クラシル「レシチャレ」14万人、5100万枚超のレシートデータ分析レポートを発表
長引く物価高、一年前と比べた消費傾向は“節約疲れ”から、節約行動を生活習慣化する“節約のルーティン化”へ
ニッセイ基礎研究所 久我氏「徹底したコスパより、ほどよいコスパとタイパの両立へ」

クラシル株式会社(本社:東京都、代表取締役:堀江裕介、以下「当社」)が運営する、レシート投稿による節約アプリ「レシチャレ」は、本日、2025年夏(5〜7月)と2026年夏(5〜7月)の両期間にレシートを継続投稿した143,869人の購買データを分析し、物価高が続く中で生活者の節約行動がどのように変化したのかをまとめた「レシート購買データから読み解く節約行動レポート2026」を発表いたしました。
累計ダウンロード数1,500万を突破した節約アプリ「レシチャレ」には、日々全国のユーザーからレシートデータが投稿されています。レシートデータは、「いつ・どこで・何を買ったか」という実際の購買行動が記録されており、POSデータやアンケートでは把握しにくい生活者の買い物スタイルや行動変化を分析できる点が特長です。
そこで今回、長引く物価高によって生活者の買い物行動がこの1年間でどのように変化したのかを明らかにするため、2025年夏(5〜7月)と2026年夏(5〜7月)の両期間にレシートを継続投稿した143,869人・5,100万枚超のレシートデータを分析し、「レシチャレ レシートデータ分析レポート」として発表いたします。
分析の結果、最も多かったのは「節約をやめた人」(27.2%)である一方、「節約をさらに磨いた人」(26.6%)もほぼ同数存在することが判明しました。従来のような「みんなが同じ節約行動を取る」状況ではなく、人によって異なる節約スタイルへと分かれる“節約の分極化”が進んでいることが明らかになりました。
さらに、コンビニではなくスーパーを利用する、お酒を控える、外食を減らすといった、生活習慣を見直すことにより、一度決めれば継続できる「節約のルーティン化」は広がっている一方、PB商品へ切り替える、値引き商品を探す、複数店舗を回って買い物をする、といった毎回判断を伴う「こまめ節約」は広がっていないことも確認されました。
本調査では、一般的なアンケート調査では把握しにくい実際の購買行動をレシートデータから分析し、物価高時代における新たな生活者インサイトを明らかにしています。
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【調査結果サマリー】
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最も多かったのは「節約をお休みした人」27.2%、一方で26.6%は節約をさらに強化。生活者の節約行動は二極化へ。
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PB商品の購入や値引き商品の活用など“定番の節約”は全体では増えていない
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一度決めれば続けられる、「節約のルーティン化」がしやすい節約行動が拡大
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約14万人の購買データを分析した結果、生活者の買い物スタイルは5つのタイプに分類。同じ物価高でも異なる節約スタイルが明らかに。
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調査内容
最も多かったのは「節約をお休みした人」27.2%、一方で26.6%は節約をさらに強化。生活者の節約行動は二極化へ。
2025年夏と2026年夏の購買データを比較し、一人ひとりの買い方の変化を分析した結果、最も多かったのは「節約をお休みした人」で27.2%となりました。一方で、「節約をさらに強化した人」も26.6%とほぼ同数存在しており、物価高への向き合い方が大きく二極化していることが明らかになりました。

今回の分析では、生活者の節約行動を5つのタイプに分類しています。「節約をお休みした人」と「節約をさらに強化した人」がそれぞれ全体の約3割を占める一方で、「スーパーへの一本化」「必要な分だけこまめに買う」「まとめ買いを増やす」といった異なる節約スタイルも確認されました。
これまで「物価高だから節約する」という一様な行動が想定されがちでしたが、実際には生活者それぞれが自分に合った節約スタイルを選択しており、節約行動そのものが多様化していることがうかがえます。
PB商品の購入や値引き商品の活用など“定番の節約”は全体では増えていない
物価高が続く中、「より安い商品へ切り替える人が増えている」と考えられがちですが、今回の分析では異なる結果が見えてきました。
プライベートブランド(PB)商品の購入や値引き商品の活用は全体として増加トレンドになく、「何を買うか」を変える節約行動は広がっていませんでした。

以上のことから、生活者は商品の品質やグレードを下げるのではなく、より価格効率の良い店舗を選ぶ、買い物の動線を見直すといった「こまめ節約」で、家計をコントロールしようとしていることがうかがえます。
一度決めれば続けられる「節約のルーティン化」しやすい節約行動が拡大
今回の分析では、節約行動の中でも「続く節約」と「続かない節約」の違いも見えてきました。
スーパーを利用する、お酒を控える、外食を減らすといった節約行動は全体として増加していました。これらはいずれも、一度生活習慣として取り入れれば、その後は毎回判断することなく継続しやすい行動です。
一方で、前述のようにPB商品へ切り替える、値引き商品を探す、複数店舗を回って買い物をする「こまめ節約」は、その都度「どの商品を選ぶか」「どの店で買うか」を判断する必要があり、全体として広がっていませんでした。
今回のレシート分析から見えてきたのは、生活者が節約そのものをやめたのではなく、「毎回考える節約」から一度決めれば続けられる、「節約のルーティン化」がしやすい節約へとシフトしている姿です。

物価高が長期化する中、節約を続けられるかどうかを左右していたのは、節約への意欲や我慢ではなく、「判断する回数」をどれだけ減らせるかという点だったことが示唆されました。
約14万人の購買データを分析した結果、生活者の買い物スタイルは5つのタイプに分類。同じ物価高でも異なる節約スタイルが明らかに。
今回の分析では、2025年夏(5〜7月)と2026年夏(5〜7月)の両期間にレシートを継続投稿した143,869人のうち、購買行動を比較できる14万2,897人を対象に、一人ひとりの買い方の変化を統計的手法(k-means法)で分析しました。
その結果、生活者の買い物スタイルは、「節約をお休みしたい」「安く買う腕を磨き続けたい」「スーパーに一本化したい」「必要な分だけこまめに買いたい」「まとめ買いを増やしたい」の5つのタイプに分類されました。

特に注目すべき点は、同じ物価高という環境下にあっても、すべての生活者が同じ節約行動を取っているわけではないことです。収入だけでは説明できない多様な節約スタイルが存在しており、生活者はそれぞれのライフスタイルや価値観に応じて、自分に合った買い物方法を選択していることが明らかになりました。
調査監修

株式会社ニッセイ基礎研究所 生活研究部 上席研究員 久我 尚子(くが なおこ)
株式会社NTTドコモを経て、2010年よりニッセイ基礎研究所。2021年7月より現職。専門は消費者行動。内閣府や総務省の統計関連の委員をつとめる。統計を使って暮らしの変化を読み解いている。
コメント
この数年、物価高が長く続く中で、生活者はさまざまな節約を試し、自分や家族にとって「どこなら下げられるか」「何は守りたいか」を見極めてきました。今回、節約意識の高い「レシチャレ」利用者の中でも、節約行動を弱めた層と強めた層がほぼ同数だったことは、一様に節約を強める段階から、それぞれの暮らしに合う方法を選ぶ段階へ移ったことを示す興味深い結果です。
今回の結果からは、節約そのものをやめたというより、商品ごとに価格を比べたり、値引き品を探したりする「こまめな節約」から、買う店や利用するポイントを決め、毎回判断せずに続けられる節約へ軸足を移していると捉えられます。日々忙しく、やりたいこともある中では、徹底したコスパよりも、ほどよいコスパとタイパの両立が現実的です。
「節約のルーティン化」は、生活者が長引く物価高の中で身につけた、節約の持続可能性を高める工夫だと感じます。企業には一定のお得さに加え、選ぶ手間や移動、管理の負担を減らし、生活者が決めた買い場や動線の中に入る工夫が求められるでしょう。
食料品を中心に値上げが続くと見込まれる中、自分なりのルールを決めて無理なく家計を守る動きは、今後さらに広がりそうです。
【調査概要・分析方法】
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調査名:レシート購買データから読み解く節約行動レポート2026
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調査主体:クラシル「レシチャレ」
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分析対象:2025年5〜7月および2026年5〜7月の両期間にレシートを30件以上投稿した同一ユーザー143,869人
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分析データ:約5,100万枚のレシートデータ
<分析方法>

【節約アプリ「レシチャレ」について】
レシチャレは、日常生活のついでにコインがたまるお得なアプリです。移動距離や特売情報(チラシ)の閲覧数、お買い物後のレシートの送信数に応じてアプリ内のコインを獲得し、ためたコインは様々な特典(他社コイン・デジタルギフト・電子マネーなど)と交換できます。
「レシチャレ」サービスサイト
https://about.rewards.kurashiru.com/
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【会社概要】
社名:クラシル株式会社(英文:Kurashiru, Inc.)
代表取締役社長:堀江 裕介
設立:2014年4月
所在地:〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目1-1
msb Tamachi 田町ステーションタワーN 23階
事業内容:レシピ動画サービス「クラシル」、節約アプリ「レシチャレ」の運営、AIエージェント「Kurashiru AI OS」など
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