【50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング】50歳以上の女性が選ぶ「感動した世界遺産」ベスト3は「モン・サン=ミシェルとその湾」「ヴェルサイユの宮殿と庭園」「マチュ・ピチュの歴史保護区」
歴史と神秘性が感動の理由。一方でマンガの影響も。
女性誌販売部数No.1(※1)雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50代以上の女性(事前調査372名、本調査529名)へのアンケート結果をもとにした「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開しました。テーマは「感動した世界遺産は?」です。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2024年1月~6月)

【調査概要】
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「感動した世界遺産」を1名あたり3つまで自由記述で聴取し、回答が多かった20種類を選抜した。本調査では20種類についてそれぞれ7段階で評価を得た。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~87歳の女性
調査実施日:事前調査 2025年1月15日(水)~1月17日(金)
本調査 2025年2月4日(火)~2月10日(月)
回答者数 :事前調査 372名 本調査 529名
※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
【集計方法】
各世界遺産の評価(7段階)に応じて配点し、ランキングを算出した。
[質問] 以下は事前調査の「感動した世界遺産(実際には行っていないが、映像で見た等も含む)」で多くあげられたものです。それぞれについて、あなたはどの程度感動しましたか。
[配点] とても感動した:100点、感動した:85点、まあ感動した:65点、どちらともいえない:50点、あまり感動しなかった:35点、感動しなかった:15点、全く感動しなかった:0点
なお、その世界遺産について「知らない」「わからない」と回答した方は集計から除外。
※調査主体の「ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
※本リリース内容を掲載いただく際は出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
【調査サマリ】
1位 モン・サン=ミシェルとその湾
感動した世界遺産の1位は「モン・サン=ミシェルとその湾」。70代以上で1位だった。感動した理由の1位は「全体的な景色・景観」、2位は「建造物」、3位は「場所・ロケーション」。
2位 ヴェルサイユの宮殿と庭園
2位は「ヴェルサイユの宮殿と庭園」。1位との差は僅差(※2)。60代で1位だった。感動した理由の1位は「建造物」。2位は「庭園」、3位は「全体的な景色・景観」。
3位 マチュ・ピチュの歴史保護区
3位は「マチュ・ピチュの歴史保護区」。1位との差は僅差(※2)。50代で1位だった。感動した理由の1位は「全体的な景色・景観」、2位は「場所・ロケーション」、3位は「大自然」。
(※2)P3「感動した世界遺産」ランキング配点の差分
■その「世界遺産」に感動した理由(ランキングTOP3の理由5位まで)



■「感動した世界遺産」ランキング(50歳以上女性:529名)
※ 7段階評価の配点(ウエート平均)によるランキング。なお順位は小数第二位以下の差を含めたものである。


■「実際に行ったことがある世界遺産」ランキング(50歳以上女性:529名)
※ 行ったことがある割合(複数回答・%)によるランキング。なお順位は小数第二位以下の差を含めたものである。

■「今後行きたい世界遺産」ランキング(50歳以上女性:529名)
※ 今後行きたい世界遺産として挙がった自由回答をコード化・集計した割合(複数回答・%)によるランキング。年齢を均等に割り付けた再集計は行っていない。なお、順位は小数第二位以下の差を含めたものである。

【その他】※9位以下
厳島神社(安芸の宮島)紀伊山地の霊場と参詣道 知床(各1.9%)姫路城(1.7%)グランド・キャニオン国立公園(1.5%)ヴェネツィアとその潟(1.3%)原爆ドーム(1.1%)
古都京都の文化財 日光の社寺 石見銀山遺跡 小笠原諸島 アルベロベッロのトゥルッリ イースター島モアイ像 タージ・マハル ナスカの地上絵(各0.8%)
※各世界遺産の登録名称は<>内の通り
・厳島神社(安芸の宮島)<厳島神社>
・石見銀山遺跡<石見銀山遺跡とその文化的景観>
・古都京都の文化財<古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)>
・富士山<富士山-信仰の対象と芸術の源泉>
・イースター島モアイ像<ラパ・ヌイ国立公園>
・ギザのピラミッド<メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯>
・ナスカの地上絵<ナスカとフマナ平原の地上絵>
・ポンペイの遺跡地域<ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域>
■感動した理由(事前調査の自由回答を抜粋)
1位 モン・サン=ミシェルとその湾
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満潮になったら孤島になってしまう地をわざわざ選んで教会を建てた、クリスチャンの人々の心意気かすごい(58歳)
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遠くから眺めると単純に美しい。実際に足を踏み入れると宗教的な荘厳さに魅了された(69歳)
2位 マチュ・ピチュの歴史保護区
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若い頃に行っておけばよかった。なぜ、あんな空中都市が…とても神秘的。心惹かれるものがある(61歳)
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水の少ないあんな高地に何故文明が発展したのか?どうやって生計を立てていられたのか?(70歳)
3位 ヴェルサイユの宮殿と庭園
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「ベルサイユのばら」が大好きで、マンガ本を全巻揃え、宝塚の舞台も観劇しました。初めて訪れた時、一気にその世界へワープした気分になり、本当に感動しました(61歳)
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「ベルサイユのばら」世代で子供の頃から夢見ていたところ。 歴史と豪華絢爛に圧倒された(62歳)
<その他>※ランキング外の世界遺産含む
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富士山:決定までに、山だけでなく三保などの周辺地域も一緒になって登録にこぎつけたから(51歳)
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厳島神社(安芸の宮島):小学校の修学旅行で初めて行ったが、実はあまり記憶に残っていない。大人になってから写真や映像で見て、その静謐な美しさに圧倒された(56歳)
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イエローストーン国立公園:人間の手ではなく自然が作り出したものとして、 自然の力の凄さを身をもって感じることができる(60歳)
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軍艦島(「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一つ):あの時代にあの小さな島が発展していたというのはとても驚いた。時代の流れで変わり果てる(63歳)
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ケルン大聖堂:荘厳で息を飲むほどの美しさ。でも、これだけのものを作らせた宗教の力が恐ろしく感じたことを忘れることはできない(64歳)
■今後行きたい理由(本調査の自由回答を抜粋)
1位 屋久島
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今後、台風などの影響で縄文杉など倒れてしまって見られなくなる可能性もあるし、自分が歩き通せる体力がある時期も、もう限られていると思うから(69歳)
2位 マチュ・ピチュの歴史保護区
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日本からは遠すぎて、年齢的に行けそうではないのですが。そのためになおさら行きたかったなぁ~と思いは強まります(73歳)
3位 モン・サン=ミシェルとその湾
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有名過ぎるけど、やっぱり実際に見てみたいと思っている。私の推しのドラマのロケ地になったので、ますます行きたくなっている(61歳)
<その他>※ランキング外の世界遺産含む
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白神山地、富士山(そのもの)、紀伊山地、奄美大島等、国内に有って未だ行っていない自然豊かな所。 インバウンドで無規制に観光客を受け入れ、荒れてしまうのがとても心配だから(64歳)
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安全上の理由から行けませんが、エジプト。ギザのピラミッドだけでなく博物館や王家の谷、紀元前からずっと続いていた神秘的な文明を見てみたい。同じような理由でマチュ・ピチュの歴史保護区やナスカの地上絵を見てみたい(70歳)
※ 事前調査の自由回答において、「(感動した世界遺産は)特にない・わからない」と回答した人は372名中25名(6.7%)だった。
【専門家の見解】
ハルメク 生きかた上手研究所 所長 梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年3月から現職。主に年間約900人のシニアを対象にインタビューや取材、ワークショップを実施。

長く生きているからこそ、時空を超えて世界遺産をあらゆる角度から満喫できる。
平均年齢64.9歳の女性が選ぶ世界遺産TOP3は「モン・サン=ミシェルとその湾」「ヴェルサイユ宮殿と庭園」「マチュ・ピチュの歴史保護区」でした。感動のポイントは、歴史や文明に思いをはせることができ、謎解きも含めた神秘性があること。「全体的な景色・景観」が主な感動理由として挙がった結果をみて、マーシャ・M・リネハン(心理学者)が提唱した「ワイズ・マインドの発達」と重なりました。老年期にこそ、物事を長期的な視野で俯瞰できる力が持てる、状況をより理解する力が深化するという概念です。人生経験や知識を重ね、長さと広さと深さの視点が増えた結果、自然遺産のスケール感をより味わえたり、文化遺産の奥行きを時空を超えて豊かに創造したりできる・・なんて素晴らしいことでしょう。
今後行きたい世界遺産の自由記述を読むと、「できるだけ全ての世界遺産を見ておきたい」「原爆ドームは日本人として知っておきたい」と語尾に込められた時間リミットからくる欲求、「早く行かないと体力的に行けなくなる」「社会情勢や気候変動の影響でもう見られなくなるかもしれない」という体力リミットや環境リミットによる不安や焦りも多数みられました。時間や体力に制限がかかるから、学びや楽しみへの意欲がより増すのでしょう。物理的な制限と引き換えに、精神的な充実への欲求が高まるのかもしれません。「若い頃から(ベルサイユのばらなどの漫画に)憧れていた」という積年の想い、「推しドラマのロケ地」など時代の変化や新しい情報への関心も挙がりました。世界遺産に触れることは、過去に抱いていた憧憬や新しい自分に出会うことでもありそうです。
新しい成長の可能性を広げ、より充実した人生を歩むことができる貴重な時期に、当該世代が行きたい・行っておきたい世界遺産を満喫してほしいものです。
■女性誌販売部数No.1! 50代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌「ハルメク」
50代からの女性が前向きに明るく生きるための価値ある情報をお届けしています。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載です。 また、雑誌「ハルメク」の定期購読者には、本誌とともに提供するカタログと、オンラインでの通信販売を行っています。販売している商材は、ファッション・インナー・コスメ・美容・健康など多岐にわたり、独自のシンクタンクである「ハルメク 生きかた上手研究所」を通じて利用者の声を徹底的に調査、反映した商品開発で、多くの女性から支持を得ています。
■ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティングLAB」で掲載しています。
「ハルメク シニアマーケティングLAB」は、ハルメク世代(シニア)を顧客とする企業にとって有益な情報をお届けしている情報サイトです。ハルメクグループが提供する定期購読誌や通販等を通じて得たマーケティングデータや記事、シンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」の調査レポートなど豊富な情報が満載です。
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