職場でのコミュニケーションを支援する「formeet」が、自分の取扱説明書をAIとつくる自己理解サービス「ジブトリ」を開発
「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもと、これからの時代を担う若い世代とともに新しい価値の創造に取り組む未来創造拠点「100BANCH」で活動するformeetプロジェクトは、AIとの対話を通じて「自分の取扱説明書(取説)」をつくる自己理解サービス「ジブトリ」を開発。2026年7月10日〜12日に渋谷・100BANCHで開催される「ナナナナ祭」にて初公開します。

開発の背景:「相談が生まれない職場」が、尖った人材を失わせている
学生時代は「面白いやつ」として活躍していた尖った人材が、社会に出ると発達障害というラベリングで「腫れ物」扱いとなり、相談できないまま本来の力を発揮できずに離職・休職していく。これは個人の問題であると同時に、企業にとって見過ごせない人材損失です。
優秀でありながら周囲とは異なる感覚や特性を持つ人材が、社会に出た途端に力を発揮できなくなる。その原因の多くは、能力の不足ではなく「相談が生まれないこと」にあります。
相談を阻むのは、次の三つの壁です。
1. 「相談しても無駄」という、これまでの経験で積み重なった学習性無力感
2. 自分の感覚やクセを言語化し、相手に伝えることの難しさ
3. 「自分がダメなだけ」と抱え込んでしまう強い自責思考
この三つの壁により、一言の相談と小さな配慮で解決できたはずの問題が、消耗・休職・離職という大きなコストへと膨らんでいきます。
この「相談が生まれない構造」を変えることのできるサービスとして開発したのがAIとの対話を通じて「自分の取扱説明書(取説)」をつくる自己理解サービス「ジブトリ」です。
新サービス:自分の取扱説明書をAIとつくる自己理解サービス「ジブトリ」
<「ジブトリ」の特徴>
ジブトリは、相談を生み出すための自己理解サービスです。他にない3つの特徴を持ちます。
1. AIとの対話で「自分の取説」をつくる
自分でも気づけなかった感覚・クセ・感情を、AIとの対話を通じて言語化します。「進んでいません」という一言の裏にある背景(逆算が苦手・聴覚で情報を整理する方が得意など)を、相手が理解し動ける言葉へと翻訳します。
2. パズルピース型キーホルダー:「凹み」を欠点にしない反スティグマ設計
診断結果から生成されるキーホルダーの「凹み」は、欠点ではなく、他者の「突起」と噛み合う「接点」として設計されています。一人で完結するのではなく、補い合うことで力が生まれる。この思想を、手に取れる形にしています。
3. 特性データを人事評価に一切使わない「評価分離」設計
集めた特性データを評価の材料に使わないことを原則としています。相談しやすい空気をつくる道具が評価に使われれば、その道具自体が機能しなくなる。この前提から設計を出発させています(組織向け展開で適用)。
<社会的意義>
発達障害という言葉が普及する一方で、そのラベルが付く人を「皆同じ」とみなす歪んだ認知が広がっています。かつて教室で個性として受け入れられていた彼らの脳の発達の偏りは、社会に出ると受け入れられず、相談すらできなくなる。これは、本来活躍できるはずの人材が力を発揮できないまま埋もれていく、社会全体の損失です。
ジブトリが目指すのは、特性を「直すべき欠点」ではなく「噛み合う接点」として捉え直すこと。そして、相談が自然に生まれる関係性を、個人と組織の双方に届けることです。
今後の展開:組織の「人材が辞めない仕組み」へ
ジブトリはまず、個人が自分を理解するためのサービスとして届けます。そのうえで、組織での活用へと展開し、企業の人材定着に直接効く仕組みを目指します。
相互理解と1on1支援:各メンバーの取説をもとに、上司・同僚が「何をすれば力が引き出せるか」を具体的なアクションのレベルで把握できるようにします。
評価分離による安全なデータ基盤:特性データを人事評価に一切使わない設計により、従業員が安心して自己開示できる土台をつくります。
人的資本・健康経営の文脈での活用:従業員エンゲージメントや定着率の向上など、人的資本・健康経営の指標改善に資する仕組みを目指します。
7月10-12日 タッチ&トライイベントを開催
この自己理解サービス「ジブトリ」を初公開する機会として、7月10-12日に渋谷・100BANCHにおいてタッチ&トライイベントを開催します。当日は、実際にAIを動かし、一連のサービス内容を体験していただけます。人事・経営企画・人的資本・健康経営に携わる企業の方には、実物に触れていただきながら、自社での活用についてもご相談いただけます。ご来場・お問い合わせをお待ちしております。
<体験内容>
AIとの取説生成体験:AIとの対話で、自分の取説を実際につくる体験ができます(体験版)。パズルピース型キーホルダー:13問の設問に答えると、自分のコミュニケーションタイプを象ったキーホルダーをその場で受け取れます。
<開催概要>
イベント名:100BANCH ナナナナ祭「torisetsu factory - あなたの取扱説明書つくりませんか?」
開催日時:2026年7月10日(金)、11日(土) 12:00〜20:00、
7月12日(日)12:00〜18:00
会場:100BANCH 2F(東京都渋谷区渋谷3-27-1)
体験料金:無料(キーホルダー作成は1,000円)
プロジェクトリーダーコメント:formeetプロジェクト 代表 中田歩希
中学時代、明るくてポジティブだった友人と再会したとき、彼はすっかりネガティブになっていました。理由を聞くと、「職場の悩みを誰にも相談できない」と言うのです。思い返せば、私がボランティアで関わっていた支援を受けている人たちも、もとは同じ悩みから支援が必要になった人たちでした。
この気づきから、当事者・企業・福祉施設を含む170人以上に話を聞きました。そこで感じたのは、この生きづらさは精神障害・発達障害としてラベリングされているけれど、本当は個人ではなく社会の構造の問題ではないか、ということです。
現状の福祉や支援が動き出すのは、診断がついた後です。けれど実際には、メンタル不調で休職した正社員のうち、休職明けに元の会社へ復帰できたのは約半数にとどまり、残り半数は退職や転職で元の会社を離れています(※)。
だから私は、診断が必要になる前の職場で、『言えない』をAIが肩代わりし、相談が生まれる状態をつくります。診断が必要ない社会を、福祉ではない仕組みでつくる。これが私の目的です。」
※ 出典:メンタルヘルス不調による休職に関する実態調査(レバレジーズ株式会社、2025年7月実施)
【プロジェクト概要】
プロジェクト名:formeetプロジェクト
代表者:中田 歩希(なかた あゆき)
メール:info@formeet.jp
事業内容:自己理解・コミュニケーション支援サービス
※企業の方からの導入・協業に関するお問い合わせも上記までお寄せください。
100BANCHについて

「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもと、これからの時代を担う若い世代とともに新しい価値の創造に取り組む複合施設です。パナソニックが創業100周年を迎えることを機に、「常識にとらわれない若いエネルギーの集まりが、100年先の未来を豊かにしていく」という思いから2017年7月7日に設立。
以来、野心的な若者が未来を創造していく一歩を、24時間365日実験可能な「場所」とともに、各分野の第一人者であるメンターによるアドバイス、年間100を超えるイベントや大型展示会などでの発信の「機会」を提供して支援。応募総数約1220件のうち、404プロジェクトを採択(2026年3月現在)し、加速支援を行っています。
ホームページ:https://100banch.com/
「formeet」はGARAGE Program104期生として採択され、100BANCHで活動しています。
プロジェクトページ:https://100banch.com/projects/formeet
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