ジェンダーギャップが理由で転職を考えた女性は、男性の2.5倍。自身の性別について、女性は職場で「不利になる」、男性は「影響しない」/『女の転職type』が働く男女にアンケート【第64回】
株式会社キャリアデザインセンター(本社:東京都港区 代表取締役社長兼会長:多田 弘實)が運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、3月8日の国際女性デーを迎えるにあたり、男女958名を対象に「職場のジェンダーギャップ(男女格差)」についてアンケートを実施しました。
『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-64/
『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。
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■調査結果抜粋
★男女とも約6割が職場でジェンダーギャップを感じる
★ジェンダーギャップが理由で転職を考えたことがある女性は、男性の2.5倍
★男女ともに半数以上が、ジェンダーに関する固定概念で生きづらさを感じる
★約4割の女性が、女性であることが理由で「給料が低い」「お茶出し、掃除などを任される」を経験
★約半数の男性が、男性であることが理由で「体力のいる仕事を振られる」を経験
★自身の性別について、女性は職場で「やや不利になる」、男性は「影響しない」が1位
【Q.1 今の職場にジェンダーギャップ(男女格差)はある?】
今の職場にジェンダーギャップがあるかどうかを男女それぞれに尋ねたところ、「ある」と答えた人は、女性64.1%、男性59.4%で女性の方が多い結果となりました。「非常にあると思う」と答えた人は女性27.0%、男性17.7%で大きなギャップがあります。
※女性のみ
女性の回答について年代別に見てみると、ジェンダーギャップが「非常にある」は、年代が上がるごとに上昇。とくに40代は、3人に1人が「非常にある」と感じており、格差を強く感じていることがわかります。
【Q.2 ジェンダーギャップが理由で転職を考えたことある?】
ジェンダーギャップが理由で転職を考えたことがあるかどうかを尋ねたところ、男女ともに「ない」が多数派ではあるものの、「ある」は女性31.8%に対し、男性13.0%と2.5倍の開きがありました。
【Q.3 「女性(男性)だから」や「女性(男性)らしさ」という固定概念やプレッシャーによって、生きづらさを感じることある?】
職場で「女性(男性)だから」や「女性(男性)らしさ」という固定概念やプレッシャーによって、生きづらさを感じることはあるかどうかについては、男女ともに「たまに感じる」が最も多く、女性44.0%、男性40.6%でした。ただ、「頻繁に感じる」も加えた感じる派は、女性58.3%、男性50%と女性の方が多くなっており、Q.1やQ.2の結果からもわかる通り、女性の方が転職したいと思うほどのジェンダーギャップを感じ、生きづらさにもつながっていそうです。
【Q.4 「女性(男性)であること」が理由で、職場で経験したこと(感じたこと)は?】
※女性のみ
最も多かったのは「給料が低い」で40.3%、次いで「お茶出し、掃除などを任される」39.5%、「給料が上がりにくい」39.3%となりました。「とくにない」が18.6%あるものの、多数の女性が職場で格差を実感していることがわかります。
※男性のみ
一方男性は、「体力のいる仕事を振られる」54.3%、「急な仕事、溢れた仕事のしわよせがくる」33.9%、「難易度の高い仕事や責任の重い仕事を振られる」32.7%が上位になっています。「とくにない」は女性とほぼ同じ18.1%で、男性も多くが職場でジェンダーによる偏りを感じていることがわかりました。
【Q.5 「女性(男性)であること」は職場でどう影響する?】
自身の性別について、職場でどう影響するか尋ねてみたところ、女性は「やや不利になる」が最も多く45.7%に対し、男性は「影響しない」が39.4%で1位でした。「とても不利になる」「やや不利になる」を合計した不利と捉えている人が女性54.5%に対し、男性19.7%と1/2以下です。
【Q.6 職場のジェンダーギャップ解消のためには、何が必要だと思う?】
トップ3までは男女ともに同じで、1位「社長(経営層)の意識が変わる」、2位「誰でも育児や介護の休暇が取りやすい環境にすること」、3位「男性の意識が変わること」でした。
ただ、「男性の意識が変わること」と回答した人は、女性57.5%なのに対し、男性40.6%とギャップがあります。また「そもそも国がジェンダーギャップを解消する政策をもっと推進すること」については、女性は4位にランクインし47.2%の人が回答しているのに対し、男性は21.7%と2倍以上の開きがあります。「リモートワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方ができる環境が整うこと」や「女性を積極的に重要ポジションに登用すること」も女性と男性で10%以上の開きがあり、意識の違いが現れる結果となりました。
★今回のアンケート考察★
女の転職type編集長 小林佳代子
職場でジェンダーギャップを感じる割合は女性64.1%、男性59.4%と女性の方が約5%高いものの、男性側も格差があると感じてはいることがわかりました。しかし、ジェンダーギャップが理由で転職を考えたことがある人は、女性31.8%に対し、男性13.0%と2.5倍もの差があります。日本の職場におけるジェンダーギャップの課題は大きそうです。
Q.6のアンケート結果からも見て取れるように、職場のこうした状況を解消するためには、経営層の強い旗振りと国の積極的な推進の必要性を感じます。女性の積極的な登用は労働力不足の解消だけでなく、ビジネスに多様性を生み様々な声が反映される企業文化の醸成にもつながります。すべての人に平等にチャンスがあり、自分の力を発揮して仕事ができるよう、女の転職typeはこれからも女性の就業機会の創出に取り組み続けたいです。
▼フリーコメントなど詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-64/
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
■調査内容:第64回「ジェンダーギャップ感じてる?」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2023年2月1日~2月16日
・有効回答数:958名
・調査対象:『女の転職type』『type』会員、およびクラウドワークス20-30代男性
・調査方法: Web上でのアンケート
■データで知る「女性と仕事」一覧
本件は第64回目のアンケートとなっており、働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/
■『女の転職type』とは
正社員で長く働きたい女性のための転職サイトです。未経験から正社員になれる求人、プライベートも充実できる残業が少ない求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性に人気の求人を多数掲載。充実したマッチング機能で、自分に合った仕事を見つけることも簡単です。
■株式会社キャリアデザインセンター 会社概要
代表者 :代表取締役社長兼会長 多田 弘實
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル
資本金 :5億5866万円
設立 :1993年7月8日
従業員数 :695名(2022年9月30日現在)
事業内容 :
1.キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営
2.転職フェアの開催
3.人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)
4.質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス
5.パンフレット、ノベルティー採用・HP作成などのアウトソーシング事業
6.IT業界に特化した人材派遣サービス(厚生労働大臣許可 派13-315344)
7.Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供
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