日本初、大学教育での導入『経営デザインシート』を活用し、未来を描ける人材を育成 内閣府による特別講義を実施しました
日本型インターンシップは新たなフェーズへ移行します
日本で唯一のファッション・ビジネスの専門職大学『国際ファッション専門職大学(https://www.piif.ac.jp/)』では、従来の大学制度にはない職業直結の教育環境で、世界で活躍できるファッション界のリーダーを育てます。
そのため、3年次には合計600時間相当以上の長期にわたる企業内での臨地実習をし、企業と大学が協働し、実務を修得します。
さらに臨地実習を効果的なものとするために、日本知財学会経営デザイン分科会※1と連携し、2018年5月に知的財産戦略本部※2で公表された「経営デザインシート」※3を活用し、企業を分析し、将来企業が提供する価値を描くことができる、国際的に活躍するファッション業界人育成を目指します。
日本の専門職大学のパイオニアとなるべく、この度、12月22日(火)に内閣府知的財産戦略推進事務局によるオンライン形式での特別講義を開催しました。経営デザインシートは多くの企業で活用されていますが、大学教育へ導入するのは本学が日本初です。※4
※1 日本知財学会経営デザイン分科会 https://www.ipaj.org/bunkakai/keiei_design/index.html (一般社団法人日本知財学会)
※2 知的財産戦略本部 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/(首相官邸HP)
※3 経営デザインシート https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/keiei_design/index.html (首相官邸HP)
※4 2020年12月現在。本学調べ。
講師プロフィール
内閣府知的財産戦略推進事務局参事官(産業競争力強化担当)
小林 英司(こばやし ひでじ)
氏知的財産戦略推進事務局において、価値デザイン社会実現のための経営デザインシートの普及など、産業競争力の強化に向けた施策立案及び推進に取り組む。
講義のテーマは「将来を描く経営デザインシート ~価値デザイン社会を目指して~」。
前半では、 これからは“選ばれないと売れない時代”。これまでの価値を生み出す仕組みを把握し、ニーズやウォンツに訴求できるこれからの価値を生み出す仕組みを構想することが重要であることや、これからの経営で必要となる価値を生み出す仕組みや考え方について説明していただきました。
後半では、今回の講義テーマでもある「経営デザインシート」を用いて、学生が自身の将来を描き、発表するワークショップが行われました。「ファッションを通して環境問題を解決したい」「グローバル市場を見据えたマーケティングをしたい」といった明 確に将来を描けている学生もいれば、「起業するためにプレスや広報を学びたい」と今後何が必要なのか気づきを得ている学生も多く、実践的にビジネス・経営の知識や技術を学ぶ貴重な機会となりました。
今回の学びを通して、経営プランニングの重要性を学んだ学生たち。本学ではこれからからも国際的に活躍できる日本の大学教育のパイオニアとなるためのカリキュラムを実施してまいります。
■国際ファッション専門職大学の学びの特長
ファッション業界の第一線で活躍してきたエキスパートである実務家教員とアカデミア教員を配し、理論と実践を架橋する教育カリキュラムを少人数制で実施しています。3年次には本学の最大の特長である必修の長期インターンシップ(企業・産地)に加え、必修の海外実習があり、より実践的で職業に直結した学びを修得します。こうした4年間のカリキュラムにより、ファッションの新しい価値と未来を創造することができる世界基準の学生を育成します。
■本学の臨地実習(インターンシップ)について
従来の大学制度におけるインターンシップとは異なり、600時間の長期臨地実習となっており、必修の単位科目としても組み込まれています。企業実習ではより実践に即した実務を学び、産地実習では地場産地、織物産地と連携し伝統技術から新しいファッション知財へとつながる研究を海外へ発信することを目的としています。海外における2週間の実習も全員が必修としています。
■経営デザインシートについて
経営デザインシートは、価値デザイン社会において、企業が持続的に成長するために、将来の経営の基幹となる価値創造メカニズム(資源を組み合わせて企業理念に適合する価値を創造する一連の仕組み)をデザインしてイノベーションをおこすツールです。
■本学での経営デザインシートの活用方法について
学生は、臨地実習の受入先企業に対して就業経験を積むという学生目線ではなく、受け入れ企業の社員視点になりきって、企業が将来提供する新しい価値をデザインすることにより、臨地実習が、地域企業の将来、学生の両者にメリットをもたらすことになります。そのツールとなるのが「経営デザインシート」です。学生は実習前に受入先企業が提供する価値、強みの分析、外部環境の分析、課題の解決策を描いた経営デザインシートを作成し、実習では企業とともに実現可能性を図ります。実習後にも経営デザインシートを作成し、学生が企業へフィードバックすることにより価値デザイン経営の重要性への気づきが促進され、採用資料の一部ともなります。一連の経験でプロフェッショナリティーを高め、自らのキャリアデザインにも落とし込みます。この活用により、学生と企業のシナジー効果を最大化し、価値デザイン社会を担うことを目指します。
【今後のスケジュール(予定)】 ※学科によって一部スケジュールが異なります
2020年12月22日:内閣府参事官による特別講義
2021年 1月:学生に対する臨地実習オリエンテーション
3~4月:臨地実習先決定・学生への伝達
4~5月:地域企業・地方連携ゼミ、臨地実習に関する事前学習
5~6月:経営デザインシート作成①
6月:臨地実習Ⅱ(テキスタイルメーカーなどへの産地実習)
7~9月下旬:臨地実習Ⅰ(アパレルメーカーなどへの企業実習)
10月:経営デザインシート作成②(臨地実習Ⅰを終了して振り返り)
10月:臨地実習Ⅱ(テキスタイルメーカーなどへの産地実習)
10~11月:海外実務実習
2022年1~2月:臨地実習Ⅱ(学内研究発表など)
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