スープ作りにも世代間ギャップ「スープに関する意識調査 2025」|クックパッド
若者はどんな鍋でも時短派|シニアは鋳物鍋でじっくりコトコト派が多いことが明らかに|秋冬に最も作られるスープは「シチュー」|鍋ブランド人気ランキングも調査
利用者数No.1レシピサービス「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社は、このたびユーザーを対象に「スープに関する意識調査」を行いました。本調査の結果、秋冬に作られる人気のスープの実態や、スープ作りに使われる人気の鍋ブランド、調理時間の関係性などが明らかになりましたので、以下に発表いたします。

調査サマリー
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スープ(※味噌汁を除く)の料理頻度は月2~3回が最多。毎日作るものではなく、料理の選択肢の一つとして取り入れている
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秋冬に最も作るスープランキングは、全体では1位:シチュー、2位:ポトフ、3位:コンソメスープという結果に
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スープ作りで利用する調理器具・家電 ティファールなどのフッ素樹脂加工の鍋が最も多い
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スープ作りで人気の鍋のブランドは1位が「ティファール」、2位が「ニトリ」、3位が「ル・クルーゼ」という結果に
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若者はどんな鍋でも時間をあまりかけずにスープを作る時短派が多く、シニアは鋳物鍋で時間をかけて作るじっくりコトコト派が多い
調査概要
調査名:スープに関する意識調査
調査エリア:全国
調査対象:クックパッドユーザー(男女・年齢不問)
サンプル数:858
実施時期:2025年10月3日(金)〜6日(月)
調査方法:インターネット調査
調査の背景
秋らしい気候になり、温かいメニューが恋しい季節になってきました。「クックパッド」でも、秋口からスープのレシピ検索数が伸びる傾向にあります。そこで、ユーザーを対象に「スープに関するアンケート調査」を行い、最近のスープの人気傾向やどんな鍋でスープを作っているのか、調べてみました。
※スープの定義に関しては様々な解釈がありますが、今回は味噌汁はスープに含まないとしています。
調査結果
■スープの料理頻度は月2〜3回以上が最多。週1程度の料理頻度だとスープはほとんど作らない人が3割
これは、日々の料理に積極的なユーザーであっても、毎日必ずスープを作るわけではなく、献立や季節、気分に合わせてレシピの選択肢のひとつとしてスープを取り入れている様子が伺えます。(スープの定義で味噌汁を除いているため、スープを作らない日には味噌汁を作っている可能性はあります)
それに対し、料理頻度が「週に1日以下」の方では、「スープはほとんど作らないという方」が1/3(32.4%)を占めました。他の料理頻度層と比較してスープを作らないユーザーが突出して多くなりました。

■家庭で作るスープ人気1位はシチュー
秋冬に最も作るスープランキングは、全体では1位:シチュー、2位:ポトフ、3位:コンソメスープという結果に
世代別にみてみると、シチューが全世代においてもっとも作るスープに選ばれました。 40~50代、60代以上はシチューとポトフが半分以上(50%以上)を占めますが、30代以下はシチュー、ポトフが1位、2位につけたものの50%に届かず、次点のコンソメスープ(17.5%)、中華スープ(15.9%)も多く作られていることが分かります。


■スープ作りで利用する調理器具・家電 ティファールなどのフッ素樹脂加工の鍋が最も多い
スープ作りで利用する調理器具・家電について聞くと、1位がティファールなどフッ素樹脂加工の鍋で、全体で5割使用と最も多い結果になりました。続いて、2位にステンレス鍋、3位に雪平鍋などのアルミ鍋がランクインしました。
年代別に見てみると、フッ素樹脂加工の鍋は30代以下で使用率が最も高く63.5%、次いで40~50代は52.9%、60代以上は37.8%と他の世代と比較して利用率が低めでした。それに対して、ステンレス鍋は年齢が上がるほど使用率上がる傾向にあり、60代以上で59.7%、40~50代で41.7%、そして30代以下は27.0%と少ないことが分かります。鋳物ホーロー鍋も同じく40~50代、60代以上で利用が多く、30代以下では使用率が低い結果になりました。

■スープ作りに人気の鍋ブランドランキング
スープ作りに使用する鍋ブランドでは、1位が「ティファール」、2位が「ニトリ」、3位が「ル・クルーゼ」、4位に「アイリスオーヤマ」、5位に「ストウブ」という結果となりました。ティファールやニトリ、アイリスオーヤマはフッ素加工鍋やステンレス鍋を主に展開しており、ル・クルーゼやストウブが鋳物・ホーロー鍋を展開しているブランドです。電子調理鍋を展開するブルーノ、ホットクック、シロカもランクインしました。
年代別に見てみると、全年代でティファールが1位という結果となり、根強い人気が伺えます。ル・クルーゼやストウブ、バーミキュラといった鋳物のブランドの中ではル・クルーゼが1番人気でした。30代以下の世代ではティファール、ニトリ、アイリスオーヤマといったフッ素加工鍋を中心に扱うブランドの使用が7割を超えており、他の世代に比べて使用率が高めでした。


■年代と調理時間と鍋の関係性 若者はどんな鍋でも時短派、シニアは鋳物鍋でじっくりコトコト派
使用する鍋の種類によって、スープにかける調理時間も異なるのではないかと仮定して、20~30代、40~50代、60代以上の3つに分けて、それぞれの、ニトリとティファール(フッ素加工鍋を中心に扱うブランド)とル・クルーゼとストウブ(鋳物鍋を中心に扱うブランド)の調理時間を比較してみました。
その結果、ニトリとティファールをスープ作りに使用する方の調理時間は全世代で「10~20分未満」が多いという結果になりました。一方、ル・クルーゼとストウブを使用する方は全世代で「20~30分未満」が多く、ニトリやティファールなどフッ素加工鍋を使用している方はスープ作りにそこまで時間をかけず、一方でル・クルーゼやストウブなど鋳物鍋を使う方は調理時間が長めという傾向がみられました。
世代別にみると、20~30代はニトリやティファール使用で「10~20分未満」が最も多い結果となりましたが、ル・クルーゼやストウブを使う方も「10~20分未満」の使用が多く、スープ作りに時間をかけない時短派であることが見受けられました。60代以上のル・クルーゼとストウブを使用する方の調理時間は「20~30分未満」が他の世代より突出して多く、仕事や子育てが落ち着いた世代で、時間に余裕がある方で長時間調理に向く鋳物鍋でじっくりコトコトスープを作る方が多いことが伺えます。


アンケート結果を受けての考察

今回の調査から、スープは献立の選択肢のひとつとして柔軟に取り入れられていることが分かりました。特に秋冬は温かいスープへの関心が高まり、クックパッドでもスープレシピの検索数が増加する傾向にあります。
興味深いのは、世代によってスープづくりへの向き合い方が異なる点です。若い世代は手軽なフッ素加工鍋で時短調理を好む一方、シニア世代は鋳物鍋でじっくり時間をかけて調理を楽しむ傾向が見られました。これは、ライフスタイルや料理への時間の使い方が世代で異なることを反映していると考えられます。
特に注目すべきは、20〜30代の若い世代がル・クルーゼやストゥブといった本来じっくり煮込むことに向いている鋳物鍋を使っていても、10〜20分の時短調理をしているという点です。これは「良い道具を使いたい」という調理器具へのこだわりがある一方、「効率的に料理をしたい」という時短ニーズががあり、それらを両立したいという若者世代の料理スタイルを象徴しています。一方で60代以上の方々は、時間をかけて丁寧にスープを作ることそのものを楽しんでいる様子が伺え、料理が生活の質を高める時間として位置づけられていることが見て取れます。
また、シチューやポトフといった定番スープが根強い人気を保ちつつ、若い世代ではコンソメスープや中華スープなど多様なスープも作られており、スープ料理の楽しみ方が広がっていることも明らかになりました。クックパッドでは、それぞれのライフスタイルや調理スキル、使用する食材や調理器具に合わせた多種多様なスープレシピを豊富にご用意しています。これからも、毎日の料理を楽しみにするお手伝いができればと思います。
クックパッドで人気のスープレシピ



【調査データの引用について】
・本調査結果の引用、転載の際は出典元として『クックパッド スープに関する意識調査2025』の明記をお願いします。
・本文中のグラフの構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計が100%にならない場合があります。
【クックパッドについて】
クックパッド株式会社は「毎日の料理を楽しみにする」をミッションに掲げる、料理とテクノロジーの会社です。日本を含む世界67カ国・地域、26言語で展開する料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」、料理のAIコーチングサービス「moment」、生鮮食品オンライン市場「クックパッドマート」などを運営しています。私たちは料理を通じて、ヒト、社会、地球の豊かな未来を目指します。
社名 : クックパッド株式会社 https://info.cookpad.com
本社所在地 : 〒153-0044 東京都目黒区大橋2-22-44
代表執行役:佐野 陽光(さの あきみつ)
資本金 : 50,000千円(2025年3月末)
設立年月日 : 1997年10月1日
従業員数 : 105人(2025年3月末 連結ベース)
主要事業 : 毎日の料理を楽しみにする事業
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