小林製薬が神戸市と共同で実証実験「めぐるカイロプロジェクト」の第2期を12月より順次開始~使用済みカイロを回収し鉄鋼原料に再利用~
小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:豊田賀一)は神戸市(市長:久元喜造)と共同で、使用済みのカイロを回収し、鉄鋼原料として再利用する実証実験「めぐるカイロプロジェクト」の第2期を、神戸市内のエコノバ(資源回収ステーション)にて2025年12月から順次開始いたします。

・取り組みの背景
当社は持続可能な社会の実現への貢献を目指し、2019年に「小林製薬グループ 環境宣言2030」を制定しました。この宣言に基づき、資源をただ消費するのではなく、Reduce(減らす)・Reuse(再利用)・Recycle(再資源化)・Renewable(再生可能原料への転換)の4視点での取り組みを重視し、製造過程での資源の削減や、販売後の製品のリサイクルも可能な循環型社会の実現に向けて、様々なステークホルダーと協働した取り組みを行っています。
カイロの大半は使い捨てタイプということもあり、廃棄時の環境負荷や、そのまま捨てることに対して抵抗感を感じる方がおられるという課題がありました。
当社は、カイロ製品を長年製造販売してきた企業として、これらの課題を解決するため、市民・企業・行政が一体となって環境問題に対する様々な取り組みを行っている神戸市にお声がけいたしました。その結果、当社の考えに賛同いただき、共同でカイロ回収の実証実験「めぐるカイロプロジェクト」を実施する運びとなりました。
・取り組みについて
この実証実験は、神戸市内のエコノバ(資源回収ステーション)にカイロの回収ボックスを設置し、回収したカイロを鉄鋼原料へと処理することで、様々な鉄鋼製品の原料として再利用を行うという取り組みです。第1期の実証実験は2025年2月~5月までの約4ヶ月間行われ、神戸市内のエコノバのうち、36か所に使用済みカイロの回収ボックスが設置されました。

当初のカイロ回収目標量は1tでしたが、最終的には約3.3t回収することができ、回収されたカイロは鉄鋼原料の元となるペレットへと再生処理されました。これらは今後鉄鋼原料となり、様々な鉄鋼製品へと生まれ変わる予定です。
また、第1期終了後に実施した回収に協力いただいた方へのアンケートでは、約9割の方が「今後もカイロの回収を継続した方がよいと思う」と回答し、そのうち約4割が「通年で実施してほしい」と回答しています*¹。現在は様々な種類のカイロが販売されており、寒さ対策以外にも身体のケアのためなど、季節関係なく使用されている方もいることから、12月から実施する実証実験の第2期については年間を通して回収する予定です。
当社は、今後もこのような取り組みを通して環境保全を推進し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
*¹ 当社調査(2025年5月13日~6月9日 実証実験協力者へのアンケート N=404)

・第2期の実証実験について
回収期間:2025年12月上旬~2026年11月30日*²
回収場所:神戸市内のエコノバ 51か所*²
回収対象:使用済みの使い捨てカイロ(メーカーは問いません。充電式カイロなどは回収対象外です。)
回収目標:10t
*² 回収BOXの設置時期は各エコノバによって異なります。回収BOXの設置日・設置予定のエコノバにつきましてはこちらのリンクよりご確認ください。https://www.city.kobe.lg.jp/a25748/kurashi/recycle/recovery-of-plastic-resources.html
・エコノバ(資源回収ステーション)とは
神戸市が市内に開設している、プラスチックのリサイクルと地域交流の場づくりを目的とするコミュニティ拠点です。https://www.city.kobe.lg.jp/a25748/kurashi/recycle/recovery-of-plastic-resources.html
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