Glicoグループにおける長期環境ビジョン「Glicoグループ環境ビジョン2050」を策定

~資源循環社会の実現に向けて~

江崎グリコ株式会社

江崎グリコ株式会社は、この度、2050年をゴールとする中長期の環境ビジョン「Glicoグループ環境ビジョン2050」を策定しました。当ビジョンでは「気候変動への対応・温室効果ガスの削減」「持続可能な水資源の活用」「持続可能な容器・包装資源の活用」「食品廃棄物の削減」の4つの領域でKPIを設定しており、これらの取り組みを通じ、資源循環社会の実現に向け、企業市民としての責務を果たしてまいります。
  • 「Glicoグループ環境ビジョン2050」

当社では、創業の精神である「事業を通じて社会に貢献する」を実現するため、変わりゆく時代の要請や期待に応え続けていくことが必要であり、そのための活動がCSRと捉えています。中でも最重要分野の一つが「環境」です。これまでにも「Glicoグループ行動規範」や「Glicoグループ環境方針」を策定し、その取り組みを進めてきました。そして2019 年には、「環境」を含め取り組むべき重要課題(マテリアリティ)の特定を実施し、2020年には、グローバルにおける社会課題の視点を強化するとともに、有識者からの意見等も踏まえた見直しを行いました。これにより、重要な活動にリソースを集中し、戦略的に活動を推進することが可能となると考えています。

 

この度、環境分野におけるさらなる活動の推進のため、「Glicoグループ環境ビジョン2050」を策定しました。企業市民としての責務を果たすために、長期的視点に立ち、資源循環社会の実現に向け、マテリアリティに基づいた重要な取り組み領域を設定しています。それが「気候変動への対応・温室効果ガスの削減」「持続可能な水資源の活用」「持続可能な容器・包装資源の活用」「食品廃棄物の削減」の4つです。Glico グループでは、これら2050 年をゴールとした中長期ビジョンおよびKPIをもとに、豊かな地球環境を未来につないでいくための活動を推進していきます。

①気候変動への対応・温室効果ガスの削減

気候変動や生物多様性に影響を与える温室効果ガスは増加傾向にあり、世界では脱炭素をはじめとした温室効果ガスを排出しない経済活動への転換が求められています。Glicoグループでは、企業活動で使用する電気、ガス等の使用量を管理し、CO2の排出量を削減しているほか、工場等で新しい設備を導入する際には、省エネルギーやノンフロンなど環境面に十分に配慮した設備への切り替えを進めています。2050年までに、再生可能エネルギーへの切り替えやコージェネレーションシステムによる効率化、冷凍機の更新などを通じ、温室効果ガス(CO2やフロンガスなど)を100%削減することを目指します。

②持続可能な水資源の活用

世界では、人口増加や気候変動などによる水資源の枯渇が危惧されており、経済協力開発機構(OECD)は、2050年には世界人口の40%以上が深刻な水不足に陥ると予測しています。Glicoグループでは、一部の工場において、排水を冷凍設備の冷却に再利用するなど、水資源の使用量削減に取り組んでいます。2050年までに、空冷式システムの採用や水処理技術の向上などを通じ、水の使用量原単位を20%削減および水質汚染ゼロ化を目指します。

③持続可能な容器・包装資源の活用

製品や容器包装に使われる原材料が廃棄物となって、海洋汚染をはじめとしたさまざまな環境課題を引き起こしています。Glicoグループでは、お客様にとって使いやすい容器・包装の機能を追求するとともに、減量化による環境負荷の低減にも取り組んでいます。2050年までに、生産技術向上および規格見直しによる減量化やバイオマス素材への転換などを通じ、プラスチックをリサイクル原料に、紙を森林認証紙にそれぞれ100%切り替えることを目指します。

④食品廃棄物の削減

食品廃棄物の問題は、環境的側面、経済的側面、倫理的側面といった多面的な観点から、国際社会、各国政府が対応すべき喫緊の課題として注目を集めています。Glicoグループでは、製造工程での廃棄物の削減に注力するとともに、需給予測の精度向上による過剰在庫を持たない仕組みを通じて、食品廃棄物の削減に取り組んでいます。2050年までに、サプライチェーンの効率化や需給予測精度の向上等、廃棄が発生しない取り組みに注力する他、商品の微細な欠け等、品質に問題がない商品を不揃い品としてアウトレット販売を行う等により、食品廃棄物を95%削減することを目指します。

Glicoグループは持続可能な社会に貢献するため、地球規模の環境課題の解決に向けた活動を、あらゆるステークホルダーとともに積極的に取り組んでまいります。

■Glicoグループ環境ビジョン2050
https://www.glico.com/jp/csr/about/environment/vision/
 
  • ご参考情報
現在、Glicoグループでは、社会・環境課題の解決に貢献すべく、さまざまな取り組みを実施しております。今回、「Glicoグループ環境ビジョン2050」で示した4つの取り組み領域における事例の一部をご紹介します。

①気候変動への対応・温室効果ガスの削減

「コージェネレーションシステムの導入」
​神戸工場では、2020年2月にコージェネレーションシステムを更新しました。更新前に比べ年間約960tのCO2削減(神戸工場の総排出量の約4%)に貢献しています。
https://www.glico.com/jp/csr/about/environment/climatechange/

②​持続可能な水資源の活用
「空冷式システムの採用」

水による冷却を必要とするシステムを搭載した空調機器は、クーリングタワーと呼ばれる設備で気化熱を利用し熱交換を行うため、供給した水が蒸発してしまいます。菓子工場では、上水使用量の約半分がクーリングタワーの補給水です。そこで2020年度より、工場での空調機器の選定時には、水による冷却を必要としない「高効率空冷式冷凍機」の採用を推奨し、設備投資計画での老朽化更新や新設時には空冷式を積極導入しています。
https://www.glico.com/jp/csr/about/environment/resource/

③持続可能な容器・包装資源の活用

「植物由来原料を5%配合したストローに変更」
Glicoグループでは、石油系樹脂を原料としたストローから、植物由来原料を5%配合したストローに変更する等、環境配慮型包材の導入を進めています。2020年度の導入率は93.5%です。
https://www.glico.com/jp/csr/about/environment/product/

④食品廃棄物の削減

「ふぞろい品の販売」
Glicoグループでは、高度な需給予測により過剰在庫を持たない取り組みや、商品に微細の欠け等、品質に問題のない商品を不揃い品として、アウトレット販売を行う等により、食品ロスを削減し、環境負荷の低減に取り組んでいます。
https://www.glico.com/jp/csr/about/environment/foodloss/

■Glico グループの CSR に関する情報
https://www.glico.com/jp/csr

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会社概要

江崎グリコ株式会社

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URL
https://www.glico.com/jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市西淀川区歌島4-6-5
電話番号
-
代表者名
江崎悦朗
上場
東証プライム
資本金
77億7300万円
設立
1922年02月