【開催報告|人事図書館】人事が向き合いたい「年齢の壁」を考えるイベントを開催!多世代が活躍する職場づくりのヒントを模索
多世代が活躍する職場づくりの一歩へ。エイジズムという見過ごされがちな無意識バイアスに光を当て、人事から組織を変えるヒントを持ち帰る貴重な時間となりました。

株式会社Trustyyle(本社:東京都中央区・代表取締役:吉田洋介)は、2025年8月27日に『「年齢の壁」を超えて、多世代が活躍する職場へ ― 無意識バイアスとしてのエイジズムを見つめ、人事から組織を変える ―』を開催しました。本イベントでは、エイジズムの問題に取り組む植山智恵氏を迎え、参加者同士の活発なワークショップを通じて、自社に潜む年齢バイアスの可視化と具体的なアクションプランを模索しました。本記事では、イベント当日の様子や成果についてご報告します。
開催背景と目的
近年、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の流れの中で、性別や人種による偏見・差別への意識は高まっています。しかし、「年齢」による無意識の偏見「エイジズム」は、誰もが年を重ねる存在であるため見過ごされがちです。
「若いからまだ早い」「年配だから新しいことは無理」といった言葉が当たり前のように使われていないでしょうか。実は、世界保健機関(WHO)もエイジズムを「個人の健康、幸福、経済活動に深刻な悪影響を与える課題」と警鐘を鳴らしており、欧米の先進企業ではジェンダーや人種差別と並ぶ構造的なバイアスとして、対策が進められています。
人事図書館では、このエイジズムを日本でも人事・組織づくりの視点から捉え直し、解決に向けた対話を促すべく本イベントを企画しました。
イベント概要

イベント名 |
「年齢の壁」を超えて、多世代が活躍する職場へ |
開催日時 |
2025年8月27日(水) 19:00~21:00 |
開催場所 |
人事図書館(東京都中央区日本橋蛎殻町) |
参加者の反響
イベント後のアンケートでは、多くの参加者から新たな気づきを得られたという感想をいただき、本イベントが人事にとって、見過ごされがちな年齢バイアスについて深く考える貴重な機会となったことがうかがえます。寄せられたコメントの一部をご紹介します。
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自分が想像以上にエイジズムを抱えていた
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年齢をテーマにしたイベントは初めてで面白かった
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この気づきを社内に持ち帰り、問題提起したい
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エイジズムという言葉を初めて知ったが、日頃感じていた違和感は私だけではないと分かって嬉しかった
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個の可能性を狭めているかもしれない、という感覚が芽生えた
登壇者情報

植山 智恵 氏(うえやま・ともえ)
Project MINT代表/ミネルバ大学大学院日本人初の卒業生/国際組織Generation Working Togetherメンバー
ソニー本社勤務を経て、30代で渡米。教育テクノロジー領域のフリーランスで働き、ミネルバ大学大学院にて修士課程を修了(日本人初の卒業生)。
在学中に、多様な国籍・世代・文化の中で「人が自分らしくリーダーシップを発揮するとは何か」に向き合い、同時に日本社会における“年齢による思い込み”の根深さに改めて気づき、卒業論文で取り組む。
帰国後の2020年、年齢や肩書ではなく“生き方”でつながる学びの共同体を目指し、年齢に捉われずに誰もが自分らしいリーダーシップとライフキャリアの再構築を支援する学びの場「Project MINT」を創設。これまでに200名以上の卒業生が、人生の目的(パーパス)を再発見し、キャリアを再構築している。
現在は国際組織Generation Working Togetherにて国外のエイジズム・多世代協働の啓蒙活動に参加しながら、国内への問題提起と対話の場を広げている。
教育・リーダーシップ開発・D&I分野でファシリテーター・講師としても活動しながら、「誰もが年齢にとらわれず可能性を信じ続け、違いが集まり美しいものを創る社会の実現」を目指している。
登壇団体紹介

Project MINTは、Meaning(意味)、Ikigai(生きがい)、Network(つながり)、Transform(変容)を軸に、大人が自分らしく学び直し、人生やキャリアを再構築する教育プロジェクトです。
創設者は、米国ミネルバ大学大学院の日本人初の卒業生と、同大学の元教授。
これまでに200名以上の参加者が、人生の目的(パーパス)を言語化し、年齢や肩書にとらわれず自分らしい挑戦へと踏み出しています。
私たちは特に、日本社会に根深く存在する「年齢による思い込み(=エイジズム)」に課題意識を持って活動してきました。
「もう自分には遅すぎるかも」「年配だからもう変われない」といった思い込みが、人の可能性や選択肢を狭めている現状を変えていきたいと考えています。
現在は、定年後も自分らしく満たされ、他者とつながりながら学び・貢献し続ける大人を支援する新たなサービスも構想中です。
誰もが、何歳からでも、自分らしく変化し続けられる社会を、組織とともにつくっていきます。
公式サイト:https://www.projectmint.net/
主な成果と今後の展望
本イベントを通じて、参加者は「エイジズム」という見過ごされがちな社会課題を、自社の組織課題として捉え直すきっかけを得ることができました。ワークショップを通じて、自社に潜む年齢バイアスを可視化し、具体的なアクションのヒントを持ち帰ることで、多世代が活躍する職場づくりに向けた一歩を踏み出しました。また、年齢という普遍的なテーマに関心を持つ人事担当者が、企業の垣根を越えて課題や知見を共有する貴重なネットワーキングの場としても、非常に有意義な時間となりました。
人事図書館では、今後も人事領域における最新のテーマや普遍的な課題を取り上げ、皆様の学びと交流に繋がるイベントを継続的に企画してまいります。次回のイベントテーマや日時は、決まり次第、公式サイトやSNSにて告知いたします。ぜひご期待ください。

人事図書館について
2024年4月1日に東京人形町にオープンした、人事関連職が集まるコワーキング×コミュニティ。2500冊以上の人事に関する書籍と700名以上の会員を有しており「仲間と学びで、未来を拓く」をタグラインに運営しています。
所在地:東京都中央区日本橋蛎殻町1-12-7 WACROSS NINGYOCHO 6F
設立:2024年4月1日
公式ホームページ:https://hr-library.jp/
公式X:https://x.com/hr_library0401/
公式LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/hr-library/
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