【2025年4月版】ECサイト表示速度ランキング – 上位274サイトの最新情報と改善事例を公開
2.5秒以内基準を達成しているのは73.0%(200社)
デジタルビジネス支援を行う、海外SaaS商社の株式会社ギャプライズ(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:甲斐 亮之、以下「当社」)は、2025年4月国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表した事をお知らせします。

■概要
1-1. 調査期間
2025年4月時点でのデータ調査
1-2. 調査機関(調査主体)
当社調査
1-3. 調査対象
通販新聞社が発表した第83回通販・通教売上高ランキング上位300社のうち、月間トラフィックが10万以上の日本国内サイト
1-4. 調査方法(集計方法、算出方法)
Google社のChrome ユーザー エクスペリエンス レポートの公式データセット(※)を使用。
各サイトのドメインレベルで4G回線かつモバイルデバイスのLCP(最大コンテンツの描画)を比較。
※https://developer.chrome.com/docs/crux?hl=ja を参照
LCPについて

LCPとは、Largest Contentful Paint(最大視覚コンテンツの表示時間)の略で、Googleが定めたCore Web Vitals(ウェブの重要指標)の1つです。
ウェブページを開いてから、画面の主要な部分(通常は一番大きな画像や見出しのテキスト)が表示されるまでの時間をLCPは測定します。つまり、LCPの値が小さいほど、ページの主要コンテンツが素早く表示され、ユーザーにとって読み込み速度が速く感じられるということです。
Googleは、LCPの基準値を定めています。ページの読み込み開始から2.5秒以内にLCP要素が表示されればユーザー体験は良好で、4秒を超えるとユーザー体験が低いと判断されます。またルノー社の改善事例(※)によるとLCPは1 秒未満までその改善効果が得られることがわかっています。
※https://web.dev/case-studies/renault?hl=ja を参照
■ランキングに関して(TOP10まで)

■今回のウェブサイトパフォーマンス調査結果に関する考察
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1秒の壁を突破する重要性:今回の調査で特筆すべきは、トップ10のサイトすべてがLCP(Largest Contentful Paint)1.1秒以下を達成していることです。「あみあみオンラインショップ」を筆頭に、「SHOPLIST.com」、「資生堂パーラー」といった各業界を代表するサイトが、驚異的な表示速度を実現しています。
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全体的な状況:調査対象となった274サイトのうち、約73.0%(200サイト)がLCP2.5秒以内を達成しています。この結果は、多くのECサイトが表示速度の重要性を認識し、積極的な改善に取り組んでいることを示しています。
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アマゾンにも、ページ表示速度の改善に向けた継続的な取り組みが見られます。アマゾンのLCPは、2月:1.857秒 → 3月:1.708秒 → 4月:1.671秒 と、直近2ヶ月連続で改善しており、確実にパフォーマンスの最適化が進められていることが伺えます。業界最大手であっても、表示速度の向上は常に追求すべきテーマであることを示す好例です。
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ムラウチドットコムが前回19位から3位へと大躍進。前回LCPは1.241秒と比較的良好でしたが、今回は0.979秒までさらに短縮され、非常に高速な表示速度を実現しています。こうした成果は、日々の技術改善や施策の積み重ねによるものといえるでしょう。また、イトーヨーカドーネット通販は56位から10位へと大きく順位を上げており、LCPだけにとどまらず、INPやTTFBにおいても大きな改善が見られました。
Core Web Vitalsの新指標 INPで優秀なTOP5社

特に注目したいのは、「イトーヨーカドーネット通販(https://iyec.itoyokado.co.jp)」の躍進です。INPは0.072秒と非常に優れた数値を記録し、前月の0.13秒(48位)から一気に首位へと浮上。LCPでも56位から10位へと順位を大きく上げており、視覚的な表示スピードと操作応答性の両面で大幅な改善が見られます。このことから、ページ全体の表示・操作体験に対する包括的な最適化が行われたと考えられ、今後のパフォーマンス改善の好事例として参考にすべき一社です。
各企業のスコア改善は、以下のような取り組みによって実現されていると考えられます。
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JavaScriptの実行最適化
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イベントハンドラーの効率化
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レンダリングパフォーマンスの向上
このように、LCPだけでなくINPにおいても、継続的な改善と新たな技術導入の重要性が浮き彫りになっています。
その他274位までのデータ、改善事例など詳細は当社メディアMarTechLabにて公開をしています。
■当社は様々なウェブサイトのスピード改善サービスを提供しております。
■株式会社ギャプライズについて

ガートナージャパンによると、日本のエンタープライズIT総支出(ICT市場支出)は2023年に2022年比4.7%増の約28.5兆円、2025年には30兆円を超えるとの予測が立てられました。その内、SaaS市場は2022年時点で1.1兆円と全体の4%弱を占めるに過ぎず著しい成長潜在力を秘めています。
技術が複雑に絡み合い、競争が激化するSaaS市場において、ギャプライズは2012年以降、世界各地から革新的なテクノロジーを見出し、提案し続けることで差別化を目指してきました。monday.comやriskifiedなどの国外上場企業や、ContentsquareやYotpoのような数億ドル規模の資金調達を成功させた企業、成長性の高いベンチャーとの強固なアライアンスを築く中で、徐々に市場におけるユニークな地位を確立してきたと自負しております。
更に2023年のGoogleオプティマイズサービス終了に際し、公式推奨される3つのABテストツールを国内で唯一取り扱い、2024年2月からはサイトスピード改善ツールを複数取り扱うサービスを開始するなど、特定のテクノロジーの紹介にとらわれない、クライアントのニーズに応じた多様な選択肢を提供できるSaaS商社としての取り組みに磨きをかけています。
私たちは先進テクノロジーの導入やコンサルティング業務を通じて、市場分析、認知や獲得を目的としたオンライン集客、サイト内ユーザー体験の最適化、コンテンツ管理、プロジェクト管理、AI技術など幅広くクライアントの課題解決を行いながら、ビジネス成長を加速するための伴走を続けてまいります。
社名 : 株式会社ギャプライズ
設⽴ : 2005年1⽉27⽇
代表者: 代表取締役CEO 甲斐 亮之
資本⾦: 2,000万円
所在地: 東京都千代⽥区神⽥錦町2-2-1 KANDA SQUARE WeWork 11F
コーポレートサイト:https://www.gaprise.com/
※記載されている会社名及び商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
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