【岡山大学ヘルスイノベーション】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)Vol.94 発行

ヤマブドウ果汁を投与したマウスで肺発癌物質に起因する肺癌が有意に減少することを発見した研究の成果について掲載しました!

岡山大学の強みのひとつである医療系分野のイノベーション成果を、より世界の多くの一般の方々に目にして頂くために、国際情報発信Webレター「Okayama University Medical Research Updates」Vol.94を発行しました!
2021(令和3)年 8月 11日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 


◆ヤマブドウ果汁を投与したマウスで肺発癌物質に起因する肺癌が有意に減少することを発見
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、本学の強みのひとつである医療系分野の研究開発の成果について、革新的な技術に橋渡すことのできる基礎研究や臨床現場、医療イノベーション等を英語で世界の一般のみなさんなどに届けるWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.94を発行しました。

 本号では、学術研究院医歯薬学域(薬)の有元佐賀惠准教授、岡山大学病院の木浦勝行教授、久保寿夫助教らのヤマブドウ果汁を投与したマウスで肺発癌物質に起因する肺癌が有意に減少することを発見した研究の成果について紹介しています。

 有元准教授らは、マウス肺癌モデルにて、ヤマブドウ果汁の部分精製品をマウスに水代わりに飲ませておくと、肺発癌物質による肺悪性腫瘍の発症数が有意に減少し、うち2割のマウスには悪性腫瘍が発生しなかったことを明らかにしました。また、その発癌抑制の作用機構は、ヤマブドウ成分の抗酸化効果による脂質過酸化抑制、ヤマブドウ成分によるDNA傷害防止とDNA傷害に対する修復促進による癌発症予防。加えて、増殖シグナル伝達阻害により、癌細胞の増殖を抑制すること、などであることを明らかにしました。

 治療法の進歩により、癌は必ずしも死ぬとは限らない病気になりましたが、依然として日本人の死亡原因の一位です。癌発症が生活環境、特に食品・飲料・嗜好品などが大きく影響することが知られており、癌予防法解明への一歩となることが期待されます。

   



◆論文情報
 論 文 名: Chemopreventive effects and anti-tumorigenic mechanisms of 2,6-dimethoxy-1,4-benzoquinone, a constituent of Vitis coignetiae Pulliat (crimson glory vine, known as yamabudo in Japan), toward 4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone (NNK)-induced lung tumorigenesis in A/J mice
 掲 載 誌: Food and Chemical Toxicology
 著 者: Sakae Arimoto-Kobayashi, Kensuke Sasaki, Ryoko Hida, Naoko Miyake, Nana Fujii, Yusuke Saiki, Kyohei Daimaru, Hirono Nakashima, Toshio Kubo, Katsuyuki Kiura
 D O I: https://doi.org/10.1016/j.fct.2021.112319
 

本号で紹介した研究成果を担当した学術研究院医歯薬学域(薬)の有元佐賀惠准教授本号で紹介した研究成果を担当した学術研究院医歯薬学域(薬)の有元佐賀惠准教授


◆Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)
 2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産、技術移転活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行して来ました。またAAAS(American Association for the Advancement of Science)が提供する、世界最大規模のオンラインニュースサービス「EurekAlert!」を利用し、世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者などにニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上などを推進しています。

 OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。

 岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示すリサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学を構築し、「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」となるため、強みある医療系分野などの国際的な情報発信を力強く推進しています。今後も岡山大学から生み出される成果を産学官民共創のオープンイノベーションの加速や社会、医療現場が求める革新的技術、健康維持増進により早く届けられるように研究開発を推進していきます。

 なお、本号で取り上げた有元佐賀惠准教授らとの共同研究等も随時、受け付けています。ご興味ご関心のある際は、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。


◆OU-MRUバックナンバー(Vol.86~Vol.93)
・Vol.86:Plates and belts — a toolkit to prevent accidental falls during invasive vascular procedures (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)大原利章助教)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9962.html
・Vol.87:Therapeutic potential of stem cells for treating neurodegenerative disease (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)阿部康二教授&山下徹准教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10028.html
・Vol.88:Nanotechnology for making cancer drugs more accessible to the brain (岡山大学中性子医療研究センター 道上宏之准教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10040.html
・Vol.89:Studying Parkinson’s disease with face-recognition software (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)阿部康二教授&山下徹准教授、岡山大学病院 森原隆太助教&田所功医員)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10143.html
・Vol.90:High levels of television exposure affect visual acuity in children (学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医) 松尾俊彦教授&学術研究院医歯薬学域(医) 頼藤貴志教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10263.html
・Vol.91:Meeting high demand: Increasing the efficiency of antiviral drug production in bacteria (学術研究院環境生命科学学域(農) 田村隆教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10355.html
・Vol.92:Numerical modelling to assist the development of a retinal prosthesis (学術研究院自然科学学域(工)内田哲也准教授&学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医) 松尾俊彦教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10404.html
・Vol.93:Repurposing cancer drugs: An innovative therapeutic strategy to fight bone cancer (学術研究院医歯薬学域(医)藤原智洋助教)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10446.html

※Vol.90(2021年度発行)より教員(研究所・附属病院等を除く)は「学術研究院」の下、各学域に所属することになったため、2021年度以前の大学院研究科表記から学術研究院学域表記に変更しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000072793.html


◆参 考
・岡山大学薬学部
 https://www.pharm.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
 http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/mdps/


◆参考情報
・「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」バックナンバー
 https://www.okayama-u.ac.jp/eng/research/ou-mru.html
・岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
・EurekAlert!
 https://www.eurekalert.org/
 



◆本件お問い合わせ先
<本研究報告に関するお問い合わせ先>
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(薬)准教授 有元佐賀惠
 TEL:086-251-7947
 FAX:086-251-7947

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html

 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

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