物流業界、魅力度14位脱却の鍵は時短でなく「快適な職場の雰囲気」と「リスキリング支援」 2024年問題の盲点がランスタッドの調査で判明

ランスタッドは物流業界のエンプロイヤーブランド調査を公開し、深刻な人手不足が続く物流業界の課題解決に向けた主要トレンドを明らかにしました。

ランスタッド

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷 哲)は、世界の物流労働市場の実態を調査した「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026 (物流)」の日本語版を本日公開いたします。「2024年問題」に端を発する人材不足が課題となる中、物流業界が持続可能な成長を遂げるためには、労働時間短縮といった物理的なワークライフバランス(以下、WLB)の追求に加え、心理的安全性を担保する「ウェルビーイングの基本条件化」、そして年代ごとのニーズに即した「世代別EVP(従業員価値提案)」の再設計が急務であることが明らかになりました。

業界の魅力度「16業界中14位」 人手不足・『2024年問題』に揺れる物流業界

物流業界は社会インフラとして重要な役割を担いながら、それが「働きたい」という魅力に結びつかない状況にあります。2026年のランスタッドエンプロイヤーブランド調査において、国内の業界魅力度は全16業界中14位でした。また、同業界においても働く側の深い価値観の変容が見られることが明らかとなりました。人手不足を解消するには、単なる労働時間の削減だけでなく、働き手が仕事に求める真の願いを見極め、最適化されたEVPを整備することで働き手に選ばれる業種になる必要があります。

ウェルビーイングは基本条件に。WLBより職場の雰囲気を重視する物流業界の働き手

物流セクターの根幹を支えるドライバーや倉庫作業員などの「現業職」ですが、「オフィス・専門職」や日本全体の平均との間には、はっきりとした価値観の乖離が存在します。特に、「職場の雰囲気(50%)」が「ワークライフバランス(39.3%)」を10ポイント以上も上回っている点は注目に値します。一般的には、「2024年問題=時短」と考えられていますが、働き手はそれにとどまらず、「人間関係の良好さ」や「心理的安全性」を求めています。現場職にとって、適切な休憩の確保、公平な仕事量の配分、そして個人の尊厳を守る文化は、もはや福利厚生ではなく、仕事を継続するための「あって当然の基本条件」へと変質しており、ウェルビーイングは基本条件となっています。

ベテランは「現在の安心」、 若手は「職場文化と将来の成長」 求められる個別最適な価値提案

本レポートでは物流現場における世代間の価値観ギャップがあることも明らかとなりました。ベテラン層が安定した雇用や確実な給料水準、適切な業務量を求める一方、Z世代やミレニアル世代などの若手人材は、どこでも通用するスキルの習得や柔軟な働き方、ポジティブな職場文化を重視しており、世代間のニーズを両立させたEVP(従業員価値提案)の設計が不可欠です。また物流業界全体で「成長機会(教育・訓練)」を重視する割合は21.5%に達し、日本平均(20.6%)を上回りました。特に、若手にとっての「リスキリング機会」は、単なるスキル習得ではなく、変化の激しい時代において「将来の雇用の安定を自ら保障するもの」へと変容しています。一律の施策ではなく、世代ごとのニーズを汲み取った「個別最適な価値提案」が、離職防止と採用力の強化に直結することが表れています。

物流業界の人材獲得・定着における5つの戦略的提言

給与面におけるミスマッチの解消: 市場の競争力に基づいた報酬の確保と、評価・報酬の透明性を向上させる。

ワークライフバランスの「実務運用」への落とし込み: 現場のシフト、適切な業務量、柔軟な勤務モデルを仕組みとして設計する。

自社独自の魅力(EVP)の最適化: 世代、地域、職種などのセグメントごとに採用メッセージを適正化する。

将来のキャリアパスの明確化: 若手人材に対し、中長期的な成長ルートや具体的な育成機会を可視化する。

デジタル採用と丁寧な対話の融合: 効率的なデジタル採用プロセスの中に、信頼関係を築く対面での対話を組み込む。

■オペレーショナルタレントソリューション事業本部 首都圏エリアマネージャー 長部智樹のコメント

物流現場における深刻な人手不足の解消は、単なる物理的な労働時間の短縮(制度改革)だけでは成し遂げられません。ランスタッドの調査結果が示す通り、働き手のニーズは極めて多層化しています。特に、若手層が「リスキリング機会」を強く求めている点は、業界にとって大きな転換点です。現場を支えるドライバーや現業職に対し、最新技術の習得やキャリア開発の機会を提供することは、もはやコストではなく、現場の持続可能性を高めるための「本質的な環境投資」と言えます。個々の価値観に寄り添った「個別最適EVP」を設計し、ベテランの安心感と若手の成長意欲を同時に満たすことが、物流クライシスを打破し、選ばれる業界へと変貌を遂げるための正攻法といえます。

■「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026(物流)」(日本版)

  調査概要

調査対象: 日本国内の18歳から65歳までの学生・就業者・非就業者 4,464名

         (うち、物流セクター338名)

実施時期: 2026年1月

実施方法: オンラインアンケート(標準回答時間14分)

レポート無料ダウンロード(物流版レポート):https://services.randstad.co.jp/ja-jp/download/the-employer-brand-research-2026-sector-job-report

本レポートは、物流業界で働く人々が雇用主に求める期待と企業側の実態との間にあるギャップを分析し、人材定着へのアプローチを提言するものです。物流のほか、IT、財務・会計、ライフサイエンス(9月初公開予定)、エンジニアリング(9月初公開予定)のレポートも用意しており、業界比較をして頂くことも可能です。

■ ランスタッドの会社概要

[社  名] ランスタッド・エヌ・ヴィー

[設  立] 1960年10月

[代  表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス

[所 在 地] オランダ

[従業員数] 38,480人

[売  上] 4兆2,537億円(230億7,700万ユーロ) 2025年度実績(12月決算)

(人材サービス業として世界最大※¹)

[資 本 金]  7,376億8,866万円(40億200万ユーロ) 2025年12月末時点

[事 業 所] 世界39の国と地域

[事業内容] 総合人材サービス

[URL] https://www.randstad.com/

(1ユーロ184.33円換算/ 2025年12月末時点)

※¹  Staffing Industry Analysts 2025、人材サービス企業売上ランキングより

■ ランスタッドについて

ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材およびクライアント企業に選ばれるパートナーとして 、労働市場の深い理解と4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じ、クライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。私たちは、あらゆるバックグラウンドを持つ人々に公平な機会を提供し、急速に変化する働く世界において人々が価値ある存在であり続けられるよう支援することに注力しています。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い働く世界の実現に貢献します。

オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約38,000人の社員が働いています。2025年には、15万社近いクライアント企業と170万人以上の働く人々を支援し、231億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com

■ Award/表彰ほか

・LGBTQI+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を5年連続受賞

・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)

 プロフェッショナルサービス部門 11年連続選出(人材サービス企業として唯一)

・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)

・「D&Iアワード2025」より最高評価のベストワークプレイスに4年連続認定 (2025年12月)

■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ

1)ランスタッド・エンプロイヤーブランドリサーチ2026 (下記のリンクよりダウンロードいただけます)

https://services.randstad.co.jp/ja-jp/download/form/the-employer-brand-research-2026-report

2) ランスタッドワークモニターレポート2026(下記のリンクよりダウンロードいただけます)

https://services.randstad.co.jp/form/the-workmonitor-2026-report

3) ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」

https://services.randstad.co.jp/blog

4)ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」

https://www.randstad.co.jp/careerhub/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

ランスタッド株式会社

31フォロワー

RSS
URL
https://www.randstad.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
電話番号
-
代表者名
猿谷 哲
上場
海外市場
資本金
1億円
設立
1980年08月