【特別調査】NTTコム オンライン、製薬業界(消化器系)を対象にしたNPS®ベンチマーク調査を実施
~MRのスピード感ある対応や医師のニーズに合った提案力の改善が期待される~
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江、以下NTTコム オンライン)は、製薬業界(消化器系)を対象にしたNPSベンチマーク調査を実施しました。本調査は、医療用医薬品に関する情報提供を受けている製薬企業について、消化器系の医師を対象に行った調査になります。
業界全体では、企業の信頼性や患者視点に立った活動・取り組みに加え、講演会や勉強会の充実度、MRの専門知識の高さがロイヤルティを醸成する要因となりました。一方で、MRのスピード感ある対応や、医師のニーズに合った提案力の高さにおいては今後の改善が期待される結果となりました。
調査結果の詳細はこちらからご覧ください。
【NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査2023】
今後のリリース予定:旅行代理店、都市ガス
<調査結果のポイント>
1.製薬(消化器系)業界のNPSトップは1.5ポイント
製薬企業15社のうち、NPSのトップは1.5ポイントとなりました。トップ企業とボトム企業の差は32.7ポイント、15社のNPS平均は-11.8ポイントとなりました。
2.MRの期待するスピード感での対応や医師のニーズに合った提案力の改善が期待される
業界全体におけるロイヤルティの要因を18の項目別に分析したところ、「医薬品の性能やコストパフォーマンスの良さ」に加え、「製薬企業の信頼性」や「製薬企業の患者視点に立った活動・取り組み」がロイヤルティを醸成する要因となりました。また、「製薬企業主催の講演会、勉強会の充実度」、「製薬企業によるWeb講演会の充実度」といった講演会に関する項目や、MR(医薬情報担当者:Medical Representatives)の「専門知識の高さ」もロイヤルティ向上につながる結果となりました。
一方で、MRの「期待するスピード感での対応」、「医師のニーズに合った提案力の高さ」については今後の改善が期待される結果となりました。批判者における推奨しない理由を自由記述でみると、「担当MRが忙しいときにも声をかけてくる」や、「消化器癌に対する情報が欲しかったのに、熱心に別領域の薬の説明をされたことがある」、「毎回説明をする内容が変わらず、新しい情報がない」といったネガティブなコメントもみられました。
※ダウンロード資料にて詳細のドライバーチャートをご覧いただけます
3.がん治療を扱っている医師においてはNPSが高い傾向に
医師のがん治療の扱い有無別にNPSを比較したところ、がん治療を扱っている医師においては-10.9ポイントとなり、がん治療を扱っていない医師(-22.6ポイント)より高くなりました。がん治療を扱っている医師においては、MRの「専門知識の高さ」や「期待するスピード感での対応」が特にロイヤルティ醸成のポイントとなりました。一方でがん治療を扱っていない医師においては、MRの「製薬企業の患者視点に立った活動・取り組み」や「医師のニーズに合った提案力の高さ」において改善が期待される結果となりました。
※がん治療の扱い有無別のロイヤルティ醸成要因の分析結果については、ダウンロード資料にてご覧いただけます
4.疾患領域ごとで企業間のNPSに差がみられる
消化器系の疾患領域ごとにNPSを分析したところ、上部消化管(食道、胃、十二指腸)では-17.8ポイント、下部消化管(小腸、大腸、肛門)では-8.7ポイント、肝胆膵(肝臓、胆道、膵臓、脾臓)では-7.6ポイントとなりました。また、疾患領域ごとに企業別のNPSに大きな違いがみられました。
5.推奨度が高いほど、今後の薬剤処方意向も高い傾向に
対象の製薬企業において、今後の薬剤の処方意向を0~10の11段階でたずねたところ、 「推奨者」(推奨度が「9」~「10」の回答者) は平均9.3ポイント、 「中立者」(推奨度が「7」~「8」の回答者)は平均7.7ポイント、「批判者」(推奨度が「0」~「6」の回答者)は平均5.8ポイントとなり、推奨度が高いほど今後の薬剤処方意向も高くなる結果となりました。
<調査概要>
【製薬(消化器系)】
調査対象企業(アルファベット順、50音順):EAファーマ、MSD、アステラス製薬、アストラゼネカ、アッヴィ、エーザイ、大塚製薬、小野薬品工業、第一三共、武田薬品工業、中外製薬、日本イーライリリー、ノバルティスファーマ、ファイザー、ブリストル マイヤーズ スクイブ(社名入りのNPSおよびランキングは、有料レポートにてご覧いただけます)
調査対象者:製薬企業から医療用医薬品に関する情報提供を受けている消化器系の医師(主に従事している診療科が消化器内科、消化器外科)
調査方法:複数の医師パネルを使用した非公開型インターネットアンケート
調査期間:2023/12/25(月)~ 2024/1/10(水)
有効回答数:1,078件(製薬企業を基準とした回答の総数:2,004件 ※医師1名あたり最大2社の製薬企業について回答)
回答者の属性:
【性別】男性:91.8%、女性:8.2%
【年代】30代以下:32.1%、40代:27.0%、50代:25.8%、60代以上:15.1%
<NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査とは>
NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査は、NPS®の指標を共同開発した米国サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems)の調査手法に基づき実施しています。人口構成に沿ったモニター抽出を行い、信頼性の高いデータを各業界のNPS®のベンチマーク(基準)として発表するとともに、業界リーダーとなるランキング1位企業の表彰もおこなっています。
また、NTTコム オンライン NPS®ベンチマーク調査データの販売もおこなっております。是非ご活用ください。
NPS® (顧客推奨度)業界別おすすめランキングについてはこちらからご覧ください
<NPS®ソリューションについて>
NTTコム オンラインでは、NPS®を活用した顧客ロイヤルティ向上のためのトータルソリューション(NPS®ソリューション)を提供しています。
NPS®有資格者によるコンサルティングに加え、顧客の声をリアルタイムに可視化して改善アクションを導くクラウドサービス「NPX Pro」の提供や、業界内での自社のポジショニング把握に有効な「NPS®リサーチ」を取り揃えています。
NPS®ソリューションについてはこちらからご覧ください
<NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションについて>
NTTコム オンラインは、企業のデジタライゼーションを、データ活用とテクノロジーの提供を通じて支援するソリューション・パートナーです。デジタルマーケティング事業においては、NPS®顧客ロイヤルティマネジメント、社員エンゲージメントを測定する「eNPS調査」等を提供するNTTコム リサーチ、ソーシャルメディア分析などを、その導入から運用伴走までトータルにご支援します。
名称: NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
所在地: 〒141-0032 東京都品川区大崎1丁目5番1号 大崎センタービル
代表者: 代表取締役社長 塚本 良江
URL : https://www.nttcoms.com/
※本文中に記載されているNet Promoter®、Net Promoter Score®、NPS®はベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズ(現NICE Systems,Inc)の登録商標です。また、本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
《 補足 》
(*) 「NTTコム リサーチ(旧gooリサーチ)」 https://www.nttcoms.com/service/research/
NTTコム オンラインが提供する高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
自社保有パネルと提携会社のモニターで大規模な消費者パネルを構築し、「モニターの品質」「調査票の品質」「アンケートシステムの品質」「回答結果の品質」の4つを柱とした「クオリティポリシー」に基づく徹底した品質確保を行い、信頼性の高い調査結果を提供するインターネットリサーチとして、多くの企業・団体に利用されています。
なお、2013年12月9日に、モニター基盤の拡大を機にサービス名称を「gooリサーチ」から「NTTコム リサーチ」と名称を変更し、サービスを提供しています。
【お問合せ先】
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
マーケティング・アナリティクス部
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