『想像』から『実装』へ――TBWA HAKUHODOがグローバルトレンドの潮流を読み解く予測レポート「EDGES 2025」日本語版を無料公開

急速に変化する社会で、企業が取るべき具体的な行動とは? Eco-Realismなど39の新潮流を紹介

株式会社TBWA HAKUHODO

株式会社TBWA HAKUHODO(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:内田 渉)は、Omnicom Advertising Group (OAG) のエージェンシーに情報提供を行うカルチャーユニット「Backslash(バックスラッシュ)」が毎年発表するグローバルトレンド予測レポート「EDGES 2025」の日本語版を、無料で公開しました。Backslashは、世界各国の時代の価値観やカルチャーシフトをリサーチし、国内外の企業・ブランドに新たな戦略のヒントを提供しており、TBWA HAKUHODOでも同ユニットによる洞察をもとに情報発信を行っています。

今年の「EDGES 2025」が示すテーマは「想像から実装へ」。アイデア(イマジネーション)を具体的なビジネスアクション(インプリメンテーション)へ転換するための “実装フェーズ” を強調し、企業が直ちに活用できる示唆を提供します。 

■「想像」から「実装」へ──EDGES 2025 が照らす“実行フェーズ”の潮流 

昨年公開した「EDGES 2024」がカルチャーのアイデアと可能性を可視化した “構想フェーズ” だったとすれば、 今年の「EDGES 2025」は、それらのアイデアを事業・サービスとして動かすための設計図を示す “実装フェーズ”と言えます。社会課題が待ったなしで深刻化する今、バズや理想論にとどまらない「どう実装するか」の具体解を提示することが 2025年版レポートの核心です。 

1.Eco-Realism(エコリアリズム)[NEW]  
地球環境の悪化が急速に進むなか、持続可能な取り組みが「理想」だけで語られる段階を超え、「できるところからシビアにやる」という実行フェーズへ。厳しい現実に向き合いながらも大規模かつ実践的な環境対策を求める声が強まっています。 

実装のヒント:旅行 × EV × 地域活性を統合した GREEN JOURNEY(後述)など 

2.Maturity Paradox(成熟のパラドックス)[NEW] 
年齢と人の成熟度は必ずしも一致しない社会になっています。子どもはより早く大人になろうとし、大人たちは若さを楽しみたいと考えています。年の取り方も人によって様々な社会で新しいニーズが生まれてきています。 

実装のヒント:子ども向けエグゼクティブコーチなど 

3.Transparency Receipts(透明性の証明書)[NEW] 
情報の信頼性が大きく揺らぐ時代において、製造過程・サプライチェーンの透明性や企業の社会的責任に注目が集まっています。利用者や消費者に「真実」を示すための仕組みづくりが、今後ますますブランド信頼を左右する要素に。 

実装のヒント:C2PA対応のメディア運用、CO₂可視化ラベル など 

4.Neo-Collectivism(ネオコレクティブ)[UPDATE] 
2024年版に続くキーワード。デジタル上では個人の発信が増える一方で、“孤立化”や“分断”に疲弊した人々が、リアル空間のコミュニティや共同体に回帰し始める現象も顕在化。従来の“集団主義”イメージとは異なる、新しい形の連帯や共創が模索されています。 

実装のヒント:会員制サードプレイス、趣味SNS→オフ会連動 など 

5.Odd-ysseys(奇々怪々なトレンド)[UPDATE] 
既存の観光地が過密化するなかで、全く知られていない場所や「奇妙」とされる文化・風習を求める旅行形態が台頭。主要スポットではない地域を深く掘り下げる動きがインバウンド・国内旅行の双方向に広がっています。 

実装のヒント:ローカル×XRガイド、テーマ型長期滞在 など

このほか、2024年版から継続する他のエッジも含め、計39の文化的潮流が「EDGES 2025」では俯瞰・分析されています。ブランドや企業の新たな成長機会やアイデアのヒントがきっと見つかります。 

■エッジの「実装」事例  ― Eco‑Realism × GREEN JOURNEY 

理想論を語るだけではなく、旅行という体験の中でCO₂を実際に削減し、地域経済を循環させる――Eco-Realismを体現した一例が、TBWA HAKUHODOがプランニングしたプロジェクト「GREEN JOURNEY」です。
日産自動車・日本旅行をはじめ官民14団体と組成したGREEN JOURNEY推進委員会が、EV移動+鉄道のハイブリッド交通、再エネ由来充電網、サプライチェーン全体のCO₂削減率を示す「デカボスコア」の導入など、サステナブル・ツーリズムを実装するための仕組みをワンパッケージで設計。初年度は阿蘇・伊勢志摩の2エリアで実証ツアーを展開し、移動・アクティビティ・飲食を含む旅程全体で平均20%以上の排出削減を達成。2050年には「国内旅行ネットゼロ」を目指しています。 

「GREEN JOURNEY」は、エコ志向の旅が実用的で魅力的であることを証明し、“Eco‑Realism” をリアルに動かす業界横断モデルとして、持続可能な観光の新しい標準を提示しました。 

■「EDGES 2025」日本語版 ダウンロードリンク

https://www.tbwahakuhodo.co.jp/uploads/2025/05/Backslash-2025-Edges-JP.pdf

■「エッジ(EDGE)」とは 

「エッジ」とは、単なる流行やバズワードではなく、将来的にカルチャー形成に大きなインパクトを与え、企業やブランドにとって事業成長の原動力となりうる変化の予兆です。Backslashでは毎年、世界各国に300名以上いる「カルチャースポッター」が収集した事例やデータを分析し、「トレンドとしての盛り上がりだけでなく、少なくとも1年以上継続的に存在し、今後も大きな影響力を持ち続ける」という基準で40前後のエッジを選定し、無料レポートとして世界に公開しています。 

「ストーリーテリング×データ×ジャーナリズム」を掛け合わせた方法論で、社会に影響を与える出来事からビジネスに直結する示唆を導き出している「EDGES」は、TBWA HAKUHODOにおいても、クライアント企業のブランディングやマーケティング施策の立案に貢献しています。 

■本レポートの活用方法 

「EDGES」レポートの価値は、単なるトレンド要約に留まりません。企業やブランドが、将来的な事業機会を見出す上で“どのエッジを捉え、どの問いを立てるか”が重要になります。特に以下のような視点でご活用いただけます。 

・経営の視点: 
自社ビジネスがどの社会潮流に属し、どのように変化に適応していくべきかを俯瞰。中長期的な戦略構想や、新規事業領域の可能性検討に役立ちます。 

・マーケターの視点: 
製品・サービスの訴求点やコミュニケーションを考察する際に、グローバル規模でのカルチャーの動きを踏まえヒントを得ることが可能です。 

・ブランドマネージャーの視点: 
急速に進む社会変化のなか、ブランドが何を目指し、どんな社会課題に向き合うのかを明確にする材料として、レポートが活用されます。 

■「EDGES 2025」日本語版編纂メンバー 

サドラー ゼノン、堀江 雄一郎、川勝 敬太、鈴木 駿平、奥田 寛規、戸川 凌、丸山 恵理、五十嵐 亮人、コネリー 玲海、井上 志恩、イヴァンチェンコ アナスタシア、田貝 雅和


■ TBWA HAKUHODO(TBWA博報堂)について 

2006年に博報堂、TBWAワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社です。博報堂のフィロソフィーである「生活者発想」「パートナー主義」とTBWAがグローバル市場で駆使してきた「DISRUPTION®︎」メソッドを中心とした独自のノウハウを融合。質の高いソリューションを創造し、クライアントのビジネスの成長に貢献します。「DISRUPTION®︎」は既成概念に縛られず、常識を壊し、新しいビジョンを見いだすTBWA HAKUHODOの哲学です。マーケティングに限らず、ビジネスにおけるすべての局面でディスラプションという新しい視点を武器に事業やブランドを進化させるアイデアを生み出します。  

https://www.tbwahakuhodo.co.jp 

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会社概要

株式会社TBWA HAKUHODO

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URL
-
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区芝浦1-13-10
電話番号
03-5446-7386
代表者名
内田 渉
上場
未上場
資本金
-
設立
2006年08月