転職サービス「doda」、女性管理職の意識調査を実施
~実際に「管理職になってよかったと思う」と回答した人は約6割~
パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:喜多 恭子)は、20代~50代の女性管理職を対象に意識調査を行いましたので、結果をお知らせいたします。
【主な調査結果】 ◆実際に「管理職になってよかったと思う」と回答した人は約6割 ◆管理職になってよかったと思うことは「給与が上がった」を上回り、「自身の成長に繋がった」が最多 ◆管理職のオファーを受けた際、「職務を全うできる自信がなかった」と回答した人は半数以上 ◆管理職のオファーを承諾する前、「不安や悩みがあった」と回答した人は6割以上 ◆管理職のオファーを承諾する前に抱いていた不安や悩みは「部下をしっかりと育成できるか」「自身のストレスマネジメントができるか」が同列で最多 ◆管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」「待遇面の充実」「会社からの期待」が上位 ◆管理職になると決めたとき、あったらよりよかったものは「公平な評価制度」が最多 |
■背景
■調査結果
◆実際に「管理職になってよかったと思う」と回答した人は約6割
管理職になった女性に「管理職になってよかったと思いますか」と尋ねたところ、「そう思う」「まあそう思う」という回答が合わせて57%でした。
◆管理職になってよかったことは、「給与が上がった」を上回り、「自身の成長に繋がった」という回答が最多
管理職になってよかったと回答した人に、「管理職になって『よかったと思うこと』について教えてください」と質問したところ、「自身の成長に繋がった」と回答した人が36.0%と最も多く、次いで、「自分の裁量でできる仕事が増えた」、さらに「給与が上がった」と続きました。
◆管理職のオファーを受けた際、「職務を全うできる自信がなかった」と回答した人は半数以上
一方、管理職全員に「管理職へのオファーを受けた際、職務を全うできる自信がありましたか」と尋ねたところ、「あまりなかった」「まったくなかった」という回答が合わせて51%でした。上述図①の通り、管理職になった女性のうち、約6割の人が管理職になってよかったと感じているものの、最初から自信があって管理職になっているわけではないということがわかります。◆管理職のオファーを承諾する前、「不安や悩みがあった」と回答した人は6割以上
管理職全員に「管理職のオファーを承諾する前に、不安や悩みはありましたか」と尋ねたところ、「あった」「ややあった」という回答が合わせて62.9%でした。約6割の人が、不安や悩みを抱えつつも管理職になる決断をしていたことがわかります。
◆管理職のオファーを承諾する前に抱いていた不安や悩みは「部下をしっかりと育成できるか」「自身のストレスマネジメントができるか」という回答が同列で最多
管理職のオファーを承諾する前に不安や悩みがあったと回答した人に、「管理職のオファーを承諾する前に、どんなことに不安を抱き、悩んでいたか」を尋ねたところ、「家庭やプライベートの両立」よりも、「部下をしっかりと育成できるか」「自身のストレスマネジメントができるか」という回答がともに41.1%と、最も多い結果となりました。
◆管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」「待遇面の充実」「会社からの期待」が上位
管理職になると決めた際に後押ししたものは、「上司の勧め」が23.8%と最も多く、3番目に「会社からの期待」という結果となりました。女性にとっては、上司や会社からの言葉が自信につながり、背中を押す大きなきっかけになるようです。
◆管理職になると決めたとき、あったらよりよかったものは「公平な評価制度」という回答が最多
最後に「管理職になると決めたとき、あったらよりよかったもの」を尋ねたところ、「公平な評価制度」が一位となり、評価が公平ではないと感じている人がいることが伺えます。また「多様なロールモデルの存在」「相談できる人・機会の提供」「キャリアに関わるサポート制度」が大切だという回答もありました。
■解説
「成長実感を得られるような機会提供」や「公平な評価制度」が女性管理職意欲向上のカギとなる |
今回の調査から、多くの女性が管理職になる前には、不安や悩みを抱えている一方で、実際に管理職になってみると「よかったと思う」と回答した人が約6割ということがわかりました。つまり、初めから自信をもって管理職になっているのではなく、不安がありながらもその職に就いてみたところ、ポジティブに捉えることができているということが伺えます。また管理職になって良かった点としては、待遇面の充実よりも、自身の成長や裁量の広がりが上位に挙がっています。企業としては、女性が成長実感を得られるような機会の提供や、そのための目標設定などに意識的に取り組むことが、女性社員の昇進意欲向上に繋げられるかもしれません。
また、管理職になるにあたって後押しになったきっかけとしては、「上司の勧め」や「会社からの期待」が挙がっています。自分のスキルや経験に対して遠慮がちに捉える傾向にある女性に、やってみようという気持ちになってもらうには、上司や会社からの言葉が効果的なようです。さらに、管理職になると決めたときに、あったらより良かったものとして、「公平な評価制度」が最も多くなっています。これは、女性たちが“公平に評価されていない”と感じている可能性があり、そこにはアンコンシャスバイアスが潜んでいることが推測されます。アンコンシャスバイアス研修が導入されている企業も多くみられますが、改めて “社員一人ひとりがアンコンシャスバイアスを見つめ直し、振り返る機会の提供”を行いながら、男女の性差に関係なく、誰もが納得できる制度の整備、そして運用を行うことが求められます。
■調査概要
・対象者:20~50代の女性管理職
・回答人数:151名
・調査手法:インターネット調査
・調査期間:2022年3月18日~3月22日
■「doda」のはたらく女性を応援するコンテンツ一覧
・「女性のキャリアアップを応援する企業特集」<https://doda.jp/kyujin/pickup/sp220523.html/>
・ウーマンキャリア< https://doda.jp/woman/ >
∟くるみん認定企業の求人特集< https://doda.jp/woman/guide/workstyle/kurumin/ >
「doda(デューダ)」は「ウーマンキャリア」など、はたらく女性に寄り添うさまざまな取り組みをしています。管理職になることをキャリアアップのひとつとして捉え、管理職を目指している女性、そうでない活躍の仕方を目指している女性も、すべてのはたらく女性を応援しています。
■解説者プロフィール doda編集長 喜多 恭子(きだ きょうこ)
1999年、株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)入社。派遣・アウトソーシング事業で法人営業として企業の採用支援、人事コンサルティング等を経験した後、人材紹介事業へ。法人営業・キャリアアドバイザーのマネジャーとして組織を牽引。その後、派遣事業の事業部長として、機械電子系の派遣サービス立ち上げやフリーランス雇用のマッチング事業立ち上げなどを行う。中途採用領域、派遣領域、アルバイト・パート領域の全事業に携わり、アルバイト求人情報サービス「an」の事業部長を経て、2019年10月、執行役員・転職メディア事業部事業部長に就任。2020年6月よりdoda編集長を務め、2022年4月には人事本部 本部長に就任。
■転職サービス「doda」について< https://doda.jp >
「doda」は、「はたらく今日が、いい日に。」をスローガンに、転職サイトや転職エージェント、日本最大級のdoda転職フェアなど、各種コンテンツで転職希望者と求人企業の最適なマッチングを提供しています。
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