【50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング】50歳以上の女性が選ぶ「好きな温泉地」 TOP3は「湯布院」「箱根」「別府」
街としての総合力が高い“王道の名湯”が人気
販売部数No.1(※1)雑誌「ハルメク」などのマーケティングやリサーチのコンサルティングを通じて、50代以上のインサイトを日々探求する「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50歳以上の女性(事前調査506名、本調査546名)へのアンケート結果をもとにした「50歳からのハルメク世代に聞く なんでもランキング」を公開しました。テーマは「好きな温泉地」です。
(※1)日本ABC協会発行社レポート(2025年1月~6月)

【調査概要】
事前調査と本調査に分けて調査を実施。事前調査では「好きな温泉地」を回答者1名あたり3か所まで自由記述で聴取し、回答が多かった20か所を選抜した。本調査では20か所についてそれぞれ7段階で評価を得た。
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:全国50~84歳の女性
調査実施日:事前調査 2025年9月3日(水)~9月8日(月)
本調査 2025年9月19日(金)~9月24日(水)
回答者数 :事前調査 506名 本調査 546名
※本調査は50代、60代、70代以上が均等になるよう再集計した。本文中の回答者数は再集計後の人数。
調査主体 :株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
【集計方法】
各温泉地の評価(7段階)に応じて配点し、ウエート平均によりランキングを算出した。なお順位は小数第二位以下の差を含めたものである。(同じ数値表示でも第二位以下で差あり。)
[質問] 以下は、「今まで行った中で好きな温泉地」として多くあげられたものです。以下の温泉地について、あなたはどの程度お好きですか。
[配点] とても好き:100点、好き:85点、まあ好き:65点、どちらともいえない:50点、あまり好きではない:35点、好きではない:15点、全く好きではない:0点
なお、その温泉地を知らない・その温泉地に行ったことがないと回答した人は集計から除外している。
※調査主体の「ハルメク 生きかた上手研究所」所長への取材、コメント提供も可能です。
※本リリース内容を掲載いただく際は出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」と明記をお願いいたします。
【調査サマリ】
1位 大分 湯布院
「好きな温泉地」の1位は「湯布院」。すべての年代で1位だった。好きな理由の1位は「温泉地の雰囲気が良い」、2位は「観光ができる」、3位は「情緒がある・風情がある」。
2位 神奈川 箱根
2位は「箱根」。すべての年代で2位だった。好きな理由の1位は「観光ができる」、2位は「家族や友人と行った思い出がある」、3位は「歴史がある・有名」。
3位 大分 別府
3位は「別府」。60代と70代以上で3位だった。(50代の3位は「伊香保」)。好きな理由の1位は「歴史がある・有名」、2位は「観光ができる」、3位は「温泉地の雰囲気が良い」。





■その温泉地を好きな理由(事前調査の自由回答を抜粋)
1位 大分 湯布院
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昼間は観光客が多いが 泊まる団体がいないせいか 宿は静かで穏やかな時間が過ごせるから(59歳)
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街全体が心和む風景を見せてくれる。そしてお湯が良い(63歳)
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機関車に乗って行った覚えがあります。 駅の雰囲気も好きです(75歳)
2位 神奈川 箱根
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東京在住時、ゴルフの後の箱根温泉は格別でした(51歳)
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近くて思い立って、すぐに行けるところが良い。私の好きな箱根ラリック美術館もあるし(64歳)
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幼い頃から年に2回くらいは出かけてきたが、あちこち行ってもやはり箱根が最高だと思う(73歳)
3位 大分 別府
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近い事と、別府八湯と言われる程さまざまな温泉があるので(64歳)
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色々な温泉の種類があり、街全体に湯けむりが上がっていて、温泉地に来たという雰囲気が良い(70歳)
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愛媛の道後温泉の周辺に住んでいますが、温泉地の環境が道後とは少々違うので、それもまた楽しいという感じで何度か訪れました(78歳)
<その他> ※ランキング外の場所含む
●群馬 草津
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TVにもよく出ているあの雰囲気が好き(湯畑)(58歳)
●熊本 黒川
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鄙(ひな)びた風情の中で入湯した温泉として思い出があります。景色と静けさが良かったのですが、帰りの道で出会った、「現地でしか手に入れることが出来ない」と声を掛けられて購入した土地の焼酎が美味しかったことが、思い出に拍車をかけています(72歳)
●兵庫 有馬
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地元兵庫県にあり、温泉地としての歴史も古く、兵庫県民の自慢の温泉(59歳)
●静岡 熱海
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小田急線で小田原に行き、蕎麦を食べて東海道線で熱海に行くと、電車に長く乗らないので腰も痛くならず、ちょうど良い距離です(65歳)
●秋田 乳頭
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白くて甘い香り。山の中のランプの宿で静かです。本陣のいろりで食べるイワナと山芋汁は格別です。 有名すぎる温泉ですが、静かにゆっくり過ごせる温泉です(58歳)
●石川 和倉
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息子との温泉旅館。豪華で広く、走りながら侍ごっこをして、釣りが好きで喜んでいました。初めて食べた本場のノドグロの塩焼きは、息子が生涯忘れられない味だったと思います(64歳)
●群馬 伊香保
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階段の両脇にお店が立ち並び、脇の路地を入って行ってもお店があり、どこかに迷い込んだような楽しさと奥深さを感じる(64歳)
●栃木 鬼怒川
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最近では廃れてしまっているけれど、独身の時と、結婚してからと合計4回も行っている。人混みも感じず車も走りやすいし、自然も感じて私は好きです(56歳)
●山形 銀山
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ノスタルジックな大正ロマンの世界観が素晴らしいから(63歳)
●長野 別所
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かしわや本店の露天風呂つきで2泊しましたが、温泉もお料理も満足しました。 すぐ近くに北向き観音や、歴史を感じるものが多く、街並みも歴史を感じて美しかったです。 なにより、朝と夕方の北向き観音のお寺の鐘の音が忘れられません(72歳)
※事前調査の自由回答において、「好きな温泉地はない」と回答した人は506名中18名(3.6%)だった。
専門家の見解
ハルメク 生きかた上手研究所 所長
梅津 順江(うめづ ゆきえ)
2016年から現職。年間約900人のシニアへの取材やワークショップを通じて、誌面づくりや商品開発、広告制作に役立てている。時代や世代も捉えて、半歩先の未来を予測・創造している。
著書に『消費の主役は60代 シニア市場最前線』(同文舘出版)など。

「体の効能」より「心の快復」 温泉地選びの新基準 50代以上女性の96.4%が「好きな温泉地がある」と回答。旅慣れした平均年齢64.9歳の彼女たちが
50代以上女性の96.4%が「好きな温泉地がある」と回答。旅慣れした平均年齢64.9歳の彼女たちが選んだのは、街としての総合力が高い“王道の名湯”で、1位は湯布院、2位は箱根、3位は別府という結果でした。
この世代は「湯治」や「泉質へのこだわり」を温泉地に行く理由として挙げると思いきや、予想は外れました。求めていたのは「雰囲気が良い」「情緒や風情がある」「歴史があり観光も楽しめる」「思い出がある」といった“心に残る風景”。ただ湯に浸かるだけでは満足せず、散策できる道や食べ歩き、景観、宿の個性など、滞在全体の心地よさを重視しています。温泉はもはや「旅の目的」ではなく、「旅の記憶を彩る存在」になっているのです。
また、温泉を「効能」で選ぶ時代でもないようです。「肩こり・腰痛・膝痛が良くなった」「泉質が体に合う」といった声はわずか。温泉の役割が「体の治療」から「心の治癒」へと変化していることを示しています。
背景には、“情報があふれる時代にすこし疲れたシニア”の心情があるのかもしれません。非日常の温泉地で、街と人とが醸す空気感に浸り、自分を取り戻す時間を持つ‥そんな“心の快復”を求めているようです。
観光を提供する側にとっても、温泉地は「浸かることで疲れを飛ばせる場」「自分を取り戻せる小旅行」として再定義する好機と言えるでしょう。
■販売部数No.1! 50代からの生きかた・暮らしかた応援雑誌「ハルメク」
50代からの女性が前向きに明るく生きるための価値ある情報をお届けしています。健康・料理・おしゃれ・お金・著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載です。
また、雑誌「ハルメク」の定期購読者には、本誌とともに提供するカタログと、オンラインでの通信販売を行っています。販売している商材は、ファッション・インナー・コスメ・美容・健康など多岐にわたり、独自のシンクタンクである「ハルメク 生きかた上手研究所」を通じて利用者の声を徹底的に調査、反映した商品開発で、多くの女性から支持を得ています。
■ハルメク 生きかた上手研究所のシニアリサーチデータは、「ハルメク シニアマーケティングLAB」で掲載しています。
「ハルメク シニアマーケティングLAB」は、ハルメク世代(シニア)を顧客とする企業にとって有益な情報をお届けしている情報サイトです。ハルメクグループが提供する定期購読誌や通販等を通じて得たマーケティングデータや記事、シンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」の調査レポートなど豊富な情報が満載です。
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