派遣先企業向け「T-PLA」生成AIを活用したコメント生成アシスト機能ベータ版を搭載
~ 派遣先担当者が派遣スタッフの働きぶりなどをフィードバック ~
パーソルテンプスタッフ株式会社(以下パーソルテンプスタッフ)は、2024年度IT賞(顧客・事業機能領域)を受賞したBtoBプラットフォーム「T-PLA(ティープラ)」において、派遣先担当者が入力した派遣スタッフの働きぶりなどの評価やコメント内容を基に派遣スタッフへのフィードバックコメントの作成を生成AIが支援する「コメント生成アシスト機能ベータ版」を搭載し、10月より提供を開始しました。
評価の仕組みにおいて生成AIを活用するのはパーソルグループで初めてとなり、この取り組みにより、当社を中心に派遣先担当者、派遣スタッフとのよりよい関係を構築し、派遣スタッフの満足度や派遣先でのさらなるパフォーマンス向上を実現し、“はたらくWell-being“創造カンパニーを目指します。
昨今、日本国内における生成AIサービスの利用者数は急速に増加しており、株式会社ICT総研が2024年8月に発表した「生成AIサービス利用動向に関する調査」によると2024年末には1,924万人、2025年末には2,537万人に達すると予測、今後も急速に増加する見込みです。生成AI技術の進化とその利便性が広く認知されたことやビジネス分野での効率化を促進することで活用が広がっています。一方で、企業の人事部門や社員の人事評価の仕組みにおけるAI活用はまだ少ない状況です。
このような中、パーソルテンプスタッフでは、2024年10月より派遣スタッフの定期評価の仕組みをリニューアル。これに先立ち、昨年のテスト運用において派遣先から「評価の意図をうまく伝えることが難しい」「改めてコメントを文書にしようとすると悩んでしまい時間がかかる」など、派遣スタッフ向けのフィードバックコメントの作成に不安の声が多く寄せられました。派遣先担当者の方々は人事考課や評価面談の知見や経験があるとは限らず、的確かつ迅速なフィードバックコメントの作成が課題となっていました。
そこで、生成AIを活用したコメント生成アシスト機能を開発。10月より派遣先企業向けプラットフォーム「T-PLA」に搭載し、派遣先担当者のフィードバックの効率化と適切なコメント作成を支援することで、派遣スタッフのモチベーション向上や派遣先組織へのパフォーマンス向上に寄与すると考えています。
■生成AIを活用した新たな「コメント生成アシスト機能」の特長について
「コメント生成アシスト機能」は、派遣先担当者が入力した評価やコメント内容に基づき、派遣スタッフへのフィードバックコメント作成を生成AIが迅速かつ的確に支援するものです。
評価の仕組みにおいて生成AIを活用するのはパーソルグループでは初めてとなります。本取り組みは、パーソルグループのテクノロジーの実装・活用を強化する組織であるCoE(Center of Excellence)*1と共同で企画・開発しました。また、新規科学技術を社会実装する際に生じうる、倫理的・法的・社会的課題について国内で先進的な研究を行う大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター)が中心となって運営するデータビジネスELSI研究会において、生成AI利活用のあり方について協議し、レビューを受けました。
<特徴>
(1)Human in the Loop(人間参加型AI活用)*2を徹底
生成コメントは派遣先担当者の評価やコメント内容に基づくもので、派遣先担当者が意図しない内容が自動で作成されることがないよう設計しています。また生成AI機能はオン・オフが選択でき、生成後のコメントは編集・削除が可能で保存前に派遣先担当者が最終確認を行う仕様となっています。
(2)生成AIガイドライン、パーソナルデータ指針を遵守
パーソルグループの生成AIガイドラインやパーソナルデータ指針を遵守しており、入力内容が学習データとして使用されることはありません。派遣スタッフ一人ひとりの権利・利益を第一に考え、不当な差別や排除につながるような生成AIの利用は行いません。
(3)エンゲージメントを高める仕組み
これまでのデータの蓄積からエンゲージメントを高める表現例を作成し、はたらく人に寄り添い、感謝や労いのコメントによって、モチベーション向上につながるメッセージとなるよう工夫しています。
派遣スタッフの働きぶりに関するフィードバック実施の対象企業のうち、実際に評価実施した企業は67.96%。また「派遣先企業向けコメント生成アシスト機能」に関するアンケートでは、最高評価を5として1~5で評価する中、平均3.23点の評価となっています。
パーソルテンプスタッフ株式会社 代表取締役社長 木村 和成
パーソルテンプスタッフでは、今後も新技術を活用したサービス開発により、派遣先企業、派遣スタッフの利便性向上とより良い関係構築を支援するともに、派遣スタッフ一人ひとりがその能力を存分に発揮し活躍できるよう、“はたらくWell-being”創造カンパニーとして、すべての人の「はたらいて、笑おう。」の実現を目指してまいります。
*1 CoE(Center of Excellence)は、優秀なテクノロジー人材の採用やノウハウをパーソルホールディングスに集約し、パーソルグループを横断して技術支援を行う組織です。
*2 Human in the Loop(HITL)とは、機械学習モデルを作成するための人工知能の一分野でHITLを取り入れた機械学習は人による洞察と機械学習による学習を組み合わせて効果的な機械学習モデルを生成することです。
■パーソルテンプスタッフ株式会社について< https://www.tempstaff.co.jp/ >
パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣、紹介予定派遣、アウトソーシングなどのサービスを提供しています。2017年7月より、テンプスタッフ株式会社からパーソルテンプスタッフ株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。
■「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/ >
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、BPOや設計・開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開するほか、新領域における事業の探索・創造にも取り組み、アセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」や、スキマバイトアプリ「シェアフル」などのサービスも提供しています。
はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像