【岡山大学】かかりつけ精神科での個別の検診勧奨で、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率が大きく改善 ~精神障害を有する患者さんでのがん検診受診率の格差解消に期待~
2021(令和3)年 8月 9日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区津島中、学長:槇野博史)の岡山大学病院(本院:岡山市北区鹿田町、病院長:前田嘉信)精神科神経科の藤原雅樹助教と山田了士教授ら、国立がん研究センター島津太一室長ら、島根大学の稲垣正俊教授らの共同研究グループは、かかりつけ精神科医療機関の外来で行う個別のがん検診勧奨法が、市町村によるがん検診の案内のみと比べて、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率を向上させることを確認しました。統合失調症患者さんに対するがん検診勧奨法の有効性を調べた研究はこれまでになく、世界でも初めての成果です。
わが国では地域住民全体のがん検診受診率も未だに低いことが問題になっています。地域住民のがん検診受診率を高めるためには、とりわけがん検診受診率の低い人々に個別に対応していく必要があります。その中でも特に、精神障害を有する患者さんはがん検診受診率が低く、その恩恵を受けることができずに、格差が解消されないままの状態が続いています。この格差の解消はわが国に限らず、世界的な課題です。
本勧奨法の普及を進めることで、精神障害を有する患者さんのがん検診受診率向上(格差解消)、がんの早期発見が期待されます。
本研究結果は、2021年8月3日(火)午前9時(日本時間)、国際医学誌「Acta Psychiatrica Scandinavica」のオンライン版に掲載されました。
◆藤原雅樹助教からのひとこと
わが国の精神障害を有する患者さんのがん検診受診率を調べるところから研究をはじめて、今回、個別のがん検診勧奨法の効果を確認する研究まで進みました。
実際に患者さんの健康増進につながるよう、勧奨法を普及する取り組みを引き続き進めたいと思います。
◆論文情報
論 文 名:Encouraging participation in colorectal cancer screening for people with schizophrenia: A randomized controlled trial
「精神科臨床場面におけるがん検診勧奨法のランダム化比較試験」
掲 載 紙:Acta Psychiatrica Scandinavica
著 者:藤原雅樹、山田裕士(岡山大学)、島津太一(国立がん研究センター)、児玉匡史、宋龍平(岡山県精神科医療センター)、松下貴紀、吉村優作、堀井茂男(慈圭病院)、藤森麻衣子、高橋宏和(国立がん研究センター)、中谷直樹(東北大学)、掛田恭子(高知大学)、宮路天平(東京大学)、樋之津史郎(札幌医科大学)、原田馨太、岡田裕之(岡山大学)、内富庸介(国立がん研究センター)、山田了士(岡山大学)、稲垣正俊(島根大学)
D O I:10.1111/acps.13348
U R L:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/acps.13348
◆詳しいプレスリリースについて
かかりつけ精神科での個別の検診勧奨で、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率が大きく改善 ~精神障害を有する患者さんでのがん検診受診率の格差解消に期待~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210803.pdf
◆参 考
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院精神科神経科
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index135.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学病院 精神科神経科 助教 藤原雅樹
〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:086-235-7242
FAX:086-235-7246
http://psychiatry.ccsv.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ版):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ版):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
- がん検診受診率は未だ十分に高いとは言えず、その中でも、精神障害を有する患者さんは一般住民と比べて更に受診率が低いことがわかっており、「格差」が生じたままでした。
- かかりつけ精神科医療機関で行う個別のがん検診勧奨が、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率を向上させることを臨床試験で確認しました。
- 本勧奨法の普及を進めることで、がん検診受診率の向上(格差是正)とがんの早期発見が期待されます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区津島中、学長:槇野博史)の岡山大学病院(本院:岡山市北区鹿田町、病院長:前田嘉信)精神科神経科の藤原雅樹助教と山田了士教授ら、国立がん研究センター島津太一室長ら、島根大学の稲垣正俊教授らの共同研究グループは、かかりつけ精神科医療機関の外来で行う個別のがん検診勧奨法が、市町村によるがん検診の案内のみと比べて、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率を向上させることを確認しました。統合失調症患者さんに対するがん検診勧奨法の有効性を調べた研究はこれまでになく、世界でも初めての成果です。
わが国では地域住民全体のがん検診受診率も未だに低いことが問題になっています。地域住民のがん検診受診率を高めるためには、とりわけがん検診受診率の低い人々に個別に対応していく必要があります。その中でも特に、精神障害を有する患者さんはがん検診受診率が低く、その恩恵を受けることができずに、格差が解消されないままの状態が続いています。この格差の解消はわが国に限らず、世界的な課題です。
本勧奨法の普及を進めることで、精神障害を有する患者さんのがん検診受診率向上(格差解消)、がんの早期発見が期待されます。
本研究結果は、2021年8月3日(火)午前9時(日本時間)、国際医学誌「Acta Psychiatrica Scandinavica」のオンライン版に掲載されました。
◆藤原雅樹助教からのひとこと
わが国の精神障害を有する患者さんのがん検診受診率を調べるところから研究をはじめて、今回、個別のがん検診勧奨法の効果を確認する研究まで進みました。
実際に患者さんの健康増進につながるよう、勧奨法を普及する取り組みを引き続き進めたいと思います。
◆論文情報
論 文 名:Encouraging participation in colorectal cancer screening for people with schizophrenia: A randomized controlled trial
「精神科臨床場面におけるがん検診勧奨法のランダム化比較試験」
掲 載 紙:Acta Psychiatrica Scandinavica
著 者:藤原雅樹、山田裕士(岡山大学)、島津太一(国立がん研究センター)、児玉匡史、宋龍平(岡山県精神科医療センター)、松下貴紀、吉村優作、堀井茂男(慈圭病院)、藤森麻衣子、高橋宏和(国立がん研究センター)、中谷直樹(東北大学)、掛田恭子(高知大学)、宮路天平(東京大学)、樋之津史郎(札幌医科大学)、原田馨太、岡田裕之(岡山大学)、内富庸介(国立がん研究センター)、山田了士(岡山大学)、稲垣正俊(島根大学)
D O I:10.1111/acps.13348
U R L:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/acps.13348
◆詳しいプレスリリースについて
かかりつけ精神科での個別の検診勧奨で、統合失調症患者さんの大腸がん検診受診率が大きく改善 ~精神障害を有する患者さんでのがん検診受診率の格差解消に期待~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210803.pdf
◆参 考
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院精神科神経科
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index135.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学病院 精神科神経科 助教 藤原雅樹
〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:086-235-7242
FAX:086-235-7246
http://psychiatry.ccsv.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ版):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ版):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
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