【BOXILアンケート調査】人的資本経営の情報開示や分析・レポーティングにおける、ITツールの利用は76.4%に
複数ツールの併用による、人事データの分散と連携不足が最大の課題

SaaS比較サイト「BOXIL」を運営するスマートキャンプ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:林 詩音、以下「スマートキャンプ」)は、人的資本経営の推進に携わる634名を対象に「人的資本経営におけるITツール利用実態調査」を実施し、結果を公開しました。
本調査は、人的資本経営におけるITツールの利用状況と現場における課題を明らかにすることを目的としています。
調査サマリ
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人的資本経営を推進する企業におけるITツール利用率は76.4%。「導入検討中」を含めると93.9%
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活用しているITツールで最も多かった回答は「労務管理システム(勤怠・給与など)」
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情報開示や分析・レポーティングに活用しているITツールの種類は1社あたり平均して3~4つ
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情報開示や分析・レポーティングにおける課題で最も多かったのは「人事データが複数のITツールに分散し、連携できていない」(31.8%)
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課題解決策として最も多かったのは「ITツールの追加導入・乗り換え」(37.3%)
ITツールの利用率は76.4%。導入検討中を含めると93.9%に

人的資本経営の推進において、情報開示や分析・レポーティングにITツールを「利用している」と回答した人は76.4%(485人)にのぼりました。「利用していないが、導入を検討している」(17.5%、111人)と合わせると93.9%(596人)にのぼり、多くの企業で情報開示や分析・レポーティングにおけるITツールの必要性を感じていることがわかります。
最多活用ツールは「労務管理システム」

ITツールを「利用している」と回答した485人を対象に人的資本経営において、情報開示や分析・レポーティングに活用しているITツールの種類を複数回答可で尋ねたところ、最も多い回答は「労務管理システム(勤怠・給与など)」(51.3%、249人)でした。活用しているツールを多かった順に並べると下記でした。
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労務管理システム(勤怠・給与など)(51.3%、249人)
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人事データ統合・分析ツール(47.2%、229人)
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タレントマネジメントシステム(育成・配置など)(44.7%、217人)
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採用管理システム(44.5%、216人)
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生成AI・AIエージェントツール(43.7%、212人)
労務管理システム(勤怠・給与など)は、勤怠や給与など人的資本の基本データを蓄積できるデータベースとして活用されています。一方で、次点に人事データ統合・分析ツールやタレントマネジメントシステム(育成・配置など)が続くように、データ分析性能がより高いツールも求められていることがうかがえます。
ツールの併用により「人事データの分散・連携不足」が課題に

情報開示や分析・レポーティングにおいて、これまでに直面した課題について尋ねた結果、最も多かった課題は「人事データが複数のITツールに分散し、連携できていない」(31.8%)となり、多かった順に下記となりました。
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人事データが複数のITツールに分散し、連携できていない(31.8%、154人)
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データ分析やレポーティングに精通した人材が不足している(30.3%、147人)
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ITツールのセキュリティやアクセス権管理に懸念がある(30.3%、147人)
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ITツールの分析結果や提案内容の妥当性を評価できない(28.9%、140人)
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人事データの形式や定義が統一されていない(28.5%、138人)
また、回答者一人あたりのITツールの平均利用数は3〜4つに及び、複数ツールの併用が課題となっていることがわかりました。
データ統合を目的としたITツールの「追加導入・乗り換え」が最多の改善策

直面した課題において、実施した(または実施している)改善策を複数回答可で聞いたところ、最も多かった回答は「ITツールの追加導入・乗り換え」(37.3%、177人)となり、多かった順に下記となりました。
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ITツールの追加導入・乗り換え(37.3%、177人)
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専門人材の採用(36.9%、175人)
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人事データの定義やルールの整備(36.5%、173人)
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KPIやダッシュボードの再設定(33.5%、159人)
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定期的なデータ品質チェック体制の構築(32.1%、152人)
これは、最も多かった課題である「人事データが複数のITツールに分散し、連携できていない」をITツールの追加導入・乗り換えにより解消し、データの連携・統合を強化する動きと推察できます。
また専門人材の採用、人事データの定義やルールの整備などにより、ツールやデータを使いこなす人材の確保、データそのものを整える基盤づくりにも力を注いでいる企業が多く見受けられます。
本調査の詳細結果は、以下のページでご覧いただけます。
「BOXIL」では人事データ統合・分析ツールのほか、タレントマネジメントシステムや労務管理システムなど、さまざまなSaaSの徹底比較、解説を掲載し、課題やこだわりに合ったサービス選定をサポートする情報を提供しています。
関連情報として、以下の比較記事もあわせてご参照ください。
人事データ統合・分析ツール(人事管理システム)比較
タレントマネジメントシステム比較
労務管理システム比較
採用管理システム比較
生成AIツール比較
調査概要
タイトル:人的資本経営におけるITツール利用実態調査
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:従業員100人以上の企業において、次のいずれかの部門・役職で人的資本経営の推進に責任者あるいは中心メンバーとして取り組む20〜60代 634人。なお対象部門・役職は人事、総務・法務、IT・情報システム・DX推進、経営企画、経営層(取締役、執行役員、CxO)
調査期間:2025年10月14日〜10月21日
調査主体:BOXIL
※本アンケート結果は小数点以下2桁を四捨五入しています。合計が100%にならない場合があります
【引用に関するお願い】
本調査を引用する際は、出典として「BOXIL」と記載し、ウェブの場合はURLへのリンクも設置してください。
記載例:BOXIL「人的資本経営におけるITツール利用実態調査」, XXXX年XX月XX日確認, https://boxil.jp/mag/a10201/
【BOXILについて】
「BOXIL(ボクシル)」は、法人向けクラウドサービスを無料で比較し、まとめて資料請求できるSaaS比較サイトです。機能、料金、連携サービス、導入事例などの製品情報を網羅しており、サービス比較表が作成可能です。導入推進者による良質な口コミも豊富に揃え、SaaS選定における非効率を無くします。
「BOXIL」URL: https://boxil.jp/
サービスご掲載はこちら:https://boxil.smartcamp.co.jp/?utm_source=prtimes&utm_medium=refferal
【スマートキャンプ株式会社について】
ミッションに「テクノロジーを広げ社会の生産性を飛躍させる」を掲げ、SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」を軸に企業の営業・マーケティング支援を行っています。2023年12月には株式会社ビズヒントがグループジョイン。多様な顧客接点を生かしSaaS普及を支援しています。
社名:スマートキャンプ株式会社
設立:2014年6月
代表者:代表取締役社長CEO 林 詩音
事業内容:SaaS比較サイト「BOXIL」や、インサイドセールスアウトソーシング「BALES」、SaaSに特化したデジタルエージェンシー「ADXL」、オンライン展示会「BOXIL EXPO」、セールスエンゲージメントツール「BALES CLOUD」の運営
以上
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BOXILカンパニー メディア&マーケティング本部 メディア戦略部
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