「残業の少なさ」アピールは逆効果?財務・会計プロが求めるのは安息ではなく「挑戦的な舞台」ランスタッド調査で判明した市場トレンドとの乖離
ランスタッドは財務・会計職のエンプロイヤーブランド調査を実施。報酬や安定だけでなく真の成長環境や企業カルチャーを重視するリアルな意識が明らかになりました。
総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役会長兼CEO 道上 淳之介、代表取締役社長 猿谷 哲)は、世界の財務・会計プロフェッショナルを調査した「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026 (財務・会計)」の調査結果を本日公開いたします。日本の財務・会計職は雇用主に対し市場平均を超える高い満足度を示す一方で、自身の市場価値を高める成長環境を渇望していることが明らかになりました。
高い要求に応え、正当な対価を得ていると自負する財務・会計職
日本の財務・会計スペシャリストの、勤務先満足度は全16業界中3位と非常に高い水準にあります。給与、雇用の安定、やりがい、職場の雰囲気といった各項目で日本平均を大きく上回っており、「高い要求に応え、正当な対価を得ている」というプロとしての確かな自負が伺えます。

「キャリア成長とやりがい」への飢餓感
一方で、日本の財務・会計職は現状に満足して立ち止まっているわけではありません。さらなる専門性の深化を進め自らの高度な市場価値を高めたいという「飽くなき向上心」を示しています。世界の財務・会計職や、日本オフィス・専門職(49.7%:2位)はWLB※¹を重視していますが、日本の財務・会計プロフェッショナルは39.0%と一般的な労働市場のトレンドと異なっています。むしろ、給与(54.2%)に次いで重視するのは「やりがいのある仕事内容(47.5%)」で、「キャリアアップの機会(33.9%)」については、日本平均(22.0%)を11.9ptも凌駕しています。採用広報で「残業の少なさ」を唯一の武器とすることは、トップ10%の優秀層を自ら遠ざけるリスクがあるかもしれません。彼らが求めているのは安息の地ではなく、自らの限界を突破し、キャリアを加速させるための挑戦的な舞台です。


数字のプロが下す「企業の持続可能性」への冷徹なジャッジ
財務・会計プロフェッショナルにとって、「雇用の安定」とは情緒的な安心感ではなく、経営の透明性や財務的裏付けに基づく論理的な確信を求めます。決算書やキャッシュフローから企業の持続可能性を厳しく「審査」し、健全な財務を維持し続けるためのカルチャーが組織に組み込まれているかを冷徹に判断しているのです。

■ 優秀な財務・会計人材を定着させるための5つの戦略的提言
企業と求職者の「期待値のズレ」を埋める: 報酬(給与・福利厚生)の競争力を高め、社内におけるキャリアアップの可視性を向上させる。
EVP(従業員価値提案)戦略のセグメンテーション: 画一的なアプローチを避け、世代や人材グループごとの固有ニーズに採用ブランドを適応させる。
ワークライフバランスの業務運用への組み込み: 表面的な制度導入に留まらず、適切な業務量管理や持続可能な労働環境整備といった「日々の実体験」に注力する。
リーダーシップとコミュニケーションの強化: 組織への信頼感を高めるため、透明性の高いリーダーシップと公平なマネジメントを実践する。
デジタル採用と直接的な対話の融合: デジタルの利便性を活かしつつも、選考プロセスの要所では候補者に寄り添う「丁寧な対話」を両立させる。
■プロフェッショナルタレントソリューション事業部 アソシエイトディレクター 味戸 慎太郎のコメント
労働力不足が深刻化する日本において、企業の心臓部を司る「財務・会計プロフェッショナル」の獲得とリテンションは、単なるバックオフィスの充足を超え、その企業の経営基盤が「本物」であることの証明に他なりません。財務・会計プロフェッショナルは、日々の業務を通じて財務諸表を読み解き、組織の持続可能性を冷徹に見極める「目利き」です。事実と論理を重んじる彼らが企業に求めるのは、確固たる「Security(安全性)」と「Clarity(透明性)」です。

選考プロセスにおいても、自社が抱える課題を包み隠さず共有し、それらに対してどう向き合っているのかを論理的に語れるかという透明性こそが、専門職としての彼らに安心感を与え、選ばれる企業となるための重要な鍵となります。
今回の調査結果は、従来の「働きやすさ」や「安定」という訴求だけでは、優秀な人材を惹きつけるには不十分であることを示しています。「組織および財務の健全性」や「強固な企業文化」といった、数字と風土に裏打ちされた組織の本質的な体力を提示し、彼らが自らの専門性を研ぎ澄ますための「挑戦的な舞台」を提供すること。これこそが、優秀なプロフェッショナルを惹きつけるための戦略です。
■「ランスタッド エンプロイヤーブランドリサーチ 2026(財務・会計)」調査概要
調査対象: 日本国内の18歳から65歳までの学生・就業者・非就業者 4,464名
(うち、財務・会計職59名)
実施時期: 2026年1月
実施方法: オンラインアンケート(標準回答時間14分)
レポート無料ダウンロード(業界別)https://services.randstad.co.jp/ja-jp/download/the-employer-brand-research-2026-sector-job-report

本レポートは、デジタル化や規制改革が加速する財務・会計市場において、優秀なプロフェッショナル人材を惹きつけ、引き留めるための価値提供のあり方を紐解くものです。財務・会計のほか、IT、物流、ライフサイエンス(9月初公開予定)、エンジニアリング(9月初公開予定)のレポートも用意しており、業界比較をして頂くことも可能です。
※¹ WLB:ワークライフバランス
■ ランスタッドの会社概要
[社 名] ランスタッド・エヌ・ヴィー
[設 立] 1960年10月
[代 表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス
[所 在 地] オランダ
[従業員数] 38,480人
[売 上] 4兆2,537億円(230億7,700万ユーロ) 2025年度実績(12月決算)
(人材サービス業として世界最大※²)
[資 本 金] 7,376億8,866万円(40億200万ユーロ) 2025年12月末時点
[事 業 所] 世界39の国と地域
[事業内容] 総合人材サービス
[URL] https://www.randstad.com/
(1ユーロ184.33円換算/ 2025年12月末時点)
※² Staffing Industry Analysts 2025、人材サービス企業売上ランキングより
■ ランスタッドについて
ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材およびクライアント企業に選ばれるパートナーとして 、労働市場の深い理解と4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じ、クライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。私たちは、あらゆるバックグラウンドを持つ人々に公平な機会を提供し、急速に変化する働く世界において人々が価値ある存在であり続けられるよう支援することに注力しています。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い働く世界の実現に貢献します。
オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約38,000人の社員が働いています。2025年には、15万社近いクライアント企業と170万人以上の働く人々を支援し、231億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com
■ Award/表彰ほか
・LGBTQI+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を5年連続受賞
・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)
プロフェッショナルサービス部門 11年連続選出(人材サービス企業として唯一)
・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)
・「D&Iアワード2025」より最高評価のベストワークプレイスに4年連続認定 (2025年12月)
■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ
1)ランスタッド・エンプロイヤーブランドリサーチ2026 (下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/ja-jp/download/form/the-employer-brand-research-2026-report
2) ランスタッドワークモニターレポート2026(下記のリンクよりダウンロードいただけます)
https://services.randstad.co.jp/form/the-workmonitor-2026-report
3) ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」
https://services.randstad.co.jp/blog
4)ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」
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