推しはいる。でも「推し活の内容までは話さない」が4割 オタク同士の距離感を徹底調査
株式会社ブックリスタ(本社:東京都港区、代表取締役社長:村田茂、以下「ブックリスタ」)が運営する「推し活研究部(おしけん!)」(以下文中「おしけん!」)にて、推しのいるユーザーに対して、自分の推しを明かすかについての調査を行いました。

ブックリスタでは、推し活に特化したサービス、推し活アプリOshibanaを運営しています。ユーザーは、‟推し活をしている人”が中心。推し活アプリOshibanaが設立した「おしけん!」は、ユーザーの皆様の推し活をより楽しく、サポートすることを目的とした部活動です。
今回は、推し活をしている10代~60代のユーザー571人に、推しを明かすかについてアンケートを行いました。本レポートでは、毎回10代からの回答が多く、平均して回答者全体の半分以上を10代が占めています。そのため、推し活を牽引する若年層の動向が常に調査結果に色濃く反映されています。今回の調査では回答者のうち、10代以下~10代が63.9%を占めるという結果になっています。
◆推し活ユーザーの推しについての調査レポート
【推し活調査の概要】
調査対象:推し活をしている全国のユーザー
回答人数:571人
調査時期:2025年5月1日 ~ 5月21日
調査方法:推し活アプリOshibanaにてオンラインアンケートを実施
※本レポートのデータは、小数点以下第2位を四捨五入しています(合計しても100%にならない場合があります)。
※調査は報酬無しで実施しています。
■ 推し活ユーザー571人に聞く「推しはだれ?」「推しの対象のジャンルはなに?」
まずは推し活ユーザー571人を対象に、推しの対象のジャンル、もしくは自身が何のオタクであるかを調査しました。

その他:野球選手、ダンサー、プロスポーツ選手団、プロレスラーなど
今回の調査では、アニメ(54.5%)、ゲーム(50.1%)、マンガ(39.1%)といった「二次元系コンテンツ」が、推し活の主要ジャンルとして上位を占める結果となりました。
推しや推しの対象は何か、オタクであることがバレた経験についてご紹介します。
・推しは『ハイキュー!!』の研磨!! 遠足でバックに付けてた研磨のキーホルダーを同じクラスの子が見つけて同担なのがわかった!!(10代女性)
・推しは爆豪勝己、スマホケースに入れてるモチーフのステッカーに気づいた子と仲良くなった(10代女性)
・学生時代、カバンにつけていたゆっくり霊夢のキーホルダーを見て話しかけてくれた子がいて、すぐ仲良くなったし一生の友達(30代女性)
続いて、VTuber(32.4%)やゲーム配信者(22.1%)、歌い手(21.7%)など、動画・配信系コンテンツの人気も目立っています。リアルタイムでの交流感や親しみやすさが支持の理由に挙げられています。
・推しは「Crazy Raccoon」のMondoさん。スマホの裏に推しのイラストを挟んでいるので、そのイラストについて尋ねられて話した(20代女性)
・推しは星導ショウさんです。スマホの裏にチェキ挟んでたら入学式で6人ぐらいに話しかけられてそれきっかけで友達ができた(10代女性)
・推しは「すとぷり」のころんくん。学校の先生がなんでも話を聞いてくれるから推しのライブのことを話していたらみんなにも聞かれていてクラスみんなにバレちゃった!(10代女性)
・推しはゲーム実況者、「カラフルピーチ」のうりさん。入学したての頃、学校のカバンに推しのキーホルダーをつけていたら「知ってるの!?」と話しかけてくれた。熱量も同じくらいで、そのこと一緒に推し活するのが楽しいです!!(10代女性)
また、声優(20.0%)やYouTuber(20.5%)、芸能人(14.4%)といった実在の人物を対象とした推しも多く支持されていました。
・推しは声優の斉藤壮馬さん。好きなアニメやゲームのキャラがほとんど斉藤壮馬さんなため、言っていたらばれた(10代女性)
・推しはラウールです。LINE交換した際にアイコンをラウちゃんにしてたりするのですぐばれます(10代女性)
・「BE:FIRST」です。人に対する接し方や人生におけるマインドを教えてくれた師匠たちです。だから堂々と公言します(20代女性)
一方できょうだいや同級生といった身近な人や動物など、推しの対象は幅広く、誰でも推しになりうることがうかがえる調査結果となりました。
■ 推し活の内容、どこまで話す? 4割が推し活の中身は語らず
推しがいることを公言している人を対象に、実際にどこまで推し活の内容を共有しているのかを調査しました(全体のうち512人が回答)。
その結果、
・推しの存在も推し活の内容も話している人:59.0%
・推しの存在は話すが、推し活の内容までは話さない人:41.0%
と、4割以上の人が推し活の内容までは話さない派であることが分かりました。

さらに、「実際の人間関係において、オタクであることをどこまでオープンにするか?(=オタクをバラすか)」についても調査。以下のようにグラデーションで選択肢を設定し、最も近いと感じるものを選んでいただきました。
・誰にでも話せる
・特に隠しているつもりはないので自然とバレる
・少し話して相手も同類っぽかったら話す
・そこそこ仲良くなってから話す
・本当に仲の良い人にだけ話す
・親友にしか話さない
・誰にも話さない
こちらの調査は、以下の結果になりました。
・比較的オープン層(「誰にでも言える」〜「少し話して相手も同類っぽかったら話す」):66.8%
・ある程度の関係性を必要とする層(「そこそこ仲良くなってから話す」〜「親友にしか話さない」): 30.0%
・「誰にも言わない」層: 3.2%

推しがいることは比較的オープンにできても、どんな推し活をしているかまで話すかどうかは人それぞれ。話す内容やタイミングには、相手との距離感や関係性が大きく影響していることがうかがえます。
■あなたが推しを明かすor隠すのはなぜ? 調査の結果、意外な事実が……!
先の調査では、自身の推しがいることやオタクであることを比較的オープンに話せると回答した人が過半数を占めました。では、実際に明かす派と隠す派の人たちは、どのような理由でその選択をしているのでしょうか? それぞれのコメントから、推しやオタクであることを語る背景にある気持ちが見えてきました。
【自分の推しやオタクであることを明かす派】
・もっと私の推しをみんなに広めたいから(10代女性)
・隠さなくてもいいし隠した方がめんどくさいときがある(10代女性)
・明かした方が話題が増えるし、友達も自分の推しの配信を見るようになったことがある(30代女性)
・隠す必要が無く、世間話感覚で推しについて話せる環境があるため(10代女性)
・推しが一緒の友達を見つけたいし、どうせ隠してもすぐどこかでボロが出てばれちゃうからいっそのこと先にバラす方がいい!!(10代女性)
・共通の趣味の友達ができたり、推しが違っても相手の推しを聞いたりできて話が広がって会話しやすくなるから(10代女性)
【自分の推しやオタクであることを隠す派】
・推しがバレるとからかわれるから明かさない(10代女性)
・からかわれるから隠してます。実際に、姉にバレてから推しをバカにすることを言われたり、私が嫌がること(推しの炎上など)を嬉しそうに話してくるのでトラウマです(10代女性)
・バラすけど最推しは謎に言えないので普通の推しだけ話す。最推しはバカにされたりしたくないから誰にも話してない(10代女性)
・同担拒否で、できるだけ推しのことを知ってほしくないから!(20代女性)
・嫌いな人に推しがバレてしったかされるのが嫌だから。同担拒否だから(10代女性)
・ジャンルによっては苦手意識のある人もいるから雰囲気を悪くしないために隠してる(10代女性)
・アンチが多いキャラを推しているから明かせないです(20代女性)
・オタクが馬鹿にされていた時代に青春時代を過ごしたので、自分の推しを馬鹿にされたくなくて隠しています(40代女性)
・なんとなく隠しておきたい(10代女性)
推しを明かすかどうかは、単にオープンかクローズドかという二択ではありません。誰になら話せるか、話してもよい空気感があるか、あるいは過去に何かあったかなど、さまざまな要因が影響していることが、コメントからもうかがえました。
なかでも、「推しをからかわれたくない」「バカにされたくない」といった理由は、特に10代を中心に多く挙がっていた声です。一方で、推し活を通じて新しい友達をつくって盛り上がる人もいれば、「同担拒否(同じ推しを応援している他のファンを拒絶したり苦手意識を持つこと)」のためにリアルの人間関係の中で他者との関わりを避けたいと感じる人もいました。推しを語ることが、人とのつながりを生むこともあれば、慎重さを生むこともあるという現実が見えてきます。
とはいえ、全体的には「隠す必要がない」「自然に話している」といった声も多く、現代は推しについて語りやすい時代であることも感じさせられます。
推しを語るという行為には、その人自身の価値観や人間関係、さらにはその時代の空気までもがにじみ出る。そんなことを改めて実感する調査結果となりました。
■次回の記事について
次回は「推しバレ・オタバレ」に関する調査を公開予定です。
同じ趣味の人を見分けるオタク見極めポイントや、推しを隠すための工夫について伺いました。
推し活をオープンに楽しむ派の方には共通の趣味を持つ仲間を見つける参考に、また、周囲に明かさずに楽しみたい方には“隠し通すヒント”としてもご活用いただける内容となっています。お楽しみに!
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推し活アプリOshibanaの目指すところ

「おしけん!」を運営する推し活アプリOshibanaは、推し活を通して「今日も生きてて幸せ」を提供するサービスです。推し活やクリエイターエコノミー市場に関わるほとんどのサービスとの違いは、推す側の立場のユーザーを起点にサービス開発をしている点です。推す側のユーザーファーストを考え、ユーザーと一緒にプロダクト開発を行っています。今後もユーザーのフィードバックを最大化し、サービスに活かす方法について日々検討していきます。
推し活アプリOshibanaでは、アプリ内で推し活ユーザーに向けたアンケートを定期的に行っています。いただいた意見はアプリ開発に反映されるほか、ニュースに取り上げられる可能性も!? 気になる方はアプリをダウンロードしてみてください(対応端末は現在はiOSのみ)。
公式サイト:https://oshibana.fun/
App Store URL:https://apps.apple.com/jp/app/id1581399897
対応端末:iOS ※iOS14.0以降
公式X:https://x.com/Oshibana0487
イラスト:
三浦ポパ(https://x.com/miurapopa)
藍川蓮(https://x.com/aikwarendbiryut)
サービスのアイデアや開発中の機能については、Trello(https://trello.com/b/E9C5Ac1M)にて公開しています。
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nbo@booklista.co.jp
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ブックリスタについて
ブックリスタは、「エンタメ×テック(知的好奇心×感動体験)」のビジョンのもと、推し活アプリOshibanaやショートマンガ創作支援サービス「YOMcoma」、ポートフォリオEC 「ENRAI」など、新規事業の創造に取り組んでいます。また、電子書籍に関する各種事業を基幹事業として展開し、電子書籍ストアの総合的な運営をトータルにサポートしています。あらゆるエンタテインメントに対象を広げ、デジタルテクノロジーを駆使しながら、新しい価値の創出を実現していきます。
※「- 推し活アプリ Oshibana -」は、株式会社ブックリスタの登録商標です。
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