「行動変容を促すデザイン」でUIを刷新した「グループタスク リマインダーサービス」、従業員の83.8%が依頼対応に対するポジティブな変化を実感

従業員の自発的な行動を促しeラーニングなど社内依頼の滞留を改善することで、企業のガバナンス強化に貢献

グループタスク リマインダーサービスの新UIイメージ

 株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:森田 英嗣/以下、日立ソリューションズ)は、eラーニングや社内調査など、増え続ける社内依頼をイントラサイト上で通知し、完了するまで自動でフォローする「グループタスク リマインダーサービス」のユーザーインターフェース(UI)を刷新し、7月23日から提供開始します。

 本サービスは、日立ソリューションズでも社内活用しており、メールなどで依頼をしていた導入前の回答率を、67%から98.2%*1まで上昇させた実績を持ちます。新UIは、さらなる改善策として、期限内の回答率向上を目的に、ゲーミフィケーションなどの行動科学に基づくUI設計の手法の1つであるナッジ*2をもとに開発しました。

 新UIは、職場内での実施率や未実施の人数が可視化され、従業員が期限内に回答すると、メダルやサンクスメッセージが表示されます。対応を滞留させがちな従業員でも自発的に回答できるよう、行動の変化を促すことができ、依頼発信者や管理者の負担が軽減されます。日立ソリューションズでは新UI適用後、依頼対応を滞りがちだった従業員150人中118人(78.6%)が期限内に対応するようになりました。また、従業員アンケート*3では、83.8%の従業員が「依頼対応に前向きになった」と回答しています。

 日立ソリューションズは今後も、ITを活用したガバナンス強化や生産性の効率向上を支援していきます。

*1 従業員ら約6000名を対象とした、2022年4月から2023年3月の実績。

*2 ナッジとは「肘で軽く突く」という意味。行動経済学に基づく手法で、ユーザーの選択の自由を保ちながら、科学的分析に基づいて、より良い選択を「そっと後押し」する行動変容事例。

*3 新UIは2025年2月13日から従業員ら約6,000人に適用。5月に従業員アンケートを実施し、4,562人から回答を回収。

■「グループタスク リマインダーサービス」の特長

 イントラサイトのトップページ上で、従業員に紐づけられた依頼事項を「付箋」で表示し、依頼を期限内に完了させることを目的としたサービスです。依頼発信者は全社での履行状況を一括管理でき、組織の管理者は部下の履行状況を一目で把握、管理できます。日立グループをはじめ、38社12万人以上に利用されています。(2025年5月現在)

 「一定数の社員が依頼の対応をしない」という課題を解決するため、新UIは、「行動変容を促すデザイン」の知見を持つ株式会社日立製作所 研究開発グループの協力のもと、開発しました。

イントラサイトのトップページ上に、依頼事項を「付箋」で表示

■ナッジを活用した新UIの具体例

1.社会規範/損失回避

所属する集団や組織の実施状況や、「未回答者が自分しかいない」という損失を強調して提示することで、「今やろう」という気持ちを高めさせる。

2.フレーミング効果

行動・選択の意義を、その人にとってポジティブ、またはネガティブな動機や価値観につながる「健康度」と結びつけて伝えることで、実感を持ってもらう。

3.即時フィードバック/ゲーミフィケーション

行動直後に次なるパフォーマンス向上につながる適切なフィードバック、または報酬を与える。

 依頼完了後にサンクスメッセージを表示させ、依頼者の存在を見える化することで、取り組み意識を芽生えさせる。

■背景

 情報セキュリティ対策やガバナンス強化に対応するため、企業では、従業員に対する教育や調査、対策などの依頼が増え続けています。発信部門や管理者は、全従業員が完了するまでフォローしなければならず、その負荷やコストは大きな課題です。

 日立ソリューションズは2020年から、社内での依頼事項の発行、実施状況の把握、未実施者のフォローまでをクラウドサービスで効率よく管理するグループタスク リマインダーサービスを提供してきました。多くのお客さまから「一定数、社内依頼を完了できない従業員がいる」という悩みが寄せられるとともに、自社内でも同様の傾向があることがわかりました。

 そこで、日立ソリューションズは回答率のさらなる向上に向けて、「行動変容を促すデザイン」の知見を持つ日立製作所 研究開発グループとともに、人の「行動変容ステージ」5段階のうち、「関心期」の従業員の行動を「実行期」へと主体的に変えることをめざしました。自社で利用する従業員に対してヒアリングや行動分析を行い、ナッジを活用したUIを開発しました。

行動変容ステージのイメージ図

■日立ソリューションズでの適用後の変化について

 日立ソリューションズでの新UIを適用したグループタスク リマインダーサービスの運用は、従業員ら約6,000人を対象に、2025年2月から開始しました。また、旧UIにおいて依頼対応が滞りがちだった従業員のうち、78.6%が積極的に対応していることが確認でき、改善効果が確認できました。

 新UI適用後に実施した従業員アンケートでは、「従来のデザインと比べて、依頼に対して前向きに回答していこうという気持ちになった」と回答した従業員が83.8%に上り、取り組み意識の改善が見られました。

■「グループタスク リマインダーサービス」について

https://www.hitachi-solutions.co.jp/grouptask-reminder/ 


日立ソリューションズについて

 日立ソリューションズは、お客さまとの協創をベースに、最先端のデジタル技術を用いたさまざまなソリューションを提供することで、デジタルトランスフォーメーションを実現します。欧米、東南アジア、インドの各拠点が連携し、社会や企業が抱える課題に対して、グローバルに対応します。

 そして、人々が安全にかつ安心して快適に暮らすことができ、持続的に成長可能な社会の実現に貢献していきます。

 詳しくは、日立ソリューションズのウェブサイト(https://www.hitachi-solutions.co.jp/)をご覧ください。

ソリューションに関するお問い合わせ先

株式会社日立ソリューションズ
https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/ 

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会社概要

URL
https://www.hitachi-solutions.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区東品川4ー12ー7 日立ソリューションズタワー
電話番号
03-5780-2111
代表者名
森田英嗣
上場
未上場
資本金
200億円
設立
1970年09月