【武蔵野大学】乳幼児の言語発達を研究する今福 理博 准教授が指さし遊び絵本シリーズ第2弾『どこかな どこかな?どうぶつ』を発刊
~養育者への調査から選び抜かれた105種類の動物が登場 10月30日(月)発売~
発売:
【出版社エンブックス】https://enbooks.thebase.in/items/78400748
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4802134258
【本件のポイント】
1~4歳児の養育者150名に赤ちゃんが話せる動物の名前についてアンケート調査を実施
アンケート調査から、赤ちゃんが話せる上位105種類の動物が絵本に登場
親子で楽しみながら、みるみる言葉を覚える仕掛けになっている指さし遊び絵本
【本件の内容】
■乳幼児期の指さし遊びの重要性と絵本「どこかな どこかな?どうぶつ」について
赤ちゃんは、大人とのコミュニケーションを通じて言葉を獲得していきます。
赤ちゃんは生後9ヵ月になると「指さし」をし始め、大人と同じモノを指さして注意を共有するようになります。この能力は「共同注意」と呼ばれ、コミュニケーションや言語発達の基盤となります。生後18ヵ月になると、1日1語のペースで言葉を獲得する語彙爆発期を迎え、この時期に多くの言葉に触れることが重要です。
赤ちゃんは、例えば「猫」という対象(イメージ)、「neko」という音声、「ねこ」という文字が結びつくことで言葉を獲得します。このように、対象・音声・文字が同じであるということが分かる時、専門用語では「刺激等価性」が成立したと言います。絵本には対象・音声・文字がすべて揃っているため、親子で楽しみながら指さし遊びの中で、たくさんの動物を学ぶことができます。
前作に引き続き、絵はイラストレーターのやすの なほ氏が手掛けています。動物たちの表現や、動物同士の関わり合いにも注目してください。
■赤ちゃんが話せる動物ランキングから105語を選出
今作の制作にあたり、1~4歳児150名(1歳25名、2歳36名、3歳58名、4歳31名;平均年齢3.12、標準偏差1.00;女児85名、男児65名)の養育者にアンケート調査を行い、赤ちゃんが話せる動物ランキング(左表参照、以下「ランキング」)を作成しました。
ランキングの上位には「ぞう」、「うさぎ」、「ぱんだ」、「さる」、「らいおん」、「きりん」など他の絵本でも頻出する動物がみられました。一方、ランキングの下位は「やまあらし」、「ばっふぁろー」、「かものはし」、「まんどりる」、「うぉんばっと」、「あるまじろ」など赤ちゃんが普段あまり聞き慣れない、特徴ある動物がみられました。
今作はランキングから選出した、赤ちゃんが覚えやすい身近で親しみのある動物を掲載しています。指さし遊びを楽しみながら、乳幼児期の言語発達をサポートできる絵本を制作しました。
※「いぬ」、「ねこ」、「ねずみ」などの身近な動物はランキングに含まれていません。
※このランキングは今回対象とした150名の回答に基づいているため一般化することはできません。
【書籍情報】
書名 | 『どこかな どこかな? どうぶつ』 |
作/絵 | 作/絵:今福 理博/やすの なほ |
発行元 | 株式会社エンブックス |
発売日 | 2023年10月30日(月) |
定価 | 1,320円(本体 1,200円+税) |
貢数 | 24ページ(フルカラー) |
版型 | 正方形(186mm×186mm) |
販売 | 【子ども向け絵本の出版社エンブックス】 https://enbooks.thebase.in/items/78400748 |
ISBN | 978-4802134255 |
【作者 今福 理博 准教授のコメント】
私の専門は「発達科学・発達心理学」で、乳幼児の言語・社会性の発達について研究してきました。今作は動物をテーマに、親子でコミュニケーションをしながら一緒に探す絵本を作りました。動物は子育て中の親御さん150名のアンケート結果をもとに選んでいるため、赤ちゃんの発達に即した言葉、動物たちが絵本に登場します。指さし絵本遊びを通して自然と言葉に触れ、動物や生き物に興味を持っていただけたらと思います。ぜひお手に取ってみてください。
【今福 理博プロフィール】
武蔵野大学教育学部幼児教育学科准教授。京都大学博士(教育学)。京都大学大学院教育学研究科特定助教、日本学術振興会特別研究員(PD、東京大学大学院総合文化研究科)を経て現職。発達心理学を専門に、乳幼児の社会性や言語の発達を研究。著書に『赤ちゃんの心はどのように育つのか:社会性とことばの発達を科学する』(ミネルヴァ書房)、絵本『どこかな どこかな?』(エンブックス)など。
【関連リンク】
■武蔵野大学教育学部幼児教育学科HP:https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/education/child_development/
■『どこかな どこかな?』発売に関するプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000067788.html
■今福 理博 准教授 教員紹介:https://www.musashino-u.ac.jp/feature/interview/13_imahuku/
【武蔵野大学について】
1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設。2024年には世界初のウェルビーイング学部を開設する。2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。
武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/
【問合せ先】
武蔵野大学 経営企画部 広報課
担当:宇城・上別府
TEL:(03)5530-7403
FAX:(03)5530-3818
E-mail:kouhou@musashino-u.ac.jp
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