離職・人手不足時代に「人が辞めない会社」はどう生まれるのか。従業員を大切にする企業の挑戦──「第12回ホワイト企業アワード」開催レポート

2025年12月4日、一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)は、東京・九段会館にて「第12回ホワイト企業認定アワード」および「ホワイト企業交流会」を開催しました。

ホワイト財団

ホワイト企業アワード 受賞企業14社の代表者と審査員

働き続けたいと思える会社に、出会えていますか?

少子高齢化による構造的な人手不足、若年層のキャリア不安、価値観の多様化。

そして、「何のために働くのか」「どこで、誰と働きたいのか」という問いに、組織も個人も向き合わざるを得ない時代が到来しています。

採用しても人が定着しない。福利厚生を充実させても、満足度はなぜか上がらない──。

その背景には、制度や条件ではなく、職場に根づく「信頼関係」や「文化」、そして「人を大切にしようとする姿勢」が問われているのではないでしょうか。

いま企業に求められているのは、見せかけの制度ではありません。現場で確かに機能し、社員の行動や心を支える「仕組み」と「文化」。そして組織全体で人に向き合う「覚悟」です。


「第12回ホワイト企業アワード」全国から113名・77社が参加

2025年12月、東京・九段会館。

「従業員を大切にする組織づくり」に挑み続ける企業が全国から一堂に会し、「第12回ホワイト企業アワード」が開催されました。

■全国274社が挑戦し、14社が受賞。

本アワードは、ホワイト企業認定を取得した企業の中から、特に革新的な取り組みや、従業員と向き合い続ける姿勢が評価された企業を表彰するものです。

表彰にあたって重視されたのは、目に見える成果だけではありません。

  • 社員の声にどう耳を傾けたか

  • 現場の課題にどう向き合い、どのように改善してきたか

といった、プロセスそのものに注がれた熱意と工夫にも光が当てられました。

【アワードの詳細情報】

【受賞企業一覧】

社会福祉法人かるべの郷福祉会

理念共有部門

株式会社Euphonauts

理念共有部門

バルテス・ホールディングス株式会社

働きがい×働きやすさ部門

株式会社ビジョン・コンサルティング

働きがい×働きやすさ部門

株式会社K-BIT

健康経営部門

株式会社世古工務店

健康経営部門

Saze株式会社

福利厚生部門

株式会社MIC

福利厚生部門

アイレット株式会社

人材育成部門

医療法人社団 元亨会 てらお耳鼻咽喉科

人材育成部門

医療法人社団 勝榮会

人事評価制度部門

マコー株式会社

人事評価制度部門

株式会社HES

学生審査部門

株式会社ニトリホールディングス

学生審査部門


アンケート満足度100%——共感と学びに満ちた時間

イベント終了後のアンケートでは、回答者の全員が「非常に満足」または「満足」と回答。

その理由として多く挙げられたのが、実際の現場での工夫や挑戦の「リアル」が語られた点でした。

アンケートには、

「他社の具体的な取り組みを知ることができた」

「自社の取り組みを客観的に見直すきっかけになった」

「理念だけでなく、現場の工夫が聞けて参考になった」

ホワイト企業アワードが目指すのは、完成された成功事例の披露ではなく、「人をどう大切にするか」という、企業としての姿勢と進化の道のりを伝えることです。

ホワイト企業アワード当日の様子(パナソニック コネクト株式会社 結城 聡顕 氏による基調講演)

ホワイト企業交流会が生んだ、新たな企業間関係

アワード終了後、同会場にて開催された「ホワイト企業認定企業交流会」には101名が参加。

業種や規模、認定の有無を問わず、共通する課題に向き合う経営者や担当者たちの熱量ある対話が交わされました。

「採用や定着について、包み隠さず話せた」

「同じ志を持つ企業だからこそ、深い対話ができた」

「社員のメンタルケアや多様な働き方など、一社では解決が難しい課題にヒントを得られた」

参加者の9割以上が「非常に満足」「満足」と回答。

多様化する人材課題や働き方の問題は、今や社内だけでは解決できません。

社会全体で考え支え合い、「共創」によって前進していく必要がある時代において、この交流会は企業の新しいつながり方のモデルとなりつつあります。


主催者:ホワイト財団 岩元代表理事のコメント

一般財団法人日本次世代企業普及機構 代表理事 岩元 翔

コロナ禍を経て、5年ぶりにオフラインでの開催が叶ったことを、大変嬉しく思っています。
本アワードにエントリーいただいた企業をはじめ、ホワイト企業アワードにご参加いただいたすべての企業の皆さまに、心より感謝申し上げます。


ホワイト企業アワードや認定制度の主役は、私たち運営団体ではありません。
日々の現場で試行錯誤を重ねながら、「人を大切にする組織づくり」を実践し続けている企業の皆さま一社一社です。

私たちは、「ホワイト企業」という言葉の本質を、より広く社会に伝えていきたいと考えています。
それはただ従業員に配慮する企業ではなく、働く人が挑戦し、成長し、働きがいを感じながら高い生産性を発揮できる仕組みを備えた企業のことです。
働きやすさと、働きがい。その両方を支え、未来につなげていく組織こそが、次の時代に残すべき企業だと信じています。


働く人の未来を支え、社会を前に進める企業の取り組みを、今後も広く発信してまいります。
全国の皆さまとともに、「はたらくことが楽しい社会」の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。


今後の展望「働く人が誇れる会社を、次世代へ。

私たちはこれからも、企業・学生・専門家が立場を越えて学び合い、つながり合える場を全国に広げていきます。


定量的な指標だけで企業の価値が測られる時代は、確実に終わりを迎えつつあります。

大切なのは、

「この会社で働けてよかった」と、働く人が心から思えるかどうか。

そして、その想いが次の世代へと受け継がれていくかどうかです。


ホワイト財団は、

働く人が誇りを持てる企業が正当に評価され、社会に広がっていくための土台をつくり続けます。

「はたらくことが楽しい」と感じられる社会の実現に向けて、これからも歩みを止めることなく挑戦を続けてまいります。


ホワイト企業認定とは

「はたらく」が楽しい社会づくり

一般財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)が定義する「ホワイト企業」とは、世間で言われる「ブラック企業ではない企業」ではなく、「家族や社会に応援され、次世代に残していきたい企業」を指します。

認定基準に基づき、社員が家族から「いい会社で働けてよかったね」と言ってもらえる企業を「ホワイト企業」として認定しています。また、働くすべての人が個性や特性を活かし、活気に満ちた創造的な働き方を実現できる環境を推進し、「はたらく」が楽しい社会の実現を目指しています。

日本で唯一「総合評価の認定」

1,000社以上の調査を通じて、企業のホワイト化に向けた70項目の設問を作成。この設問を7つの項目に分けて、企業の取り組みの有無を確認し、認定を付与しています。

ホワイト企業認定は、単一の取り組みにとどまらず、総合的に人事制度や企業の取り組みを評価・判断するものであり、この認定を実施しているのは日本唯一の認定組織です。

2025年12月時点で、累計621社が認定を取得しています。

【審査基準】ビジネスモデル/生産性、柔軟な働き方、健康経営、人材育成/働きがい、ダイバーシティー&インクルージョン、リスクマネジメント、労働法遵守

ホワイト財団について

【会社概要】

 社名      :一般財団法人日本次世代企業普及機構

 通称      :ホワイト財団

 本社所在地   :大阪府大阪市北区西天満5丁目6-4 SNビル4階

 代表理事    :岩元 翔

 ホワイト財団HP:https://jws-japan.or.jp/

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会社概要

URL
https://jws-japan.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
大阪府大阪市北区西天満5丁目6-4 SNビル4階 株式会社ソビア内
電話番号
0120-514-461
代表者名
岩元 翔
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年08月