生成AI活用によるDX推進の全社展開を加速
~2025年9月末までにコンサル・クラウド事業において全社員のAI活用人材化を目指す~
株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央、証券コード:2170、以下当社)は、生成AIの活用促進に向けた取り組みを全社に展開することにより、 まずは2025年9月末までにコンサル・クラウド事業において「全社員のAI活用人材化」を目指すことをお知らせいたします。

背景
当社は、人的資本経営の推進において事業戦略と組織戦略を対等に捉えており、「事業と組織のリンクの最適化度合い」を表す指標として「生産性」をKGIに掲げています。生産性を向上させるべく、2024年には、組織開発Divisionのコンサル・クラウド事業において生成AIの活用による業務改革を推進し、一部のコンサルティング専門部隊における従業員一人当たりの売上が前年比約140%となる事業成果創出へつなげることができました。
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本年は、AI活用人材のさらなる育成・強化に向け、コンサル・クラウド事業全体へと対象範囲を拡大するべく2025年1月より新たな取り組みを開始しました。
一部組織から全社展開へ ~「狭く深く」培った成功体験を横展開する仕組みづくり~
2024年の生成AI活用における成功の秘訣は、まずは特定の組織においてAIを徹底的に活用した点にありました。この「狭く深く」取り組んだことによって培ったナレッジを一つの事例として終わらせることなく、2025年は「再現可能な仕組み」として全社に展開していきます。具体的には、狭く深い取り組みから導き出した成功要因を「AI活用メソッド」としてテンプレート化・標準化し、DX推進担当者を通じて各組織に実践的に伝えています。
組織単位での成果にこだわりながら、全社的なAI活用人材の育成と生産性向上を追求します。
具体的な取り組み内容
【DX推進担当者の再配置】
当社では、2021年4月よりDXを推進し、業務の効率化を目指す役割として、組織ごとにTA(Technology Administrator)を配置しています。これまでは兼務者も多く、ITツールの活用促進にとどまっていましたが、生産性向上を目的に2025年1月より役割を専任化して再配置しました。まず、生産性を具体的にどの程度上げるのか、目標を設定しました。加えて、初期オンボーディングとしてエンジニア組織が主導してトレーニングを実施し、各組織においてDX推進を通じた課題解決を推進しています。
<ポイント>
(1)TAの役割設計
「デジタルの力で業務を変革し、顧客価値の創造につなげる」をミッションとして、
周囲と協働することで生産性の向上を実現
(2)人材特性を考慮した人選
現状のITスキルだけでなく、当社独自の適性検査をもとに人材特性も踏まえて選出
(3)サーベイ活用によるモニタリング強化
実際に社内でどのような活用がされているかを定期的にモニタリングし、改善スピードを向上

【多様なAI技術の活用】
実際に、エンジニア組織と連携しながら、さまざまなAI技術を採用し、各業務にあわせてツール制作を行っています。
<一般業務>
●ChatGPT/Gemini/Claude/NotebookLM : 思考整理・要約・文章生成など
●DeepResearch/Perplexity/Genspark/Felo : 情報収集
●Dify/n8n: AIツール開発
●Gamma/イルシル / Marp: 資料作成
●Napkin AI:図表作成に利用
●tl;dv/Tactiq: 文字起こし
●AgentForce : 商談自動サマリ、営業支援に利用
●Vrew : 動画編集、字幕生成など動画コンテンツの補助に利用
<開発業務>
●Github Copilot/Cursor/Cline : コードの生成やレビューに利用
●v0 : プロトタイプ開発に利用
●rewind.ai : 作業記録の自動化や振り返りサポートに利用
成果
このような取り組みの結果、自組織内でAI活用を推進する風土が生まれ、AI活用人材の大幅増につながりました。
◆業務時間の削減
・業務時間:前年比約482%削減(50,944時間/年)
◆生成AI活用人材の増加
・1日1回以上業務でAIを活用している人材数:249名(2024年末比226%増)
◆ツールの開発・強化
・167個(2024年末比160%増)
社員の声
アンケート結果からも、社員自身がTA配置による効果や、大きな変化を感じていることがわかりました。
<TA(DX推進担当者)>
◆「AIでこんなことができるようになりました!」という声が実際にメンバーから
あがることで、可能性が広がる瞬間を体感できています。
◆コンサルタント業務担当時に、自身で不便さを痛感したからこそ、AIの活用推進により
メンバーの気持ちや業務の負担が軽減できたと感じる瞬間に、やりがいを感じます。
◆組織づくりにも活用されるなど、
当社らしいAI活用の可能性が広がっていくことも面白いです。
<メンバー>
◆TAから、自業務で活用しやすいプロンプトを教えてもらうことで、活用の幅が広がりました。
◆TAからプロンプトの作り方のアドバイスをもらうことで、より精度の高い回答を出せる
ようになり、自分の命令文の作成の仕方次第で様々な活用ができることがわかりました。
今後に向けて
今後は、新卒社員の研修において生成AI研修を組み込み、誰もが業務で当たり前に活用できるようにしていきます。
加えて、顧客に対するDX支援もグループ全体で推進していきます。グループ会社の株式会社リンクアカデミーでは、これまでOfficeスキルをはじめとしたITリテラシーを高める講座を法人向けに展開してまいりましたが、このたび生成AIを活用したシリーズを追加し、企業向けのDX支援を拡大しています。また、コンサル・クラウド事業においては、組織人事における知見と生成AIを組み合わせた新たな商品サービスの開発を進めています。
引き続き、自社での取り組みの拡大と顧客展開によって、さらなる事業インパクトの創出を実現します。
リンクアンドモチベーショングループの概要
・代表取締役会長:小笹 芳央
・資本金:13億8,061万円
・証券コード:2170(東証プライム)
・本社:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー15階
・創業:2000年4月
・事業内容
組織開発Division(コンサル・クラウド事業、IR支援事業)
個人開発Division(キャリアスクール事業、学習塾事業)
マッチングDivision(ALT配置事業、人材紹介事業)
ベンチャー・インキュベーション
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