伝説の経営コンサルタント・大前研一の新刊『RTOCS 他人の立場に立つ発想術』11月6日(木)刊行
― AI時代に「自分の頭で考える力」を取り戻す思考訓練法 ―
ビジネス・ブレークスルー大学(以下、BBT大学)の大前研一学長による、本学の講座でも中核的に活用されているRTOCS(Real-Time Online Case Study)に関する書籍『RTOCS 他人の立場に立つ発想術』が、2025年11月6日(木)に出版される運びとなりましたので、ご案内申し上げます。

本書は、AI技術が高度に発展し、誰もが瞬時に「答え」にアクセスできる現代社会においても、「問いを立て、自ら考え抜き、最適解を導き出す力」をいかに鍛えるかという根源的なテーマに挑む一冊です。
大前学長が40年以上にわたる経営実践と教育の現場で培ってきた「思考法の本質」を、BBT大学の象徴的教育メソッドであるRTOCSを軸に体系化しています。
■ RTOCSとは
RTOCS(Real-Time Online Case Study)は、実際の経営課題を題材に、限られた時間内で他者の視点に立ち、論理的に意思決定を行う力を養うオンライン型ケーススタディ手法です。
単なる知識の習得にとどまらず、実務に直結する意思決定トレーニングとして高く評価されており、BBT大学・大学院では全受講生がこのRTOCSを通じて「実践的な思考力」「構想力」「判断力」を鍛え、AIやアルゴリズムには代替できない人間本来の知的能力を磨いています。
■ 本書の概要
AIが瞬時に答えを導く時代に、人間が磨くべきは「問いを立てる力」です。
本書は、BBT大学・大学院で20年以上にわたって実践されてきたケーススタディ型思考訓練を一般向けに再構成したもので、RTOCSを通じて「もし私が○○だったら?」という他者視点の思考を鍛えることを目的としています。
〈進化し続けるAIに仕事を奪われないためには、0から1を生み出す「構想力」「発想力」を身につける必要があり、その土台となるのは「思考力」だ〉──プロローグより
本書では、政治・経済・ビジネス・社会問題など、あらゆるテーマを題材に、
「もし私が日鉄社長だったら」
「もし私が日銀総裁だったら」
「もし私が静岡県知事だったら」――。
と仮定し、自分なりの打ち手を考える演習を通じて、AIにはできない構想力・判断力・発想力を磨く方法を紹介しています。
■ 編集担当者からのコメント
著者の大前氏が学長を務めるBBT大学大学院では、20年前からRTOCSという演習を続けています。週1回のケーススタディを1年50回、2年で100回のペースで継続。テーマを積み重ね、2026年には1000回に達します。学生のほとんどは、本業の仕事をしながらこの演習に取り組んでおり、卒業後に給料や役職が上がったという例も多いそうです。
毎週、「もし私が○○だったら……」と想定して自分なりの打ち手を考える。この“壁打ち”のような思考訓練を繰り返すことで、いざ自分が会社の経営を任されたり起業したり、昇進した際にも適切に対応できる“クセ”がつくといいます。
本書は、大前氏が実践している独自の思考訓練のエッセンスを学ぶことのできる1冊です。
■ 本書が果たす役割
本書は、次の3つの力を養成することを目的としています。
-
思考力:与えられた回答に疑問を持ち、自ら問い直す力
-
発想力:他者の立場を想定し、多角的な視点から構想を組み立てる力
-
判断力:AIと共働し、人間が最終決断を下す力
これらは企業経営、公共政策、教育、キャリア形成など、あらゆる分野で不可欠な能力であり、社会の不確実性が高まる今、本書は未来を切り拓く「実践的思考訓練書」として位置づけられます。
■ 本書の特徴
-
RTOCSの全体像
-
他者の立場で思考し、発想力と構想力を同時に鍛えるフレームを提示。
-
-
1000本ノックの実践
-
実際のニュースや経営課題を「自分が当事者ならどうするか」で解くケース群を収録。
-
-
次世代の人事戦略
-
スキルベース評価、副業人材活用、フリーランス経済など、新たな働き方を展望。
-
-
AIとの共存設計
-
生成AI・エージェントの限界を見極め、AIを補完する人間思考の深化法を提案。
-
■ 想定読者・活用シーン
-
経営層・事業責任者:複雑な経営課題の意思決定力を高めたい方
-
管理職・人事担当者:スキルベース組織や副業・兼業制度の設計を担う方
-
公共政策・教育関係者:制度改革や社会課題解決の構想を描く立場の方
-
学習者一般:AI時代に“自分の頭で考える力”を磨きたい方
■ 書籍の情報
-
書名:『RTOCS 他人の立場に立つ発想術』
-
著者:大前 研一(ビジネス・ブレークスルー大学 学長)
-
仕様:四六判ソフトカバー/224ページ
-
定価:本体1,500円+税(税込1,650円)
-
発売日:2025年11月6日(木)
-
取扱い:全国主要書店およびオンライン書店にて販売予定
■著者紹介
大前 研一
ビジネス・ブレークスルー大学 学長
マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院 原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インクに入社し、日本支社長・アジア太平洋地区会長などを歴任。1994年に退社後は、スタンフォード大学院ビジネススクール客員教授、UCLA総長教授、ボンド大学客員教授などを務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学 学長として、次世代リーダーの育成に力を注いでいる。
■RTOCSを核に、学びを行動へ変える ― Aoba-BBTの実践教育
大前学長が開発したRTOCSは、世界の経営課題や社会問題をリアルタイムにケースとして取り上げ、自らの意思決定を通じて“考える力”と“行動する力”を磨く独自の学習法です。RTOCSは、単なる知識の習得にとどまらず、実務に直結する意思決定トレーニングとして高く評価されています。
Aoba-BBTが提供する大学・大学院・経営塾のプログラムには、このRTOCSが体系的に組み込まれ、学びと実践を往復させる教育が展開されています。
-
ビジネス・ブレークスルー大学大学院(BBT大学大学院)
日本最大規模のオンラインMBAプログラム。入学から卒業まで毎週RTOCS演習を行い、徹底的に経営者としての視座・思考・経営戦略立案力を鍛え上げます。卒業研究では、自らの起業や会社の新規事業立ち上げを前提とした事業計画を策定し、実際にプレゼンテーションを実施。経営戦略・組織マネジメント・ファイナンスなどを体系的に学ぶことで、経営者になるための総合力を磨きます。修了生は国内外で企業経営者や事業リーダーとして活躍し、RTOCSで培った実践知を武器に成果をあげています。知識を知恵へ、そして知恵を行動へと変換する仕組みがここにあります。 -
BBT経営塾
執行役員以上を担う経営幹部候補のための実践的な道場です。多様な業種から派遣された仲間とともに、他流試合形式で毎月RTOCS演習に取り組み、意思決定力を研ぎ澄ませます。さらに、第一線の経営者による講義や、業界の垣根を超えた徹底的な討議を通じて、視野を拡げると同時に変革を牽引するリーダーシップを体得します。卒塾生は企業再生や新規事業立ち上げの最前線で数多く活躍しており、組織変革を推進する人材の育成基盤となっています。 -
ビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)
日本初の完全オンライン型大学(文部科学省認可)。RTOCS演習に加え、問題解決力、リーダーシップ、AIやデジタルテクノロジー、リベラルアーツ、さらに英語での実践的ビジネスコミュニケーション力を鍛えます。10代から50代まで幅広い年齢層と異業種から集う多様なクラスメートが在籍し、日本で最も多様性に富む学びの場となっています。経営学やデジタルスキルの獲得を基盤に、RTOCSを活用したケーススタディ学習を通じて「考える力」と「行動する力」を同時に鍛錬。社会人の学び直しにも最適で、実際に転職・昇進・起業などキャリアの転機に挑戦する多くの学生が在籍しています。 -
インテンシブコース(短期集中プログラム)
現場で即戦力となるスキルを短期間で集中的に習得できるプログラムです。RTOCS演習は用いておりませんが、キャリアアップに直結する実践的な学びを得られる点で非常に有用です。特定分野に特化したスキルを短期間で鍛えることで、学びをすぐに行動へと移すことができます。
-
実践型 生成AI活用キャンプ
3カ月でAIへの苦手意識を払拭し、業務効率化や新規ビジネス提案を主導できる人材を育成。 -
ファイナンスドリブンキャンプ
決算書を徹底的に読み解き、大量のアウトプットとフィードバックを通じてCFOへの第一歩を踏み出す。 -
with AI マーケティング戦略キャンプ
「AI実践」×「マーケティング戦略」を融合し、次世代のマーケティングリーダーを育成。
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Aoba-BBTについて
1998年に設立されたAoba-BBTは、「世界で活躍するリーダーの育成」をミッションに掲げています。幼児から経営層までを対象に幅広い教育プログラム(Life-Time Empowerment:生涯学び続けるプラットフォーム)を提供し、インターナショナルスクール、企業研修、オンライン大学・大学院(MBA)など幅広い事業を展開しています。革新的な教育技術を活かし、個別のニーズに合わせた学習環境を提供し、学生やビジネスプロフェッショナルが持続的な成長を実現できるようサポートしています。Aoba-BBTは、教育分野でのリーディングカンパニーとして、常に進化を続け、未来の教育に貢献しています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像