【レポート】UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号設立発表会
累計243億円規模のベンチャーデットファンドに拡大。7社の金融機関・機関投資家が新たに参画
株式会社UPSIDER(代表取締役:宮城徹・水野智規、本社:東京都港区、以下 当社)は7月9日(水)、「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号 設立発表会」を開催いたしました。本発表会では、当社の子会社である株式会社UPSIDER Capital(代表取締役:石神 直樹、以下 UPSIDER Capital)と株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下 みずほFG)との合弁事業として運営するベンチャーデットファンド「UPSIDER BLUE DREAM Fund」の第2号ファンド「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号」(以下 本ファンド)の設立を発表し、日本のベンチャーデット市場の現状と今後の展望についてお伝えいたしました。

開催概要
日時: 2025年7月9日(水) 10:00〜10:50
内容:
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「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号」のご説明
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金融機関・機関投資家によるコメント
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フォトセッション
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質疑応答
発表内容サマリー
当日、「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号」の設立発表にあたり、ご説明した内容より主要な部分を抜粋し、ご紹介いたします。
・「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号」設立に関するプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000222.000076272.html
・発表資料:https://speakerdeck.com/upsider_official/upsider-blue-dream-fund-2025-07-09

ベンチャーデット市場の急速な拡大
はじめに、日本のベンチャーデット市場の現状についてご説明いたしました。市場規模は2019年の379億円から2024年には2,318億円へと、わずか5年間で5倍超に成長しています。

この成長の背景として、スタートアップが挑戦する領域がアプリやソフトウェアから、資源・交通などの社会基盤を支える巨大産業へと拡大していることを挙げました。こうした産業への参入には大規模な設備投資や運転資金が必要となり、エクイティファイナンスだけでは限界があるため、「借りる」という選択肢が成長戦略として不可欠になっています。

第2号ファンドの設立と参画金融機関
2号ファンドは総額143億円規模で設立され、第1号ファンドと合わせた累計ファンド総額は243億円となり、独立系ベンチャーデットファンド*1として国内最大規模*2を実現しました。

1号ファンドに引き続きみずほFGが中核的な出資者として参画するほか、新たに以下の金融機関・機関投資家がLP投資家として参加しています。
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京都キャピタルパートナーズ株式会社
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株式会社山陰合同銀行
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株式会社名古屋銀行
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株式会社広島銀行
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株式会社福岡銀行
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富国生命保険相互会社
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三井住友信託銀行株式会社
これにより、都市銀行・地方銀行・保険会社といった異なる業態の金融機関との連携が実現し、地域や業種を問わないオープンな金融インフラとしての体制整備を進めてまいります。
*1 複数のLP投資家からの出資により設立されたベンチャーデットファンド
*2 上記定義のもと複数のLP投資家が参加するベンチャーデットファンドの公開情報をもとに自社で情報収集・判断。2025年4月~6月。
革新的な審査・モニタリング体制
UPSIDER BLUE DREAM Fundの特徴として、テクノロジーを活用した革新的な審査・モニタリング体制についてご説明いたしました。
審査スピードについて、平均10営業日以内*3での条件提示を実現しています。これは、銀行APIから取得したリアルタイムの入出金データをもとに、AIが将来のキャッシュフローを予測し、保守的・ベース・ストレッチの複数シナリオによる精緻な分析を行うことで可能となっています。

モニタリングの高度化について、銀行API等を活用したリアルタイムでのキャッシュフローデータ取得と自動アラート機能による継続的な財務状況把握により、人的リソースに依存しない効率的な管理体制を構築していることをお伝えいたしました。
※3 審査資料の格納日から条件提示日までの期間のうち、Q&A等のやり取りで弊ファンドに対応が求められていた期間
実績について
ファンド設立から約1年半で、1号ファンドと2号ファンドを合わせた貸付実績は累計130億円超(2025年7月時点)に達しています。平均融資額は約4億円、最大10億円まで融資可能という大規模な支援体制を構築しています。

参画金融機関からのコメント
発表会では、新たに参画した金融機関の代表者から、それぞれ本ファンドへの期待と今後の展望についてコメントを頂戴しました。多くの金融機関が、新たな審査・モニタリング手法への期待を表明されました。
今後の展望
UPSIDER Capitalでは、本ファンドを起点として、スタートアップに限らず中小企業支援も視野に入れた新たな金融インフラの構築を目指します。
具体的には、AIによるキャッシュフロー予測技術の更なる精度向上、リアルタイムモニタリング体制の他金融機関への展開、新しい融資商品の開発・提供などに取り組んでまいります。
多様な金融機関との連携により、単なる資金供給にとどまらず、日本の金融インフラそのものの革新を目指し、今後のスタートアップエコシステムの発展に貢献してまいります。

UPSIDER Capitalについて
・所在地:東京都港区六本木七丁目15番7号
・事業内容:UPSIDER BLUE DREAM Fundの運営、及び企業のサステナブルな成長に資する新たな金融サービスの開発・提供
・代表者:代表取締役 石神 直樹
・URL:https://upsidercap.com/
・株主:株式会社UPSIDER、みずほイノベーション・フロンティア株式会社
本件に関するお問い合わせ先
ご導入のご相談や、取材申し込み、提携のご連絡は、 pr@up-sider.com までご連絡ください。
※ 本プレスリリースに記載された情報は、発表日現在のものです。
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