DATAFLUCTの「Airlake」、国分グループ本社の対象288拠点で導入。AI需要予測と在庫適正化機能の連携で、欠品削減と発注業務の精度向上に貢献。

株式会社DATAFLUCT(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:久米村 隼人、以下DATAFLUCT)は、国分グループ本社株式会社(本社所在地:東京都中央区、代表取締役会長兼CEO:國分 勘兵衛)の物流拠点288ヶ所へ「Airlake platform」と「Airlake AI models」によるAI需要予測の導入を完了しました。
これまで担当者の経験と勘に依存していた発注業務において、天候などの外部データも活用した高精度なAI需要予測と、その予測結果に基づき安全在庫を自動調整する機能を連携させ、発注精度の高度化を実現しました。これにより、自動発注の対象商品を拡大し、食品業界の長年の課題である欠品による機会損失や在庫量の適正化に貢献しています。
■導入の背景
食品卸売業の大手企業である国分グループ様は、国内外の約10,000の仕入先から約60万アイテムの商品を仕入れ、約35,000軒のお得意先に商品をお届けするため、全国約300拠点の物流センターによって食のインフラを支え続けています。
発注・在庫管理の現場では、多様なニーズに安定的に、低コストで応える必要があります。具体的には、人手不足によるメーカーリードタイム延長・入荷回数の減少などの状況の中でも、欠品を防ぎ、サプライチェーン全体を意識し適正在庫を維持し続けていく必要があります。また、新商品、特売、定番商品など、色々な商品の発注・在庫管理対応も必要です。
同グループでは、以前は過去の販売実績や担当者の経験値による需要予測をもとに、発注業務を行なっており、在庫過多や欠品による販売機会の損失、それらをカバーするためのイレギュラーな調達業務が発生するという課題がありました。
■ Airlakeで実現した、高精度なAI需要予測の仕組み

今回の需要予測は、AIプラットフォーム「Airlake」上でデータの準備から予測モデルの構築・運用までをワンストップで実現。これによりセキュアな環境で、低コスト・早期開発を可能にしました。
まずはAIデータ基盤「Airlake platform」で国分グループ様の日々の実績データと、拠点ごとの天候データなどを自動で収集・統合。AIが学習しやすい形にデータを整えることで、予測精度の向上と準備時間の大幅な短縮を可能にしました。さらに「Airlake AI models」によるモデル開発では、商品数が多く変動の激しい食品卸の業務に対応するために、常に市場の変化を捉えてAIが自動で賢くなる仕組み(MLOps)を構築しました。これにより日々の複雑な需要変動にも柔軟に対応できる、精度の高い予測を安定的に提供しています。
■導入効果
(1)発注業務時間の大幅削減と、安定した業務品質を実現
「Airlake」によるAI需要予測と、国分グループ様と共同で構築した需要変動や供給の遅れといった予期せぬ事態に対応して欠品を防ぐ「安全在庫適正化機能」を導入しました。これらを組み合わせることで、自動発注できる商品の増加、欠品率の減少、在庫の適正化が進んでいます。
発注現場からは「作業時間が大幅に減り、より重要な業務にかける時間を増やせた」「自動発注が中心になると、経験の少ない若手担当者でも業務品質が高いレベルで安定している」との声が得られています。
(2)外部データ活用と自動再学習で食品卸特有の複雑な変動に対応
食品卸売業の特性を理解した、新しい情報をデイリーで最大限取り込めるAIモデル構築により、高い予測精度と、日配品、冷凍食品、氷菓、加工食品、酒類などと多岐に渡るカテゴリーの商品の需要予測を可能にしました。
市場動向に連動し、卸への発注数量はさまざまな要因で一日ごとに状況が大きく変わります。そのため今回のAI需要予測では、天候などの需要動向に影響を与える適切な外部データを活用しています。また、モデル構築においては、汎用的な1つのモデルで全商品を予測するのではなく、より細かい粒度でモデルを構築しました。さらに高頻度で自動再学習を実施し、変動を取り入れた予測を可能にしました。
■国分グループ本社のコメント
「当社は全国に約300の物流拠点を有し、幅広い商品を日々安定的に届ける使命を担っています。これまでは、現場で培われた知見と日々の実績をもとに発注業務を行ってきました。今回、DATAFLUCT社の高度なAI技術と当社の現場力が組み合わさったことで『国分のAI発注システム』が完成し、発注業務の精度と効率が飛躍的に向上しました。今後も、両社の強みを掛け合わせることで、サプライチェーン全体の高度化と持続可能な運用体制の確立を目指してまいります」
【参考情報】「Airlake」データ収集から実行支援まで、AIで効率化するデータ活用基盤
「Airlake」は、データ分析・AIエージェント構築をトータルに支援するプラットフォームです。特に、専門業務や部門固有のプロセスに特化した垂直型AI開発に強みを持ち、企業のデータドリブンな意思決定やサービス開発を支援します。

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Airlake AI Agents:自然言語での対話を通じてデータ分析やタスク実行を可能にするインターフェース。NL2SQL(Natural Language to SQL)、Auto BI、マルチエージェント・オーケストレーション機能を搭載。
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Airlake AI models:需要予測、異常検知、最適化などの高度な分析を実行するAIモデル群。API経由でAgentsから容易に呼び出し可能。
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Airlake platform:あらゆる形式のデータを一元的に受け入れ、AIが自動で整理・構造化するデータ基盤。ベクトルデータベース、ナレッジグラフも標準搭載。
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「Airlake」詳細・お問い合わせはこちら https://datafluct.com/
■国分グループ本社株式会社について
国分グループは1712(正徳 2 )年創業の卸売業。全国の小売業、フードサービス事業者への酒類食品の供給に加え、中国、アセアン諸国での物流・卸売事業も展開する。またK&K、tabeteなどのオリジナルブランド商品の開発や洋酒や食品などの輸入販売、海外への日本食品の輸出などの貿易事業も展開する。
本社所在地:東京都中央区日本橋1-1-1
代表者:代表取締役会長 兼 CEO 國分勘兵衛
設立:1947年11月21日 (創業:1712年)
電話番号:03-3276-4000(代表)
資本金:35億円
事業内容:酒類・食品・関連消費財にわたる卸売業及び流通加工、配送業務、貿易業、不動産賃貸借業 ほか
Webサイト https://kokubu.co.jp
■株式会社DATAFLUCTについて
株式会社DATAFLUCTは「データを商いに」をビジョンに掲げ、埋もれていたデータから新たな価値を生み出し、社会課題を解決するデータビジネスパートナーです。非構造化データをはじめ、データの形式にとらわれない「マルチモーダルデータ活用」に強みを持ち、データの収集・蓄積・加工・分析を一気通貫で実現します。
需要予測によるロスの削減、持続可能な都市計画、脱炭素に向けた行動変容など世界基準の課題に着目した自社サービスも展開し、誰もがデータを有効活用することで持続可能な意思決定をすることができる世界の実現を目指しています。2019年JAXAベンチャー※認定企業。
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
代表者:代表取締役CEO 久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:14億9,712万円(資本準備金含む)
事業内容 :データプラットフォーム構築・運用支援事業、DX推進支援・運用支援事業、サステナブルデータビジネス事業
Webサイト https://datafluct.com/
公式X https://twitter.com/datafluct
Facebook https://www.facebook.com/datafluct/
本件に関するお問い合わせ
サービスの詳細・導入についてのご相談:https://datafluct.com/
報道関係者からのお問い合わせ:pr@datafluct.com
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