コート専業50年の工場がつくる「本藍染コート」を応援購入サービス『Makuake』にて8/20(金)~9/29(水)の期間展開 ~洗練されたシルエットと美しい発色 ~
「サンヨーソーイング」と「あおもり藍」が協業。 東京・青森の3か所に試着ができる展示スペースも設置
三陽商会の自社工場であるコート専業工場「サンヨーソーイング 青森ファクトリー(青森県七戸町、以下 サンヨーソーイング)」は、工場直販ブランド「SANYO SEWING(サンヨーソーイング)」から、「あおもり藍産業協同組合」が手掛ける独自染色法をもつ地域ブランド「あおもり藍」と協業し、“洗練されたシルエットと美しい発色”が特徴の「本藍染コート」を、8月20日(金)~9月29日(水)の期間、” 応援購入サービス『Makuake』 ”サイト上にて展開いたします。1つの製品に注ぐ技術とイノベーションを訴求し、受注生産にて販売いたします。
今回展開する「本藍染コート」は、天然の素材のみを使用する “本藍染”の「あおもり藍」により手作業で染色した生地に、縫製からプレスまで各工程で最適な手仕事を施して仕上げる「サンヨーソーイング」コート専業50年の技術を駆使した、青森県でしか作れないコートです。 “新しいものに出会いたい” ”商品の背景を知って購入したい”という思いをもったお客さまに向けてご提案いたします。
今回展開する「本藍染コート」は、天然の素材のみを使用する “本藍染”の「あおもり藍」により手作業で染色した生地に、縫製からプレスまで各工程で最適な手仕事を施して仕上げる「サンヨーソーイング」コート専業50年の技術を駆使した、青森県でしか作れないコートです。 “新しいものに出会いたい” ”商品の背景を知って購入したい”という思いをもったお客さまに向けてご提案いたします。
また『Makuake』でのサイト上での展開に加えて、東京・青森の3か所(「伊勢丹新宿本店 本館2階=マクアケスペース」、青森駅前「A-FACTORY」、「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」)に、試着してサイズやシルエット、色味などをご確認いただける展示スペースをそれぞれの期間で設置いたします。
■『Makuake』掲載ページURL
https://www.makuake.com/project/sanyosewing/
展 開 期 間 : 8月20日(金)9:00~9月29日(水)18:00
- 背景・目的
昨今、コロナ禍を含めた様々な社会環境の変化により、市場におけるコート消費量が減少したことで、コート生産に特化した「サンヨーソーイング」においても、市場を動かす新たな価値をもつコートの提案が必要となっていました。
これを受け「サンヨーソーイング」では、今年2月より新体制を始動し、新たにR&D〔※1〕機能を持たせることで、近年の需要に即した生産体制の確立や、新しい技術・機能性といった開発案件の具現化を推進しています。
こうしたことを背景に、繁忙期に比べて比較的余裕のある1月、2月の時期を活かして「サンヨーソーイング」にしかできない新たな製品づくりに挑戦しお客さまに提案するために、独自染色法をもつ「あおもり藍」と協業し、今までにない「Made in Aomori」のコートをつくることとしました。
※1)R&D: research and development 企業の研究開発業務および部門
- 「本藍染コート」製品のポイント
鮮やかな藍色は着用とともに深い色合いに変化していくため、経年変化を楽しみながら長くお召しいただくことができる1着です。
<デザイン> 洗練されたシルエットと美しい発色
・鮮やかな青の「空色」と、深い紺の「藍色」の2色を用意。
・「あおもり藍」ならではの色の美しさを引き立たせるためにデザインはシンプルなステンカラータイプをベースとしています。
・生地がすっと落ちる様な無駄のないパターンを活かすために、閉めた際にボタンの見えない比翼仕立てにしています。
・コートの顔ともいえる襟は手作業で縫製し、襟が首になじみ、襟を立てたときに美しいシルエットとなるように仕上げています。
・ユニセックスで着用できるゆったりとしたパターン設計を採用。袖部分もラグランスリーブの仕様とし、カジュアルやビジネスなど様々なスタイルの上に羽織ることができる合わせやすいデザインです。
<機能性> 軽い雨の日なら安心して着用できる “はっ水性”
・藍染は一般的に色落ちや衣類への色移りがしやすいイメージがありますが、「本藍染コート」は丁寧に染める作業を繰り返すことにより、乾摩擦堅牢度4級〔※2〕の染色性能を有していることを確認しており、さらに染色後の生地にはっ水加工を施していることで、軽い雨の日なら安心してお召しいただけます〔※3〕。
※2)乾いた状態での摩擦時の色移りのしにくさ。1級~5級の級数があり、5級が最上位級。
※3)生地が濡れたり湿った状態で摩擦すると、バッグやシャツに色移りする可能性があります。生地が湿って
しまった場合は、取扱いに十分ご注意ください。洗濯はドライクリーニングを推奨いたします。
<ディテール> 藍染の生地にマッチする「あおもり藍」で染色したオリジナル釦
・身頃は半裏仕様、袖裏付きのため、さらっと軽い着心地です。
・後裾は動きやすさときれいなシルエットを両立させた釦付きシングルベント仕様。
・釦は天然本水牛釦を「あおもり藍」で染色。元の色により透明感のある青色や、黒っぽい仕上がりのものなど、藍染の生地にマッチする「本藍染コート」オリジナルの釦を使用しています。
・背裏には「SANYO SEWING」のブランドロゴ刺繡を、左前身頃裾の裏側には「あおもり藍」で染色したことを証明するブランドロゴ刺繍を入れ、オリジナル性を表現しています。
- 「本藍染コート」製品概要
製品名:サンヨーソーイング×あおもり藍 「本藍染コート」
デザイン:ステンカラーコート
素材:表地 綿100%、 裏地 綿50% / キュプラ50%
定価:¥88,000 (税込)
色展開:空色(ブルー)、 藍色(ネイビー)
サイズ:XS、S、M、L、XL (ユニセックス)
発売日・販路:8月20日(金)~ 9月29日(水)の期間応援購入サービス『Makuake』にて展開中
https://www.makuake.com/
生産:受注生産(2022年3月末納品予定)
- 「サンヨーソーイング」 技術のこだわり・強み
①<工業化パターン技術> 生地特性も反映した緻密な設計図
パターンとは型紙のことで設計図でもあります。コートのデザインに合わせ、CADによりパターンを設計し、仕上がりのシルエットをより魅力的に引き出すのが「サンヨーソーイング」独自の工業化パターン技術です。無駄な生地が出ないよう縫い代巾やノッチ(合印)位置を調整するだけではなく、50年間更新し続けてきた独自のパターン処理を、コートを構成する各パーツの随所に施しています。
更に、仕上げアイロン等でシルエットが崩れないよう、試験布を接着機(接着芯を貼る機械)に通す事で熱処理し、その直後/1時間後、及び仕上げプレスの直後/1時間後/12時間後の計5回にわたり計測し、寸法変化やその他の生地特性を確認してからパターンの寸法を調整し反映します。
こうして縫製過程で生じる歪みやサイズ感のズレを防ぎ、縫製の際に縫いやすく設計通りのサイズ・シルエットに仕上がる緻密なパターンを作成することで、正確な縫製による同じクオリティーの製品を作り続けています。
②<縫 製・・・ステッチの引き縫い> 鍛錬された手仕事が生み出すシルエット
真っ直ぐ縫うだけのように見えている部分に”引き縫い”という技術があります。生地をミシンで縫っていくと、生地が縫い糸に引っ張られ、縫い目全体が縮み、生地表面が歪むことでシルエットが崩れます。
その縫い縮みを見込んで、鍛錬された力加減で生地を両手で前後に引っ張りながらミシンをかけると縫い目が真っ直ぐに、かつ生地表面が歪むことを防ぐことができ、仕上がりが美しくなります。
「サンヨーソーイング」の縫製技術において最も基礎的かつ重要だと言っても過言ではないのがこの”引き縫い”です。
”引き縫い”の他、縫い目1本1本のディテールに合わせた縫製技術を使い分けることで、美しいステッチワークと、歪みやよどみのないシルエットを生み出します。
<縫 製・・・襟周りの手縫い>
襟はコートの顔ともいえるパーツです。職人が曲線と生地の風合いを見極め仕上げています。外側はミシンで縫い合わせ、内側はカーブに合わせて一針ずつ手作業のまつり縫いで縫製することで、ミシンステッチよりも柔らかく襟が首になじみ、襟を立てたときの端正なシルエットをつくり出します。
③<仕上げプレス> 各工程に施された技術が形に
コート生産における最後の仕上げは一枚一枚職人の手によっておこなわれます。完成したコートの仕上がりを確かめながら、熱、蒸気、温度を調整しながら裏からアイロンを当て、生地の風合いを損なわずに細かい部分まで仕上げプレスを施します。
アイロン台やプレス機はコート専業工場である「サンヨーソーイング」の為に特注で設計された設備です。そうした専用の大型設備に加えて、ボタンの周りや布と布の繋ぎ目など細かい部分には、アイロンをかける職人が使いやすいように、コートの形に合わせてつくった小道具を用いて裏と細部のプレスを施してから、ハンガーにかけて全体を仕上げます。
これらの最後の仕上げプレスによって、数々の工程の中で随所に施された技術が品質となり現れます。
- あおもり藍の特徴と「本藍染コート」 の染色工程について
藍染として従来から伝わる一般的な技法は、タデアイの葉を乾燥させた後に熟成・発酵させる “すくも” を用いる方法です。この技法は職人の勘に頼った染色工程であることから大量生産が困難などの問題が課題ともいわれています。
「あおもり藍」の藍染は、乾燥した藍葉をパウダー化するという独自の手法を用いており従来の技法をイノベーションさせ、抗菌性、防臭性などに優れた新世代の藍染です〔※4〕。
染色工程をデータ管理することで標準化し、藍白(薄水色) から濃藍(濃紺色)まで染め分けを可能にすると共に、染め上がりの品質の均等化や再現性を向上、色落ちの問題解決にも挑戦し染色時間の短縮にも成功しています。
そして、合成染料を使わず藍と天然由来の物だけで染める“本藍染”でもあります。
※4) 「あおもり藍」については高い抗菌効果や防臭効果が確認されていますが、今回のコートに使用されている表地は本藍染にはっ加工をかけた開発段階のもので、抗菌効果や防臭効果等に関する試験は行っておりません 。
~「本藍染コート」染色工程~
「本藍染コート」は、「サンヨーソーイング」の特徴の一つであるステッチ(縫い目)の美しさを生かせるように、藍染めで一般的な製品染めではなく、均一に染まるよう1着分の生地を染めてから裁断・縫製してつくります。
表地は藍染めをした際に色が映え、かつ染料をなじませやすい狭巾で淡色の綿ギャバジンを厳選し、4mの着分を手作業で、染め・すすぎ・乾燥の工程を複数回繰り返し染め上げます。
①酸素に触れさせ均一染色
2人1組でコート1着分を染めます。藍染は通常の染色とは異なり、漬けておくだけでは染まらないため、手で撫でるようにして酸素に触れさせることで綺麗に染まります。1人は布を広げて、もう一人が少し擦り込むように、全ての面を均等に撫でることで均一なクオリティーを保ちます。
②染め・すすぎ・乾燥を繰り返し染色の質をUP
コート1着分を丁寧に撫でた後は、水で濯いでから脱水し、乾かしてから再び染料の中に入れる、という作業を繰り返します。この時、水洗いを丁寧におこない、色を完全に落とし切ることが染色の質を高める秘訣です。
- サンヨーソーイング×あおもり藍 「本藍染コート」 販路について
今回、青森産のこだわりのつまった「本藍染コート」の販売は、“新しいものに出会いたい”という方に広く知ってもらうことを目的に、“応援購入サービス『Makuake』”サイト上にて8月20日(金)~9月29日(水)の期間展開し、受注生産にて販売いたします。
「本藍染コート」は1着1着を手仕事で染色するなど通常のコート生産よりも工程数が多いため、原材料を無駄なく準備する上でも受注数をあらかじめ把握できることが最適であることから、“商品の背景を知って購入したい”という思いを持ったユーザーへの訴求ができ、受注生産となる『Makuake』にて展開することとしました。
『Makuake』の本プロジェクトのページでは、「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」コート専業50年の技術と、「あおもり藍」による染色の特徴を伝え、1つの製品に注ぐ技術とイノベーションを最大限に訴求していきます。
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『Makuake』掲載ページURL
https://www.makuake.com/project/sanyosewing/
展 開 期 間 : 8月20日(金)9:00~9月29日(水)18:00
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(下) SANYO SEWING × あおもり藍 日本屈指のコート専業工場がつくる「本藍染コート」
『Makuake』掲載ページ(イメージ)
- 展示・試着について
会 場 ・ 期 間
①東京 : 伊勢丹新宿本店 本館2階=マクアケスペース、 期間 8/25(水)~9/21(火)、東京都新宿区新宿3-14-1
②青森 : 青森駅前 A-FACTORY、期間 8/21(土)、8/22(日)、青森県青森市柳川1-4-2
③青森 : サンヨーソーイング 青森ファクトリー、期間 8/23(月)~9/29(水) ※日曜・祝日及び9/4(土)、9/18(土)は休業日、青森県上北郡七戸町字荒熊内67番地18
- 「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」について
1969年にコートを生産する専業工場(サンヨーソーイング)として創立。工程数の多いコートを正確に縫製し仕上げる技術は、当社製品の生産に加えて、近年ではセレクトショップなど他のアパレルメーカーからも多くの受注を受け、中でも綿のギャバジン素材によるトレンチコートの生産技術については高い評価をいただいております。
2015年にはJ∞QUALITY(Jクオリティー) 〔※5〕 企業認証第1号を取得。2019年には、品質を追求した国内生産によるコートの価値の訴求や国内外の市場拡大を図るため「サンヨーソーイング」直販のオンラインストアを開設し、工場オリジナルのトレンチコートの販売を開始しました。
2021年2月、同じく三陽商会の自社工場である株式会社サンヨーインダストリー(福島県福島市)と統合し、株式会社サンヨーソーイング 青森ファクトリー/福島ファクトリーとして運営する新体制を始動。三陽商会の国内生産の拠点としての機能を維持しながら両社の技術力を集結し、新たにR&D機能を持たせることで、近年の需要に即した生産体制の確立、並びに新しい技術・機能性といった開発案件の具現化を推進しています。
※5) J∞QUALITY : 2015年に日本ファッション産業協議会主導で設立された承認制度。3つの工程 「織り・編み、 染め、 縫い」 を全て日本国内で行った日本製商品のみ 「J∞QUALITY」 商品として承認され、品質を限りなく追求した日本製であること、各工程の背景が見えること、安心して購入できる安全な商品であることを意味する。J∞QUALITY企業認証は、その生産工程を担う企業として「社会的責任と法令遵守」 「消費者の安全担保」 の面から所定の基準を満たしていることを認められた事業者に与えられる認証。 https://jquality.jp/
公式サイト http://sanyo-factories.jp/
- 「あおもり藍」について
「あおもり藍」は農薬不使用で育てられたタデ科の植物であるタデアイを使用しています。染色だけでなく、藍そのものの成分の研究を重ね、抗菌効果や防臭効果などの様々な効能があることが解明され、抗菌スプレー、お茶やスウィーツ、さらには農業への応用など、藍染に限らず多くの分野へと活用が進んでいます。
また、2010年にJAXAに宇宙飛行士の船内着として採択されたことで全国的に認知され始め、2014年には伊勢丹新宿本店の企画にてデザイナーズブランドとコラボレーションするなど、その他でも多くの実績を積み上げています。
青森の藍の歴史と「あおもり藍」の目的
りんごが西洋から伝えられる以前、江戸時代の津軽藩士たちは藍を育て、藍染を生業の一つとしていましたが、産業革命とともに衰退の一途をたどりました。
「あおもり藍」は、伝統のある藍に科学の革新を取り入れ、“青”を冠する青森で再び藍が生業となること、また、後継者問題を抱え年々増加する休耕田を活用することで農家の方々への還元となることを目指し、農薬不使用で藍を育てるところから取り組みを始めた地域ブランドの一つです。
地元青森から新たな地域産業構築を目指すプロジェクトとして、農家・企業・学術研究機関・金融・行政の各方面が賛同・協調しながら青森の地域全体の取り組みへと成長させ、地方創生のモデル事業として展開されています。
公式サイト https://aomoriai.com/
以上
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