4月22日解禁の合同会社型DAOで、大学初の大学DAO「iU DAO」を設立 第一弾としてiU アルムナイ活動開始
※1:合同会社型DAOの設立において、DAOのコンサルティング・実務支援を提供する株式会社ガイアックスにご支援いただいております。
※2:日本ブロックチェーン協会 理事およびISO/TC307 国内審議委員の峯荒夢氏より、当該取り組みの前例がないと確認いたしました。
iU DAOの概要
■真のイノベーターを輩出し続ける組織となるために
私たちの目的は、「真のイノベーターを輩出し続ける組織になる」ことです。
オープンで民主的な大学組織を実現することにより、iUが持続的に真のイノベーターを生み出すための仕組みを提供します。
その第一歩としてiUの同窓会組織(iU アルムナイ)をDAOとして運用いたします。
■学生の意見だけでなく、貢献活動を通じ、大学・学生生活の魅力を高め、インセンティブも付与
4月22日の法律の施行により、これまで法的には組織としての実態がないDAOが、今後は契約主体になることができるようになります。また、DAOによる資金調達から、トークンによる収益分配も可能です。
一般的に大学の意思決定機関は、大学の理事会、教授会など教職員を中心にしたトップダウン型の組織で、学生が関わる機会はありません。しかし、本取り組みは、学生の様々な視点やニーズをDAOでの議論や投票を通じ、意見を可視化し表明することができます。さらに、従来受益者でしかなかった学生が、大学や学生生活への貢献活動に取り組み、インセンティブを受けることが可能となります。このような学生による大学自治、学生自治の取り組みです。
具体的には、大学の授業、設備・施設、学事日程、各種行事、学生向けのwebツール、学友会(学生サークル)の各種活動の補助・支援、卒業生のOB・OG会運営などへの各種貢献活動に、在学生・卒業生の意見を反映し、魅力ある大学運営への貢献を検討しております。
クローズドではないフルオンチェーンのDAO運営
iU DAOでの投票活動や資産の運用に関してはすべてPolygon PoSチェーン(※1)上に展開されているスマートコントラクトを介して行います。資金の利用用途などもシード段階ではNFTを利用した投票活動によって決定します。一定のマイルストーン達成後に独自トークンを発行しガバナンストークンを用いた運用を開始いたします(トークン発行に関しては投票で決定しますので投票結果次第では変更の可能性がございます)。
将来的にはiU DAOは資金調達から資産の提供や運営に関してもすべてスマートコントラクト上で行うことを目指しております。
iU DAOは特定の個人や団体に実質的支配権が存在している組織ではありません。iUや株式会社ガイアックスやその他団体や個人から支援・資金提供をしていただき運営をしていきますが、DAOとして自律的に運用していくためにも特定の団体や個人の実質的支配に繋がらないようなトークン設計や投票設計などを通じて真に自律的なDAOとしてのガバナンスを実施していきます。
※1現状ではGAS代やユーザビリティの都合上Polygon PoSチェーンに展開していますが、今後の支援状況や運営の都合などでメインのチェーンを変更する可能性はございます。将来的にはEVMでのクロスチェーンで展開予定です。
※詳しい技術要件やトークンの配布割合などはホワイトペーパー(https://iu-dao.com/gitbook)をご参照ください(随時更新)。
ユーザーのUX(体験)を意識したオペレーション
iU DAOは全てのiU生の参加を想定しています。そのため、従来のDAOのようにユーザー側に負担を強いている(もしくは ユーザー側が負担を強いられている)複雑な手順を省き、ひとつのプラットフォームで全てを完結できるようにしています。オンチェーンで活動していくにあたって必要な手数料(GAS代)に関してもダッシュボード上からスマートコントラクトを用いて供給する仕組みを用意しております。ウォレット管理に関しては秘密鍵情報などを運営側で保持せずに運用できるようThirdweb社のSDKを導入しております。
NFTのMint、ガバナンストークンのClaim、DAOのアナリティクス、ウォレット・アカウント管理などのDAOに必要とされる機能を全てダッシュボード上で実行可能です。このダッシュボードもまたオープンソースで開発されており、開発者としてコミュニティに参加していれば誰でも編集の提案ができます(投票活動に関してはSnapshotを利用いたします)。
iU アルムナイ(同窓会)活動をDAOで
2020年4月に開学したiUは、2024年3月に第1期生が初の卒業生となりました。第1弾として、iUアルムナイ(同窓会)の活動をDAOによって行います。
今後はiU DAOとしてファンドを設立し資産運用を行い運用から得た余剰資金を利用してDAO内の各種プロジェクトへの資産提供やエクイティ投資などを行って行く予定です。ファンド運用の資金に関してはガバナンストークンのIEOなど従来の調達方式ではなく持続可能的な資金調達方法や収益分配システムを構築することを検討しています。
関係者コメント
iU学長 中村 伊知哉
iUは、情報つまりICT、経営つまりビジネスで、イノベーションを起こすプロ、革新をつくる専門職を生み出す大学として、2020年4月に開学し、この春に、第1期生が初の卒業を迎えました。今回、この第1期生である卒業生らが中心となり、在学生とともに、DAOの取り組みをはじめてくれました。いち早く行動を起こし、チャレンジしていく彼らとDAOを応援し、一緒にさらに魅力ある大学はもちろん、コミュニティ創りを目指します。
iU DAO共同ファウンダー(iU第1期生 合同会社iU DAO代表社員) 坂本 大和
観光振興×デジタル通貨「ルーラコイン」および位置情報連動型NFT「ルーラNFT」を展開する株式会社ルーラディレクターを務める。
iU DAOは、日本初の大学発LLC型DAOとして登記しました。大学発ですが、iU DAOは、独立した組織形態を採っています。既存のiUコミュニティを活用しつつ、自分たちでイノベーターが創出されるエコシステムを形成し真のイノベーターを育成することを目指しています。今回の登記はその第一歩であり、これからiU DAO内での環境整備とプロジェクト運用を爆速で進めていく予定です。ぜひご興味を持った方はdiscordに参加お待ちしております。
株式会社ガイアックス web3事業本部責任者 峯 荒夢
一般社団法人日本DAO協会 Representative Holder
株式会社ガイアックス web3事業本部責任者 兼 一般社団法人日本ブロックチェーン協会理事、一般社団法人日本DAO協会Representative Holder、ブロックチェーンの国際標準を策定するISO / TC307国内審議委員会委員、芝浦工業大学SIT総合研究所 研究所客員研究員
合同会社型DAOが4月22 日に解禁されるにあたり、DAO が資金調達し収益分配を合法的に行う手段が定義されました。今回の「iU DAO」は、まずは大学の同窓会メンバーから、単純な寄付ではなく、将来的には配当も期待できる自律分散的な”コミュニティ”として立ち上がっていくことに特色があると思っています。
DAO という民主的な仕組みが、また合同会社型DAO という新しい法人格が、社会にインパクトを与えていく、そのひとつの事例になると考えています。
iU DAO各種リンク
ホワイトペーパー︙ https://iu-dao.com/gitbook
公式Discord︙ https://iu-dao.com/discord
公式X︙ https://iu-dao.com/x
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