会計事務所・企業を対象とした「会計事務所白書」生成AIに関する実態調査第2弾
~企業の半数以上は生成AIを利用したことがある一方、会計事務所の6割以上は利用経験なし。生成AI利活用にあたり「セキュリティ」「従業員のスキルアップ・教育」に高い課題意識~
財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売する株式会社ミロク情報サービス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:是枝 周樹、以下「MJS」)は、全国の会計事務所および企業・事業主など1,159名を対象に、生成AIに関する実情や考え方などを調査し、その結果を「会計事務所白書」(https://www.accnt.jp/report/2024v2/)として税理士・公認会計士事務所探しをサポートする検索サイト「会計事務所検索エンジン」(https://www.accnt.jp/)に公開しました。
近年、生成AIの普及が急速に進み、会計事務所や企業のバックオフィスにおいても、生成AI活用による業務効率化の推進が期待されています。こうした中、MJSでは2024年3月に第1弾となる「生成AIに関する実態調査」(https://www.accnt.jp/report/2024/)を実施し、生成AIに対するイメージや導入、活用の状況などを明らかにしました。
今回は、第2弾として生成AIの導入、活用状況や今後の活用意向の変化、利活用にあたり取り組むべき課題の認識などについて調査しました。
ここに調査結果の要旨をご報告いたします。
■調査概要
調査名 :会計事務所白書 生成AIに関する実態調査 第2弾
(会計事務所編/企業・事業主編)
調査主 :株式会社ミロク情報サービス
調査対象 :合計1,159名
―会計事務所(職員含む) 210名
―企業のバックオフィスまたはIT担当者、事業主 949名
調査期間 :2024年11月15日(金)~2024年12月1日(日)
調査エリア:全国
調査方法 :インターネット調査
■調査結果(要旨)
・生成AIを使ったことがある会計事務所は39%(前回調査時37%)、生成AIを使ったことがある企業・事業主は55%(前回調査時50%)
・利用したことがある生成AIは会計事務所、企業・事業主ともに『ChatGPT』が最多
・今後生成AIを活用したい業務は、会計事務所の場合「データ分析」が58%、企業・事業主の場合「データ分析」や「文書や画像などのコンテンツ作成」がどちらも半数以上
・生成AIを利活用するために取り組むべき課題について、会計事務所は「データのプライバシーとセキュリティの確保」が55%、企業・事業主は「データのプライバシーとセキュリティの確保」と「従業員のスキルアップと教育」がともに61%
※調査結果をウェブで公開中です https://www.accnt.jp/report/2024v2/
■調査詳細(一部)
― 生成AIの利用状況 ―
・会計事務所では、使ったことが「ある」が39%、「ない」が61%
・企業・事業主では、「ある」が55%、「ない」が45%
➡半数以上の企業が生成AIを活用しているのに対し、会計事務所では6割以上が使用しておらず、生成AIの導入や活用が進んでいない状況
― (生成AI利用者について)利用したことがある生成AI ―
・利用したことがある生成AIは、会計事務所では『ChatGPT』が84%、次いで『Gemini』が26%
・企業・事業主では『ChatGPT』が76%、次いで『Gemini』が30%
➡会計事務所、企業・事業主ともに『ChatGPT』が最多となり、業務での活用が進んでいる
― (生成AI未利用者について)今後の生成AI活用の意向 ―
・会計事務所では、「いずれは使ってみたい」が67%、「すぐにでも使ってみたい」が10%
・企業・事業主では、「いずれは使ってみたい」が73%、「すぐにでも使ってみたい」が8%
➡会計事務所、企業・事業主ともに多くが将来的な生成AIの利用に前向きな姿勢
― 生成AIを使ってみたい・試してみたい業務 ―
・会計事務所では、「データ分析」が58%、次いで「文書や画像などのコンテンツ作成」が45%、「顧客対応」が43%
・企業・事業主では、「データ分析」が62%、次いで「文書や画像などのコンテンツ作成」が59%
➡業務効率化やデータ活用、サポート機能に対する期待が高い
Q 会計事務所・職場でどのような業務に生成AIを使ってみたい、または試してみたいですか? ※複数選択可
<会計事務所編>
<企業・事業主編>
― 会計事務所・職場で生成AI利用にあたり困っていること ―
・会計事務所では、「どのような生成AIを使用すればよいか分からない」が50%、「生成AIが業務でどのように活用できるか不明」が48%。次いで、「ルール整備」「費用負担」などに課題
・企業・事業主では、「生成AIが業務でどのように活用できるか不明」が50%、「職場で生成AIのルールが整備されていない」が44%。次いで、「どのような生成AIを使用すればよいか分からない」、「費用負担」などに課題
➡会計事務所、企業・事業主ともに「生成AIを業務でどのように活用できるか不明」が半数近く、導入を推進するための体制構築への悩みがうかがえる
Q 会計事務所・職場で生成AIを使うために困っていることはありますか? ※複数選択可
<会計事務所編>
<企業・事業主編>
― 生成AI利活用のために取り組むべき課題 ―
・会計事務所では、「データのプライバシーとセキュリティの確保」が55%、次いで「従業員のスキルアップと教育」が42%。
・企業・事業主では、「従業員のスキルアップと教育」と「データのプライバシーとセキュリティの確保」がともに61%。
➡会計事務所、企業・事業主ともに「データセキュリティ対策」を課題をとして認識
Q 会計事務所・職場で生成AIを利活用するための取り組むべき課題として認識されていることを記述してください。※複数選択可
<会計事務所編>
<企業・事業主編>
― 調査結果から ―
本調査の実施結果から、生成AIを利用したことがある会計事務所は39%であり、一定数の会計事務所で活用が進んでいる一方、61%が未だ使用していない現状が浮き彫りとなりました。この結果から、生成AIに関心があるものの、導入への一歩を踏み出せていない会計事務所が多いことが読み取れます。
また、企業・事業主においては、生成AIを利用したことがある企業は55%に達し、半数以上が生成AIを業務に取り入れていることが分かります。一方で、45%の企業はまだ利用しておらず、生成AIの導入に向けたさらなる支援が必要とされています。
MJSでは、IT分野に精通したITコーディネータ有資格者が伴走支援し、生成AIなどのデジタル技術の有効活用による業務課題や経営課題解決を実現するサポート体制を整えております。
■ 会計事務所検索エンジン (https://www.accnt.jp/)
全国の会計事務所と企業をつなぐ、ビジネスマッチングサイト。全国の会計事務所から、企業の要望にピッタリの会計事務所を無料で見つけられるサイトです。基本情報の他に、事務所の得意分野や業種、対応ソフト等についても掲載されていますので、相談内容・目的にあった事務所が見つけられます。また、選択した会計事務所のホームページにリンクされていますので、詳細を知ることができ、直接会計事務所にお問い合わせすることも可能です。
■ 株式会社ミロク情報サービス(MJS)について (https://www.mjs.co.jp/)
全国の会計事務所と中堅・中小企業および小規模事業者に対し、経営システムおよび経営ノウハウならびに経営情報サービスを提供しています。現在、約8,400の会計事務所ユーザーを有し、財務会計・税務を中心とした各種システムおよび経営・会計・税務等に関する多彩な情報サービスを提供しています。また、財務を中心としたERPシステムを利用する約18,000社の中堅・中小企業をはじめ、約10万社の企業ユーザーを有し、各種ソリューションサービスの提供および企業の経営改革、業務改善を支援しています。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社ミロク情報サービス
社長室 経営企画部 広報・IRグループ 宮城・安藤
Tel:03-5361-6309
Fax:03-5360-3430
E-mail:press@mjs.co.jp
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