まちの特性を活かした風力発電事業によって地域活性化を促進する北海道松前町の新名所「リエネウインドファーム松前」が開園
~地域参加型で企画・開発を行う「みんなでつくるプロジェクト」等を実施~
■ 取り組みの背景および概要
当社は、2019年より北海道松前町において陸上風力事業を展開し、また北海道松前町と2019年12月に「再生可能エネルギー事業の推進と地域活性化」に関する協定を締結して以来、北海道松前町と連携しながら地域振興とまちづくりの発展に取り組んでおります。また、2022年7月には松前町教育委員会と町内の小中学生への再生可能エネルギーの理解促進を目的とした協定を締結し、出前授業や風車見学会を実施するなど、環境教育活動を積極的に行っております。
さらに、町営パークゴルフ場近接地に建つ当社の大型風車の周辺用地を整備することで、町民の方々に風力発電事業をより身近に感じていただき、北海道松前町の誇る「風」という資源を活かした町のシンボルとなるような場所を目指して、本園の開発を進めて参りました。
本園の開発にあたっては、当社グループの造園会社である株式会社石勝エクステリアが設計を担当し、「大型風車に続く花と緑の丘の小径」、「丘の上から望む緑と海の景色」を印象的に楽しめるランドスケープデザインとしました。また、「地域と育むファーム」をコンセプトに、大型風車の足元用地を農業によって有効活用することを目指して、蕎麦とジュニパーベリーを育てる農作物実証栽培エリアを設置し、大型風車に続くフラワーロードエリアではカモミール、ラベンダー、コスモスの栽培に取組んでおり、現在は約6万本のコスモスが見ごろを迎えております。
本園は、町内小中学生に向けた風車見学会等の「再生可能エネルギーの学習フィールド」として、また草花や農作物の種蒔きから収穫等を通じた「農業体験フィールド」であり、「風と楽しく遊ぶプレイフィールド」として活用することで、松前町民の皆様、子供たちと一緒に育んで参ります。
【位置図】
【全体計画】
【本園の概要】
本園名称 リエネウインドファーム松前
所在 北海道松前郡松前町字札前375-12
設立目的 風力発電事業をより身近に感じていただきながら、「風」という資源を活かした町のシンボルとなるような場所を目指す
活用用途 農作物実証栽培エリア(蕎麦、ジュニパーベリー)
フラワーロード(カモミール、ラベンダー、コスモス)
風と遊ぶプレイグラウンド
開園時期 2023年9月17日~2023年10月31日 毎週金・土・日曜日 10時~17時
※開園期間はどなたでも自由にご覧いただけます(入場料無料)
■ みんなでつくるプロジェクトの概要
当社は、2023年4月に秋田県内に開業した参加型の地域共生プロジェクトであるTENOHA男鹿・能代に続き、町民参加型で企画・開発する「みんなでつくるプロジェクト(以下、「本プロジェクト」)」を本園でも積極的に展開しております。本プロジェクトを通して、本園が中長期にわたり町民の皆さまに愛着を持っていただけるような場となることを目指します。
【「みんなでつくるプロジェクト」の実施事例】
ベンチ・東屋・オリジナルキャラクターの制作ワークショップ(2023年5月~9月)
北海道松前町に吹く様々な「風」をモチーフにして、北海道松前町立松城小学校3年生・5年生の児童を対象に、本園内に設置するベンチ・東屋・オリジナルキャラクターの制作ワークショップを開催しました。 制作にあたって当社は、2023年5月に松城小学校の授業の一環としてデザインワークショップをVUILD株式会社と共同開催し、児童の発案したデザインを最大限活かした設計を行いました。また、松前町産を含む地元産材の「道南材」を用い、VUILDの3次元加工技術による製材を経て、2023年9月13日に設置と装飾までを児童と共に完了しております。
オリジナル蕎麦づくりの探究学習(2023年6月~)、本園でのイベント開催(2023年9月)
本園の農作物実証栽培においても、北海道松前高校の生徒が松前町オリジナル蕎麦づくりを探究学習テーマとしており、蕎麦の種蒔きから収穫、蕎麦打ちまでを松前町内愛好家の方々と当社の共同作業で進めております。
また、「風と遊ぶフィールド」として、本園オープン当日には松前町内外より約250名のお客さまに来園いただき、松前高校の生徒が探究学習の一環として町内の子供たちに向けてシャボン玉のチャレンジゲームやオリジナルカザグルマづくり、家族写真を撮影するイベントを企画・開催して賑わいを創出いたしました。
■ 松前町のみらいをつなげるカザグルマプロジェクトの概要
本園オープンに向けて、2023年7月より一般社団法人北海道まつまえ観光物産協会(以下、「観光物産協会」)に植栽や園内の維持管理を委託し、観光物産協会が管理する町内中心部の「松前藩屋敷」や「松前公園」等、松前町内中心部の観光施設との連携を進めて参りました。今後、松前城や町内1万本の桜等の北海道松前町が誇る観光資源に加え、風力発電をより身近に感じる憩いの場として本園を訪れていただけるような集客を目指してまいります。その取り組みの一つとして、「歴史ある街並み」と「風を活かした街づくり」を掲げる北海道松前町の未来をつなげる新たなアイコンとなるようなカザグルマによる装飾を、観光物産協会と共同で本園および観光物産協会の運営施設で展開する予定です。
本園オープン時には、観光物産協会が制作した色鮮やかな約2,000個のカザグルマが展示され、大型風車と共にフォトスポットとして来園者の皆さまに楽しんでいただきました。さらに、大島小学校、小島小学校、松城小学校、松前中学校、松前高校の生徒および町立清部保育所の園児と札幌大谷短期大学付属松前こども園の年長組園児の皆さんにも、事前に自由に絵をつけたオリジナルカザグルマを制作いただいており、本園オープン当日に約1,000個の子供カザグルマの展示を行い、合計約3,000個のカザグルマで本園内を装飾いたしました。
【本園におけるプロジェクトの概要】
■ 東急不動産の再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」について
当社は、「ReENE(リエネ)」という事業ブランドで、再生可能エネルギー事業を展開しています。「Re-Creating the Value(未来に、新しい価値を)」と「Edit Next Energy(次の時代を作るエネルギーを)」という2つの志を組み合わせ、2018年に誕生しました。
これまで当社は、総合不動産デベロッパーとして都市再開発、宅地やリゾートなど大規模な街づくりをはじめ、多岐にわたる開発事業を行ってきました。地域・社会・環境にかかわる様々な課題とも向き合い解決策を模索する中で培われてきた経験はリエネの中でも活かされています。
当社は、2016年に専任部門を設立して本格的な取り組みを開始しました。「脱炭素社会の実現」「地域との共生と相互発展」「日本のエネルギー自給率の向上」の3つの社会課題の解決を掲げ、これまでに開発中事業を含め全国89件(内訳:太陽光発電事業72件、風力発電事業12件、バイオマス発電事業5件)、定格容量1,625MWの事業に携わってきました(2023年8月末現在)。
今後も、再生可能エネルギーの成長とともに、再生可能エネルギーをベースとした地域社会へのソリューション提供を図ってまいります。
ReENEホームページ https://tokyu-reene.com/
■ 長期ビジョン「GROUP VISION 2030」で目指す、「環境経営」と「DX」の取り組み
東急不動産ホールディングスは2021年に長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を発表し、「WE ARE GREEN」をスローガンに「環境経営」「DX」を全社方針として取り組んでおります。
中核企業である東急不動産では「環境先進企業」を目指した取り組みを積極化しており、2022年末には当社事業所及び保有施設※の100%再生可能エネルギーへの切り替えを完了しました。
※一部の共同事業案件などを除く
貢献するSDGs
東急不動産ホールディングス「GROUP VISION 2030」について
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/group-vision-2030/
東急不動産ホールディングス「中期経営計画2025」について
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/ir/mgtpolicy/mid-term-plan/
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