農林水産省「ペレット堆肥の広域流通促進モデル実証」に採択されました
サステナブルアグリテック領域で新たなビジネス創出
※1 農研機構「ペレット堆肥の広域流通促進モデル実証」の採択について https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/159271.html
日本は肥料原料の大半を海外から輸入しており※2、為替や肥料原料価格の変動などで農家のコストが大きく変わります。そのため、国内の未利用資源を有効活用してコストを抑え、海外依存度を下げることが、農業経営の安定と食料の安定供給にとって重要な課題です。
今回の「ペレット堆肥の広域流通促進モデル実証」は、農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」※3の目標達成に向けて、未利用資源の一つである家畜排せつ物をペレット堆肥※4として活用し、広域流通させる取組の実証をモデル的に実施するものです。
具体的には、ユーグレナが代表機関として中日本(中部地方および近畿地方)の事業者・生産者等とコンソーシアムを組み、鶏ふん堆肥を原料にした混合堆肥複合肥料※5の開発・製造を行います。この肥料を使って、現場レベルでの技術課題の解消や複数作物向けの栽培試験などを実施します。また、農業生産者への調査を通して、混合堆肥複合肥料の機能・性質の周知が堆肥の流通促進にどのように影響するかを検証します。
※2 農林水産省「肥料をめぐる情勢」(令和5年5月)https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/s_hiryo/attach/pdf/HiryouMegujiR5-5.pdf
※3 みどりの食料システム戦略:https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html#Midorisennryaku
※4 ペレット堆肥:堆肥を粒状に成形加工したもの(参照:農林水産省「ペレット堆肥の広域流通に向けて」https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/pellet_kouiki.html)
※5 混合堆肥複合肥料:品質管理された堆肥をベースに化学肥料等で成分バランスを整え、ペレット等に造粒した複合肥料
■「ペレット堆肥の広域流通促進モデル実証」概要
実証課題名:「中日本における混合堆肥複合肥料の生産・流通モデルの実証」
実証開始時期:2023年9月以降
事業内容:
・鶏ふん堆肥を原料に用いた混合堆肥複合肥料の開発・製造、現場レベルでの技術課題の解消に向けた実証
・複数作物向けの栽培試験などを通じて、中日本における混合堆肥複合肥料の流通モデルを検証
コンソーシアム構成:
代表機関 - ユーグレナ
広域流通を担う団体 - タックジャパン
ペレット堆肥製造施設を設置・運用する事業者 - 大協肥糧株式会社
畜産産地の畜産農家・団体 - 株式会社クレスト
生産者(耕種農家等) - 株式会社七久里農園
本実証事業を通じ、未利用資源等を活用した肥料や飼料などを手掛けるサステナブルアグリテック領域として新たなビジネスを創出し、持続可能な農業の実現を目指していきます。
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp
<株式会社タックジャパンについて>
1951年創業。全国の畜産農家様への各配合飼料の販売・農業資材の国内販売及び輸出販売・畜産用機械の販売を行っています。また近年は独自の知見・技術を有する大学や企業様とパートナーシップを結び、鶏糞を始めとした畜糞のアップサイクルにも取り組んでおります。企業パーパス「わたしたちは農畜産業のメッセンジャー 人と食と地球をつなぐ」を掲げ、環境に優しい循環型社会の実現に向けて事業を展開。https://tacjapan.co.jp/
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