『みんなの花粉症対策』市場調査効果実感 トップ3 は「ヨーグルト」「プロポリス」「乳酸菌」
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年も明けて、「新春」と聞くと気分が憂鬱に、という方も多いのではないでしょうか。いまや国民病ともいわれる花粉症。市販薬や対策グッズも年々、より効果的なものが発売されバラエティを増しています。
このレポートでは花粉症対策の実態や、関連市場規模について、市場規模の4割以上を占める京浜エリアにフォーカスして迫ります。
[分析結果のポイント] ◇首都圏の花粉症率は47% ◇花粉症対策の実行率トップ3は、「マスク」「薬」「手洗い・うがい」 ◇花粉症対策食材/サプリメントの取り入れ率トップ3は、「ヨーグルト」「甜茶」「乳酸菌」 ◇効果を感じられた食材/サプリメントのトップ3は、「ヨーグルト」「プロポリス」「乳酸菌」 ◇注目の花粉症対策キーワードは、「舌下免疫療法」「減感作療法」
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[分析結果の詳細]
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インテージが昨年末に実施した調査では、「自分は花粉症」と答えた人は47%。そのうち、スギ花粉の時期である2~5月に発症する人は95%でした。
次のチャートは、「自分は花粉症」と答えた人に、直近の発症時の対策として実行したことをたずねた結果。縦棒が全体、折れ線が性年代のスコアを表します。
【チャート1】 直近の花粉症発症時に実行した対策(性・年代別)
Q.直近、花粉症が発症したときの対処として、
あなたが実行したことをお答えください。(回答はいくつでも)
回答者ベース:「あなたは花粉症ですか?」の問いに「はい」と答えた人
実行率ダントツのトップは「マスクの着用」で、全体の過半数が実行。続いて「処方薬」「うがい・手洗い」「市販薬」がそれぞれ、全体の4割程度。
以下、「顏や眼を洗う」「衣服の花粉を落とす」「外干ししない」「窓を開けない」など花粉を「落とす」「入れない」対策が続き、「花粉症に有効な食材」「花粉ブロックスプレー/クリーム」「健康食品/サプリメント」といった食品やグッズの利用率はそれぞれ14%、11%、6%という結果でした。
男女差に目を向けると、対策の多くが、男性より女性の実行率が高く、「何もしなかった」という人は女性では6%ですが、男性では10%超。40-50代女性は「衣服の花粉を落とす」「外干ししない」「室内の掃除」といった室内に花粉を入れない対策をマメしている様子がうかがえます。「処方薬」「帽子着用」の実行率が高いのもこの層に特徴的です。
上記のチャートで全体の4割弱が頼りにしている市販薬。
2012年秋に、処方薬だったアレグラ等が薬局で買えるようになるなど、市場環境の変化もある中、マーケットサイズはどうなっているのか、SRIデータで見てみましょう。
次のチャートは市販鼻炎薬/アレルギー薬の市場規模推移を表したものです。
【チャート2】 京浜エリアの市販鼻炎薬・アレルギー薬販売規模
(Data:SRI、エリア:京浜、集計期間:2012~2016各年の2月~4月)
2016年と2013年の市場規模が大きいのが目につきます。実は2013年は花粉量が過去5年間で突出して多かった年。市販鼻炎薬・アレルギー薬がよく売れたのも納得です。
しかし2016年の花粉量は2013年の半分ほど。それにも関わらず、市販鼻炎薬・アレルギー薬の市場規模は2013年を上回り、100億円に迫る勢いとなっています。
次に、花粉防止用品や鼻洗浄液、鼻腔拡張テープといった対策グッズを見てみると、2016年の市場規模は12億円超。2013年には及びませんが、肌や髪用の花粉防止スプレーなどの新商品がヒットするなど、バラエティの広がりとともに市場の活性化が見られました
【チャート3】 京浜エリアの花粉対策グッズ販売規模
(Data:SRI、エリア:京浜、集計期間:2012~2016各年の2月~4月)
続いて、花粉症対策食材やサプリメントの利用状況をみていきましょう。
「自分は花粉症」と答えた人に、花粉症対策としての食材、サプリメント摂取について聞いたところ、6割が取り入れた経験あり。約半数弱と最も試した人が多かったのは「ヨーグルト」、続いて「甜茶」と、サプリメントより気軽で生鮮食材より手軽に取り入れられるアイテムが選ばれている様子。
【チャート4】 花粉症対策に取り入れたことのある食材/サプリメント
Q.今までにあなたが花粉症対策として取り入れたことのある食材、
サプリメント成分をお答えください。(回答はいくつでも)
回答者ベース:「あなたは花粉症ですか?」の問いに「はい」と答えた人
試してみて実際、どの程度効果を感じられているのか?気になるところです。
次のチャートは食材/サプリメントを取り入れたことがある人のうち「効果を感じられた」という人の割合です。
【チャート5】 花粉症対策に取り入れたことのある食材/サプリメントで効果を感じられたもの
Q.今までに花粉症対策として取り入れたことがある食材、サプリメント成分のうち、
効果を感じられた、と思われるものをお答えください。(回答はいくつでも)
回答者ベース:「あなたは花粉症ですか?」の問いに「はい」と回答
取り入れ率でトップだった「ヨーグルト」は効果実感でもトップ。取り入れた人の45%の人が「効果を感じられた」と回答しました。味や価格のハードルが高いためか、取り入れ率としては低い「プロポリス」ですが、試した人の4割に効果実感があるようです。
これに「乳酸菌」「茶カテキン」のサプリメントが続き、生鮮食材の「たまねぎ」も3割の効果実感。取り入れ率が2番目に高かった甜茶は、効果実感としては26%にとどまっています。
最後に、「最近注目している花粉症対策」を自由回答形式でたずねた結果をご紹介します。
次の数表は「最近注目している花粉症対策」として挙げられた回答を整理したものです。50人以上が回答した言葉と、それに関連するものをグループ化しています。
【数表1】 最近注目している花粉症対策(自由回答を集計)
Q.花粉症に対してあなたが最近注目している対策を具体的にお答えください。
治療、薬、食品、サプリメント、グッズなど、どんな分野のことでも結構です。
(回答は具体的に)
回答者ベース:「あなたは花粉症ですか?」の問いに「はい」と回答 かつ
各食材/サプリメント取り入れ経験あり
やはり、「薬」「ヨーグルト/乳酸菌」「マスク」関連の回答が多数挙げられました。「治療/受診」カテゴリーで最も回答が多かったのは「舌下免疫療法」関連で100人超が回答。より広義なワードである「減感作療法」関連も31人、「花粉/杉のエキスの接種」といったワードも12人の回答がありました。
アレルギーの免疫療法は減感作療法とも呼ばれ、症状を薬で抑えるのではなく、アレルギーの原因を少しずつ摂取して体質を変えていく新しい治療法。注射だけでなく、2014年秋には舌下に含んで摂取する療法が保険適用となり、自宅で継続できる手軽さから注目が高まっています。免疫療法は3~5年という長いスパンの治療。舌下療法が保険適用になって今年で3年目。そろそろ効果のほどがわかってくる頃かもしれません。
首都圏ではおよそ、ふたりにひとりが患う花粉症。自分にあった対処法に出会って少しでもラクに、春を満喫できるといいですね。
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本レポートに使用した当社調査データについて
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SRI(全国小売店パネル調査) http://www.intage.co.jp/service/sri
スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア、ドラッグストア、専門店など全国約4,000店舗より収集している小売店販売データです。いつ・どこで・何がいくらで販売されたのかが分かります。
店頭での販売実態を捉え、ブランドマーケティングや店頭マーケティングにご活用いただけます。
インテージのネットリサーチによる自主企画調査データ http://www.intage.co.jp/service/net
調査地域:京浜エリア(一都六県:東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬)
対象者条件:20-59歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出、県別人口構成比にあわせて調査票配信
ウェイトバック:性×年代構成比にあわせてウェイトバック集計
標本サイズ:5816s
調査実施時期:2016年12月26日~2016年12月28日
**インテージのネットリサーチはマルチデバイス対応済み。PCでもスマホでも操作性がよく、
回答傾向への影響を抑えています。**
【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、「Create Consumer-centric Values ~ お客様企業のマーケティングに寄り添い、共に生活者の幸せを実現する」を事業ビジョンとして掲げ、様々な業界のお客様企業のマーケティングに寄り添うパートナーとして、ともに生活者の幸せに貢献することを目指します。生活者の暮らしや想いを理解するための情報基盤をもって、お客様企業が保有するデータをアクティベーション(活用価値を拡張)することで、生活者視点にたったマーケティングの実現を支援して参ります。
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■株式会社インテージ 広報担当
担当:千野(ちの)/石渡(いしわた)
TEL:03-5294-6000
「お問い合わせフォーム」 http://www.intage.co.jp/contact/
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担当:川口(かわぐち)/西澤(にしざわ)
TEL:03-5295-1562
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