労働市場とAI:恐れるべきか、受け入れるべきか?最新レポートを発表。AIが変える人材採用の未来と考慮すべき倫理的リスクを提示。

AIが採用の未来をどのように変えるのか、ランスタッドが最新のポジションペーパーを作成しました。雇用と採用におけるAIの倫理的活用とベストプラクティスを紹介しています。

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社（本社:東京都千代田区　代表取締役社長　猿谷哲）は、3月13日より労働市場におけるAI（人工知能）導入と倫理的活用についてのレポートを日英両語で　公開いたします。各国のパブリックアフェアーズ担当が知見や事例を持ち寄って作成したもので、政府や政策立案者、雇用者は人材を議論の中心に据えてAIに関するバランスの取れた適切な規制の枠組みを議論し、働き手も新たな働き方を学びながら、AIの倫理的な使用を通じて、すべての人にとってより公平で公正な労働市場の成果を得ることを提唱しています。

就職志望者の72%が既に生成AIを活用　2023年の50％から大幅に増加
就職志望者の72%が生成AIを活用しており、2023年5月の50%から大幅に増加しています。職場においても、これまで従業員はAIの利用をそれほど受け入れていないと考えられていましたが、ランスタッドが2023年9月に発表した「ワークモニターパルスサーベイ*¹」によると、半数近くの47%が職場におけるAIの見通しに期待を寄せており、更には52%がAIによってキャリアや昇進の可能性が高まると考えていると回答していて、技術利用への不安をはるかに上回る結果となっています。

倫理的活用が求められるAI活用　職務適格性の評価への使用に50％以上の人が懸念していると回答
一方で、機械学習アルゴリズムは、学習させたデータからしか学習できないため、そのデータにバイアスが含まれていれば、AIシステムはそのバイアスを大規模に再現してしまいます。職務適格性の評価にAIを使用することに対しては50％以上の人が懸念していると回答しており、雇用と採用におけるAIの倫理的活用は、信頼構築のために重要です。世界的にも71％が何かしらの規制が必要と回答しており、また64~70%が政府/規制当局、産業界等の複数の業界/機関がAIの規制に関与することを支持しています。

ランスタッドのAI原則
世界最大*²の人材サービス会社であるランスタッドは、労働市場のマーケットリーダーとして、自社のAI原則を掲げるだけでなく、世界雇用連合(WEC)に所属しており、紹介・雇用業界におけるAI導入の指針となる一連の原則に合意しているほか、EUが資金を提供するFINDHR*³プロジェクトに賛同しています。

■ ランスタッド執行役員 青木秀登のコメント

このポジションペーパーが「労働市場とAI」の議論に貢献し、すべての労働市場関係者にとっての機会と課題を浮き彫りにすることを目指し作成にあたりました。そして、いくつかの国や地域で策定されつつあるAI規制やガイドラインが、世界中の労働市場における雇用、イノベーション、起業の機会にプラスの影響を与えることを願っています。また、労働市場とAIの交差点で、人材採用の未来やAIの倫理的活用を見据え、弊社のコミットメントを共有することで、未来を築く一助になればと思います。

ランスタッド・ポジションペーパー「労働市場とAI:恐れるべきか、受け入れるべきか?」
*右記から無料でダウンロードできます。https://services.randstad.co.jp/download/aireport2023

*¹ 2023年Q3 ランスタッドワークモニターパルスサーベイ https://services.randstad.co.jp/download/workmonitor2023

*² Staffing Industry Analysts 2022、人材サービス企業売上ランキングより

*³ Fairness and Intersectional Non Discrimination in Human Recommendation

■ ランスタッドの会社概要
[社　　名]　ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設　　立]　1960年10月
[代　　表]　サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地]　オランダ
[従業員数]　46,000人
[売　　上]　3兆9,949億円(254億2,600万ユーロ) 2023年度実績(12月決算)
[資 本 金]　 7,384億6400万円(47億ユーロ) 2023年12月末時点
[事 業 所]　世界39の国と地域
[事業内容]　総合人材サービス
[URL]　https://www.randstad.com/
(1ユーロ157.12円換算/ 2023年12月末時点)

■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー（Partner for talent）として、4つの専門分野（オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ）を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。

オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域（市場）で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2023年には、200万人の人々の就職を支援し、254億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com

■ Award/表彰ほか

• Great Place to Work® Institute Japanより「働きがいのある会社」に2年連続認定(2023年9月）

• LGBTQ＋に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を3年連続受賞

• ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス（DJSI）
  　プロフェッショナルサービス部門　9年連続選出（人材サービス企業として唯一）

• 「D＆Iアワード2023」より最高評価のベストワークプレイスに2年連続認定 (2023年12月）

■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ

1. ﾗﾝｽﾀｯﾄﾞ･ｴﾝﾌﾟﾛｲﾔｰﾌﾞﾗﾝﾄﾞ2023 https://services.randstad.co.jp/ebr

2. ﾗﾝｽﾀｯﾄﾞﾜｰｸﾓﾆﾀｰﾚﾎﾟｰﾄ　(下記のリンクよりダウンロードいただけます）
   https://services.randstad.co.jp/download/workmonitor/2023-form 

3. ﾗﾝｽﾀｯﾄﾞ法人向けﾌﾞﾛｸﾞ「WorkforceBiz」https://services.randstad.co.jp/blog

4. ﾗﾝｽﾀｯﾄﾞ個人向けｺﾝﾃﾝﾂｻｲﾄ「ｷｬﾘｱHUB」https://www.randstad.co.jp/careerhub/