「くまモン!Pay」の統合マーケティング戦略を伴走支援 コミュニケーション支援ツールとしてAPPBOXが採用

サービス価値の定義からタグライン・クリエイティブ開発までを一貫して協働

株式会社アイリッジ

くまモン!Payプロジェクトにおけるアイリッジグループのご支援範囲

 株式会社アイリッジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:小田 健太郎、東京証券取引所グロース:3917、以下「アイリッジ」)と連結子会社でマーケティングに関するコミュニケーションデザイン事業を展開する株式会社Qoil(読み:コイル、本社:東京都港区、代表取締役社長:山下 紘史、以下「Qoil」)は、株式会社肥後銀行(本店所在地:熊本県熊本市、代表取締役頭取:笠原 慶久、以下「肥後銀行」)が2025年6月16日に開始した地域密着型決済サービス「くまモン!Pay」のコミュニケーション戦略設計および統合マーケティング戦略、サービスサイトをはじめとする各種クリエイティブ制作を支援したことをお知らせします。

 また、「くまモン!Pay」アプリにはアイリッジのアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX(アップボックス)」が導入されており、統合マーケティング全体戦略内でのアプリマーケティング設計についても支援をおこなっています。

「くまモン!Pay」支援の背景

 「くまモン!Pay」は、決済データと資金を県内で循環させることで地元企業の活性化や地域経済の持続的な発展を目指す決済サービスとして構想が始まりました。一方で、スマホ決済市場には既に先行サービスが数多く存在しており、いかに差別化を図るかが大きな課題でした。

 アイリッジは約90にのぼる金融機関アプリへのマーケティングツール導入実績があり、「APPBOX」を活用したアプリ成長支援を得意としています。また、グループ会社のQoilとの連携により、コミュニケーション戦略設計からプロモーション施策の実行まで一気通貫で支援できることも大きな強みです。本プロジェクトにおいてもこれらの点をご評価いただき、「くまモン!Pay」の利用拡大に向けて共に取り組むこととなりました。

ご支援内容について

 本プロジェクトでは、まずコミュニケーション戦略設計で「くまモン!Pay」のサービス提供価値や肥後銀行の強みなどを整理し、今後のサービスリリース予定やビジネスフェーズから逆算した「あるべき姿」を分析・設計しました。その中で、数多ある先行サービスと機能的価値で競うことなく選ばれるために、情緒的価値を重視した戦略をご提案しました。そして「熊本を愛する人たちのための決済サービス」を「くまモン!Pay」の目指すところとし、策定されたタグライン※1が「くまもとが、すきだけん。くまモン!Pay」です。

 コミュニケーション戦略立案後は具体的なアウトプットを伴う統合マーケティング支援へとフェーズを移行。サービスサイトやバス車内ポスター、駅構内サイネージ、チラシやのぼり、ステッカーなど、各種クリエイティブを制作しました。アプリ本体に関しては、アプリ開発段階のテスト支援から運用段階におけるアプリマーケティング戦略設計支援までご支援しています。

 なお、サービスサイト制作とアプリへのAPPBOXの組み込み、アプリのテスト支援については、九州フィナンシャルグループ傘下で「くまモン!Pay」アプリ開発を担当し、「APPBOXコンサルティングパートナー」※2でもある九州デジタルソリューションズ株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:徳村 昌司)と連携して実施しています。

・コミュニケーション戦略支援とタグラインのポイント

 コミュニケーション戦略支援ではクライアント側で作り込まれたビジネス計画をもとに、サービスのコンセプトを消費者の言葉に変換して伝えるところをご支援しました。誰に何を届けるサービスなのかをディスカッションし、足りなかったピースを一緒に考えながら埋めていきました。

タグラインは今後のプロモーション施策や機能拡張等を考える際のすべての軸となる「北極星」のような存在として策定。Qoilのプランナーが出した方向性をもとに、方言としての自然さなどは肥後銀行様に案を出していただき、「くまもとが、すきだけん。くまモン!Pay」が生まれました。

・クリエイティブのポイント

 サービスサイトは統合マーケティング戦略の方針をもとに、全体の情報設計からコミュニケーションの細部まで担当しました。クリエイティブとしては「くまモンの赤いほっぺ」を一つの象徴としながらキービジュアルを制作。さまざまな属性の方に出演いただき、「くまモン!Pay」を使うことで熊本県民に地元愛が生まれていくような様子を表現しました。コンセプトを体現したクリエイティブを制作するべくチーム編成にもこだわり、出演するモデル、カメラマン、スタイリストには全員熊本県在住の方々を起用しています。

・サービスサイト:https://www.kmmn-pay.jp/

・アプリ支援のポイント

 アプリマーケティング戦略設計支援ではKPIツリーを策定し、ユーザー行動におけるタッチポイントや阻害要因を仮説で洗い出し打ち手をまとめたシナリオを作成。利用前ユーザーからライトユーザー、ライトユーザーからミドルユーザーへとユーザーのステップアップに向けて、「APPBOX」で実施するプッシュ通知施策など、アプリ上のコミュニケーション施策を設計しました。

肥後銀行 担当者様からのコメント

 「くまモン!Pay」は、多様化する地域のニーズへの対応や、地域のマネーとデータを地域内で循環させ、熊本の地域振興に資することを目的に開発をスタートいたしました。

 開発するにあたっての理念や目的については明確だった一方で、サービスを利用者に届けるためのマーケティング施策については方向性が見いだせていない状況でした。

 今回のコミュニケーション戦略支援においては、プロジェクトメンバーの皆様に何度も熊本に足を運んでいただき、サービスに対する理解だけでなく、熊本の地域特性や文化等も理解いただいた上で、タグラインをベースとしたサービスのコンセプトを一緒に考えていただきました。また、弊行からは経験の浅い担当者も参画していたため、本サービスに留まらず、今後のサービス企画等に資するノウハウも学ぶことができたと感じております。

 本アプリの次のフェーズにおいては「APPBOX」による利用者とのコミュニケーション活性化を図りたいと考えておりますので、更に熊本の皆様に愛されるサービスを目指してまいります。

プロジェクトメンバー

プロデューサー:小野 剛史(アイリッジ)

アカウントプランナー:内田 智英、冨吉 辰美(アイリッジ)

エグゼクティブクリエイティブディレクター:酒匂 紀史(アイリッジ)

コミュニケーションプランナー:木ノ根 孝行、馬場 由峰(Qoil)

アートディレクター:浅野 智洋(Qoil)

コピーライター:延川 由里(Qoil)

制作ディレクター:田村 美沙子(Qoil)

UXコンサルタント:清田 ゆかり、長澤 瑠奈(アイリッジ)

※1)商品やサービスが提供できる価値を想いとともに分かりやすく表したフレーズのこと

※2)「APPBOX」との連携により、アプリビジネスやデジタルマーケティングの加速・拡大が期待できる企業を対象にした「APPBOXパートナープログラム」(https://iridge.jp/service/appbox_partner/ )におけるパートナーの一つ

「APPBOX(アップボックス)」について

 「APPBOX」は、外部システムや各種他社ツールとの連携を前提とした設計思想を持つ、拡張性に優れたアプリビジネスプラットフォームです。必要なモジュール(SDK)を組み合わせて使うことができ、「標準機能で素早いアプリ立ち上げ」「工数/工期を抑えたカスタマイズ」「ベンダーフリーで内製化も妨げない機能拡張」「高速PDCAを可能にするマーケティング支援機能」「『APPBOXコネクト』をはじめとする柔軟な他社連携・カスタマイズ」の5つの価値を提供します。

https://iridge.jp/service/appbox/

株式会社アイリッジ

株式会社アイリッジ

株式会社アイリッジは、企業のアプリビジネス支援とビジネスプロデュース支援を軸に、リテールテック、フィンテック、MaaS、業務支援等、幅広い領域でDXを支援しています。

アプリビジネス支援ではOMO*アプリの企画・開発における業界トップクラスの実績があり、手がけたアプリの月間アクティブユーザー数は国内最大級の1億超。開発から機能拡張、マーケティング施策まで行えるアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」が主力プロダクトです。
*Online Merges with Offline:オンラインとオフラインを統合したマーケティング

ビジネスプロデュース支援では、アプリに限定しない、コミュニケーションデザインの戦略立案からデジタルとリアルを統合した施策の企画・実行までを支援可能。グループ会社のQoilと連携し、プロデューサーとプランナー、クリエイティブディレクター等から成るチームで、”点”の相談を”面”の課題解決に導く独自の価値提供を行います。総合電機メーカーや金融サービス事業者、電気通信事業者等、業界トップ企業の幅広い実績を持ちます。

https://iridge.jp/

株式会社Qoil

株式会社Qoil

その意思に、火を灯す。Marketing & Creative Company

わたしたちQoilは、考える、つくる、実施する。コミュニケーションの全フェーズで伴走できるマーケティングパートナーです。ロジックとアイデア、そしてクリエイティブを化学反応させることで、社会や企業のボトルネックを紐解き、戦略策定から企画立案・実行・改善まで支援し、ビジネスゴールへと導きます。オフラインからオンラインまで、双方の利点を活かし融合させた最適なコミュニケーションを強みとしています。

※株式会社デジタルガレージ マーケティングテクノロジーセグメント ビジネスデザインカンパニーを前身とし、会社分割により2018年6月に株式会社DGマーケティングデザインとして新設、2021年4月、株式会社Qoilへ社名変更。2023年3月、アイリッジ100%子会社化。

https://www.qoil.co.jp/

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会社概要

株式会社アイリッジ

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URL
https://iridge.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区麻布台1-11-9 BPRプレイス神谷町10F
電話番号
03-6441-2325
代表者名
小田健太郎
上場
東証グロース
資本金
-
設立
2008年08月