テクノロジーは社会を良くする? 全国1万人の意識調査
医療や防災分野での進化に高い関心
株式会社インテージリサーチ(本社:東京都東久留米市、代表取締役社長:井上孝志)は、自主企画調査「テクノロジーに関する意識調査」を実施しました。全国の16~79歳の男女1万1217人を対象にしたインターネット調査で、テクノロジーへの意識を聞いたものです。
調査結果のポイント
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考察
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暮らしや産業、医療、金融などの分野で近年、新しいテクノロジーの開発や導入が進み、社会の関心も高まっています。テクノロジーが私たちの暮らしにもたらす好影響は、利便性・安全性の向上、効率性など、広範囲に及ぶと考えられます。テクノロジーの進化にポジティブな考えを持つ人がいる一方で、テクノロジーが急速に世の中に浸透していくことに対し、不安を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。本調査の結果からは、女性の方がテクノロジーの進化に対して慎重な傾向があることがうかがえました。
また、分野ごとに「テクノロジーの活用について積極的に進めるべきか」を聞くと、「医療・ヘルスケア」や「防災・安全」への関心が全般的に高いことがわかりました。中でも女性のシニア層には、これらに加え、「暮らし・生活」分野を積極的に推し進めるべきという意見が多くありました。一方、男性では、どの分野においても賛成意見が多く挙がりました。
さらに、「テクノロジーの活用について積極的に進めるべきと考える分野」と「慎重に進める必要があると考える分野」を比較しました。現在メディアで「ヘルステック」という言葉が取り上げられているように、「医療・ヘルスケア」への積極的な働きかけに賛成の声が多くあるほか、「防災・安全」、「暮らし・生活」の分野にも賛成する傾向がありました。一方、「医療・ヘルスケア」については、「慎重に進める必要がある」と考える人も少なからずいることが調査結果からわかりました。
このことから、テクノロジーの進化が強く求められる分野があることがうかがえるものの、人命に関わる「医療・ヘルスケア」などでは「慎重に進めるべき」という回答も多く、実用化の際は十分に議論を尽くす必要がありそうです。
分析者: 説田 梨奈(公共サービス事業部 ソーシャル事業推進部)
【報道関係のお問い合わせ先】
■株式会社インテージリサーチ
経営企画部 担当:宇和野/萩森
TEL:042-476-5300 FAX:042-476-5303
【調査に関するお問い合わせ先】
■株式会社インテージリサーチ
公共サービス事業部 広報担当:秦(はた)
TEL:03-5295-2475
サイト「お問い合わせフォーム」 https://www.intage-research.co.jp/contact/
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調査結果の詳細
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「テクノロジーは社会を良くする」 男性30歳代以下の支持は70%以上
IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)など、テクノロジーが社会にもたらす影響について聞いたところ、「テクノロジーの進化によって世の中は良い方向に向かうと思う」と回答した人は全体の62.1%となりました。これにより、半数以上の人がテクノロジーによる変化をポジティブに捉えていることがわかりました。
性・年代別で見ると、「良い方向に向かうと思う」と回答している割合は、男性が女性よりも高くなっています。さらに、男性の30歳代以下では、7割以上が「良い方向に向かうと思う」と回答しました。若年層の男性の間で、テクノロジーに対してポジティブな印象を持っている人が多いことがわかります。
問 2017年は、IoT、AIなどテクノロジーの進化が私たち生活者にとってもより身近になった1年でした。
あなたはこのような世の中の変化についてどのように感じますか。あなたの気持ちにより近いところをお答えください。
積極的に進めるべき分野は「医療・ヘルスケア」「防災・安全」が突出
「テクノロジーの活用について積極的に進めるべき」と考える分野を聞いたところ、「医療・ヘルスケア」が71.6%と最も高くなりました。次いで「防災・安全」61.7%、「暮らし・生活」39.2%となっており、「医療・ヘルスケア」、「防災・安全」が突出しています。これらの分野はすべての性・年代で多くの回答を得ました。
詳細に見ると、「医療・ヘルスケア」、「防災・安全」は、特に女性で「積極的に進めるべき」との回答が多くなっています。しかし、「医療・ヘルスケア」、「防災・安全」は男性の30歳代以下で、「防災・安全」は男性の40歳代以下で、全体よりも「積極的に進めるべき」という回答が低くなっています。また、全体では回答率が低かった「生産技術」、「情報・システム」、「コミュニケーション」は、男性では高くなりました。特に男性の30歳代以下で、「積極的に進めるべき」という回答が多くなっています。
このことから、女性は「医療・ヘルスケア」と「防災・安全」、中でも50歳代以上は「暮らし・生活」などの生活に密着した分野の回答率が高く、男性の40歳代以下は「産業」への回答率が高いなど、性・年代によって関心の高い分野に特徴が出ていると言えます。
問 あなたはどの分野でテクノロジーの活用が進んでほしいと思いますか。積極的に進めるべき分野をお選びください。(複数回答)
「慎重に進める必要がある」と考える分野は、性・年代によって分散する傾向
「慎重に進める必要がある」と考える分野は「生産技術」が31.0%と最も高く、次いで「情報・システム」が28.3%、「医療・ヘルスケア」が27.8%となっています。また、女性は男性に比べて、いずれの分野においても慎重に進めるべきと考える傾向がありました。特に20歳代以上のすべての世代で、「生産技術」に対して最も慎重に進めるべきと考えているようです。
積極的に進めるべき分野と比較すると、慎重に進める必要がある分野には回答率が突出して高いカテゴリーは見られず、性・年代によって関心がさまざまであることがわかりました(※)。
※なお、前問の「積極的に進めるべきと考える分野」で選んだものと同じ選択肢を、「慎重に進める必要があると考える分野」でも選択できる設計となっています。
問 あなたはどの分野でテクノロジーの活用が進んでほしいと思いますか。慎重に進める必要があると考える分野をお選びください。(複数回答)
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調査概要
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調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:インテージ・ネットモニター 全国16歳以上79歳までの男女個人
サンプル構成:平成27年国勢調査ベース(性別×年代別×居住エリア×未既婚)母集団準拠
設計数10,000サンプル
調査期間:2018年3月23日(金)~3月26日(月)
調査内容:テクノロジーの進化によって世の中は良い方向に向かうと思うか、テクノロジー活用を積極的に進めるべき分野、テクノロジー活用を慎重に進めるべき分野 等
調査実施機関:株式会社インテージリサーチ
【株式会社インテージリサーチ】 http://www.intage-research.co.jp/
株式会社インテージリサーチ(本社:東京都東久留米市、代表取締役社長:井上孝志)は、インテージグループの一員として、社会・公共領域をテーマとした調査研究、公的統計調査の受託や民間の市場調査のデータ収集を行っています。
調査結果のポイント
- 「テクノロジーの進化によって世の中は良い方向に向かう」と思うか、「テクノロジーの進化によって世の中が変化することに不安を感じる」かを聞いたところ、全体の62.1%が「世の中は良い方向に向かう」と考えていました。特に男性10~30歳代の若年層では70%以上と、この考えを支持する傾向が高くなりました
- すべての性・年代において、「医療・ヘルスケア」と「防災・安全」の分野への関心が特に高く、積極的にテクノロジーの活用を進めていくべきと考えていることがわかりました
- 「慎重に進める必要がある」と考える分野には、「生産技術」、「情報・システム」などが挙がりました。突出して多い回答を得た分野はなく、性・年代によって関心がさまざまであることが明らかになりました
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考察
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暮らしや産業、医療、金融などの分野で近年、新しいテクノロジーの開発や導入が進み、社会の関心も高まっています。テクノロジーが私たちの暮らしにもたらす好影響は、利便性・安全性の向上、効率性など、広範囲に及ぶと考えられます。テクノロジーの進化にポジティブな考えを持つ人がいる一方で、テクノロジーが急速に世の中に浸透していくことに対し、不安を抱いている人も少なくないのではないでしょうか。本調査の結果からは、女性の方がテクノロジーの進化に対して慎重な傾向があることがうかがえました。
また、分野ごとに「テクノロジーの活用について積極的に進めるべきか」を聞くと、「医療・ヘルスケア」や「防災・安全」への関心が全般的に高いことがわかりました。中でも女性のシニア層には、これらに加え、「暮らし・生活」分野を積極的に推し進めるべきという意見が多くありました。一方、男性では、どの分野においても賛成意見が多く挙がりました。
さらに、「テクノロジーの活用について積極的に進めるべきと考える分野」と「慎重に進める必要があると考える分野」を比較しました。現在メディアで「ヘルステック」という言葉が取り上げられているように、「医療・ヘルスケア」への積極的な働きかけに賛成の声が多くあるほか、「防災・安全」、「暮らし・生活」の分野にも賛成する傾向がありました。一方、「医療・ヘルスケア」については、「慎重に進める必要がある」と考える人も少なからずいることが調査結果からわかりました。
このことから、テクノロジーの進化が強く求められる分野があることがうかがえるものの、人命に関わる「医療・ヘルスケア」などでは「慎重に進めるべき」という回答も多く、実用化の際は十分に議論を尽くす必要がありそうです。
分析者: 説田 梨奈(公共サービス事業部 ソーシャル事業推進部)
【報道関係のお問い合わせ先】
■株式会社インテージリサーチ
経営企画部 担当:宇和野/萩森
TEL:042-476-5300 FAX:042-476-5303
【調査に関するお問い合わせ先】
■株式会社インテージリサーチ
公共サービス事業部 広報担当:秦(はた)
TEL:03-5295-2475
サイト「お問い合わせフォーム」 https://www.intage-research.co.jp/contact/
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調査結果の詳細
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「テクノロジーは社会を良くする」 男性30歳代以下の支持は70%以上
IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)など、テクノロジーが社会にもたらす影響について聞いたところ、「テクノロジーの進化によって世の中は良い方向に向かうと思う」と回答した人は全体の62.1%となりました。これにより、半数以上の人がテクノロジーによる変化をポジティブに捉えていることがわかりました。
性・年代別で見ると、「良い方向に向かうと思う」と回答している割合は、男性が女性よりも高くなっています。さらに、男性の30歳代以下では、7割以上が「良い方向に向かうと思う」と回答しました。若年層の男性の間で、テクノロジーに対してポジティブな印象を持っている人が多いことがわかります。
問 2017年は、IoT、AIなどテクノロジーの進化が私たち生活者にとってもより身近になった1年でした。
あなたはこのような世の中の変化についてどのように感じますか。あなたの気持ちにより近いところをお答えください。
積極的に進めるべき分野は「医療・ヘルスケア」「防災・安全」が突出
「テクノロジーの活用について積極的に進めるべき」と考える分野を聞いたところ、「医療・ヘルスケア」が71.6%と最も高くなりました。次いで「防災・安全」61.7%、「暮らし・生活」39.2%となっており、「医療・ヘルスケア」、「防災・安全」が突出しています。これらの分野はすべての性・年代で多くの回答を得ました。
詳細に見ると、「医療・ヘルスケア」、「防災・安全」は、特に女性で「積極的に進めるべき」との回答が多くなっています。しかし、「医療・ヘルスケア」、「防災・安全」は男性の30歳代以下で、「防災・安全」は男性の40歳代以下で、全体よりも「積極的に進めるべき」という回答が低くなっています。また、全体では回答率が低かった「生産技術」、「情報・システム」、「コミュニケーション」は、男性では高くなりました。特に男性の30歳代以下で、「積極的に進めるべき」という回答が多くなっています。
このことから、女性は「医療・ヘルスケア」と「防災・安全」、中でも50歳代以上は「暮らし・生活」などの生活に密着した分野の回答率が高く、男性の40歳代以下は「産業」への回答率が高いなど、性・年代によって関心の高い分野に特徴が出ていると言えます。
問 あなたはどの分野でテクノロジーの活用が進んでほしいと思いますか。積極的に進めるべき分野をお選びください。(複数回答)
「慎重に進める必要がある」と考える分野は、性・年代によって分散する傾向
「慎重に進める必要がある」と考える分野は「生産技術」が31.0%と最も高く、次いで「情報・システム」が28.3%、「医療・ヘルスケア」が27.8%となっています。また、女性は男性に比べて、いずれの分野においても慎重に進めるべきと考える傾向がありました。特に20歳代以上のすべての世代で、「生産技術」に対して最も慎重に進めるべきと考えているようです。
積極的に進めるべき分野と比較すると、慎重に進める必要がある分野には回答率が突出して高いカテゴリーは見られず、性・年代によって関心がさまざまであることがわかりました(※)。
※なお、前問の「積極的に進めるべきと考える分野」で選んだものと同じ選択肢を、「慎重に進める必要があると考える分野」でも選択できる設計となっています。
問 あなたはどの分野でテクノロジーの活用が進んでほしいと思いますか。慎重に進める必要があると考える分野をお選びください。(複数回答)
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調査概要
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調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象者:インテージ・ネットモニター 全国16歳以上79歳までの男女個人
サンプル構成:平成27年国勢調査ベース(性別×年代別×居住エリア×未既婚)母集団準拠
設計数10,000サンプル
調査期間:2018年3月23日(金)~3月26日(月)
調査内容:テクノロジーの進化によって世の中は良い方向に向かうと思うか、テクノロジー活用を積極的に進めるべき分野、テクノロジー活用を慎重に進めるべき分野 等
調査実施機関:株式会社インテージリサーチ
【株式会社インテージリサーチ】 http://www.intage-research.co.jp/
株式会社インテージリサーチ(本社:東京都東久留米市、代表取締役社長:井上孝志)は、インテージグループの一員として、社会・公共領域をテーマとした調査研究、公的統計調査の受託や民間の市場調査のデータ収集を行っています。
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