著名マーケター西井敏恭氏の新著『「顧客が増え続ける」科学 デジタル時代のマーケティング新定跡』を発刊

「売った後」までを設計する、デジタル時代のマーケティング実践書。6月26日に発売記念セミナー開催

株式会社 日経BP

 株式会社 日経BP(本社:東京都港区、社長CEO:井口哲也)は、2025年6月23日(月)、化粧品通販のドクターシーラボや、食品通販のオイシックス・ラ・大地などでマーケティングを実践してきたシンクロ代表取締役社長の西井敏恭氏の著書『「顧客が増え続ける」科学 デジタル時代のマーケティング新定跡』を発行しました。

●定価:本体2,000円+税 ●体裁:四六判・232ページ ●発行:日経BP

 

 本書は、著者がドクターシーラボやオイシックス・ラ・大地などでマーケティングを務める中で培ってきた、西井流「デジタル時代のマーケティング」ノウハウを詰め込んだ一冊です。

 デジタル時代のマーケティングというと、ネット広告やSNSマーケティングなどを想像されるかもしれません。ですが、それは誤解です。現代において、消費者は実店舗などでも、当たり前のようにデジタルツールを使いこなしながら、消費行動を取っています。

 

 小売店で商品を見ながら、スマートフォンでネット通販サイトや価格比較サイトを開いて比較する、気になる商品について検索サイトで調べながら買い物をする。改めて振り返れば、多くの人が意識せずにそうした消費行動を取っているはずです。

 このようなオンラインとオフラインを融合した消費行動を理解した上で、適切な施策を実行することが、本書におけるデジタル時代のマーケティングです。

 本書における重要なキーワードは次の3つです。

  • 「買った後」のマーケティング

  • UGCファースト

  • エフォートレス

 多くの企業が現在も新規顧客獲得に躍起になっています。新しい顧客を獲得することは、企業経営にとって非常に重要です。ただ、売ることをゴールにしていては現代のマーケティングでは不十分。いかに商品・サービスに対して高い価値を感じ、継続的に購入してもらうかといった「買った後」までを見据えたマーケティング設計の重要性が増しています。

 習慣化し、継続的に自社の商品・サービスを購入するようになった顧客は、高い利益をもたらすだけでなく、新規顧客獲得にも寄与します。顧客が顧客を呼ぶ。その構造をマーケティング発想でつくり出すのが「UGCファースト」です。

 SNSの普及により、消費者によるネット上の口コミ、すなわちUGC(ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ)が第三者の商品・サービスの選択に与える影響が増しています。

 ネット黎明期には家電の価格比較サイト「価格.com」や、飲食店口コミサービス「食べログ」、化粧品口コミサービス「@cosme」といった、カテゴリー別のオンライン口コミサイトの存在感が増しました。購入の検討段階から、消費者が積極的に商品・サービスについて調べる高関与商材と、ネットの口コミの相性は抜群で、瞬く間に浸透しました。

 こうした口コミの影響力をさらに押し上げたのがSNSとスマートフォンの普及です。ネットの口コミサービスは腰を据えて口コミを書くため、批評家的な目線が少なからず含まれているはずです。

 一方、SNS、とりわけX(旧Twitter)は利用者の瞬間的な感情や気持ちがダイレクトに投稿されるプラットフォームです。また、文章を書くことが不得意でも、短文で投稿できるのが特徴です。

 Xの利用拡大により、高関与商材の口コミが爆発的に増えただけでなく、低関与商材の口コミも投稿されるようになりました。商品・サービスを検討する際、まずはX上で検索するという消費行動は当たり前になっています。裏を返せば、そのときに口コミがなければ選ばれる確率が下がります。

 したがって、商品・サービスを販売する段階から、口コミの創出を念頭においてマーケティングを設計する。その発想法が「UGCファースト」です。商品・サービスを利用して、優れた体験をすることで、UGCが投稿されやすい環境をつくる。それにより客が客を呼ぶサイクルをつくります。

 3つめのキーワード「エフォートレス」は、「摩擦のない購買体験」と言い換えられるかもしれません。

 ネットで買い物をしている最中、入力フォームに正しく記述したはずなのに、エラーが出て購入を完了できない。さらに、そのエラーの理由が明確に表示されず、同じことを繰り返してしまううちに面倒になってサイトから離脱した――。

 こんな経験をしたことはないでしょうか。ネットでの買い物が当たり前になる中で、UI(ユーザーインターフェース)やサイト構造の問題などにより、消費者が思うように購買プロセスを進めることができず、“摩擦”が生じると、その瞬間に買い物をやめて離脱されてしまいます。

 こうした摩擦をなくす活動によって、「エフォートレスな体験」をつくることが、デジタル時代のマーケティングにおいては不可欠です。

 本書では、著者の西井氏がこれまでの実務を通じて導き出したデジタル時代のマーケティングの新常識から、実行に移すまでの方法論を一冊にまとめました。ぜひご一読ください。

本書の構成

目次

はじめに
第1章 「過去のマーケティング」と「現在のマーケティング
第2章 デジタル時代の「マーケティング」新定跡
第3章 「売れ続ける」を科学する
第4章 「顧客体験」の新定跡
第5章 「顧客価値」の新定跡
第6章 「顧客獲得」の新定跡
第7章 「継続購入」の新定跡
第8章 「KPI設計」の新定跡
第9章 新しいマーケティングを実行に移す方法
おわりに

【販売サイト】

Amazon.co.jp: https://www.amazon.co.jp/dp/4296208187/

著者プロフィル

◆西井 敏恭(にしい・としやす)

株式会社シンクロ 代表取締役社長

株式会社シンクロ 代表取締役社長 西井 敏恭氏


2003 年からドクターシーラボなどでECを中心としたマーケティング業務に従事。二度目の世界一周の旅を経て、2016年にシンクロを設立。大手企業やスタートアップのマーケティング支援、デジタル事業の構築・推進を行うほか、旅にも仕事にも使えるアイテム「HOLICC」、ゴルフクラブブランド「NOOG」などのDtoC事業や、離島での宿事業を展開。現在は、オイシックス・ラ・大地 CMT、グロースX CMO、鎌倉インテル CDO、NTTドコモ マーケティング戦略部 サービスマーケティング室 シニアマーケティングディレクターを兼任。マーケティング起点の経営を実践するため、複数企業のマーケティング責任者を兼務しながら、実務経験のアップデートを続けている。

著書:『デジタルマーケティングで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『サブスクリプションで売上の壁を超える方法』(翔泳社)、『マンガでわかるデジタルマーケティング』(池田書店)

オンラインセミナー6月26日に開催

 また、本書の発行を記念して、日経クロストレンドは25年6月26日にオンラインセミナー「顧客が増え続ける科学・シンクロ西井がデジタル時代の新定跡を徹底解説」を開催します。

【プログラム】

12:00~12:45

【講演】顧客が増え続ける科学・シンクロ西井がデジタル時代の新定跡を徹底解説

 

12:45~13:00

【Q&A】編集部を交えて質疑応答

◆申し込み方法など詳細はこちら

https://xtrend.nikkei.com/info/18/00006/00321/

【日経クロストレンドについて】

「日経クロストレンド」は、マーケティング戦略や商品開発、新事業創造などの情報を提供するデジタルメディアです。デジタル・テクノロジーの進化などで様変わりする企業の新商品開発、マーケティング戦略、事業戦略の最前線をデータと実例を基に詳報。「売れる商品」「サービス開発」の勘所を解き明かします。対象は企業の経営企画、新事業開発、商品企画・開発、システム、マーケティング、営業、顧客窓口など幅広いビジネスパーソンで、Web・スマホサイト、スマホアプリを中心にお届けしています。

https://xtrend.nikkei.com/

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会社概要

株式会社 日経BP

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URL
https://www.nikkeibp.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門4丁目3番12号
電話番号
-
代表者名
井口 哲也
上場
未上場
資本金
4億円
設立
1969年04月