新卒就職活動生の傾向に関する調査結果(2013~2024年度)を公開
株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央、証券コード:2170)の研究機関であるモチベーションエンジニアリング研究所は、「新卒就職活動生の傾向(2013~2024年度)」に関する調査を行いましたので、結果を報告いたします。

▼調査結果はこちら
調査の背景と目的
近年、「Z世代」と呼ばれる若手社員に関して、彼らとの接し方に悩む管理者、あるいは早期退職の状況を経営課題として捉える企業が増加しています。Z世代は一般的に1990年代後半から2010年代前半に生まれた人々を指し、デジタルネイティブであり、自己実現やワーク・ライフ・バランスを強く求める傾向があると言われています。
メディアでは「飲み会に安易に誘ってはいけない」といった表層的な対応策や、ステレオタイプ的な世代や若者像の分析が先行しています。しかし、若手のマネジメントの難しさを「Z世代だから」と片付けてしまうと、マネジメントに要請される変化を見落としかねません。
本調査では約10年前のゆとり世代と現在のZ世代を比較し、Z世代のマネジメントにおいて留意すべきポイントを明らかにしました。
調査概要
・調査機関(調査主体)
株式会社リンクアンドモチベーション モチベーションエンジニアリング研究所
・調査対象
2013年1月~2024年12月にリンクアンドモチベーショングループが提供する
BRIDGEを受検した578,000名
・分析方法
BRIDGEの結果をゆとり世代(2013年~2018年入社)とZ世代(2019年~2024年入社)で集計
調査結果
・ゆとり世代、Z世代ともに推進力ならびに機動力や発想力、忍耐力や持続力、傾聴力や支援力が高く、理念戦略・事業内容・仕事内容・人的魅力・組織風土を重視し、ゼネラリスト指向が高い傾向であった。
・ ゆとり世代と比較し、Z世代は「計画力、分析力」「慎重力」「傾聴力、受容力、支援力、協調力」が高い傾向であり、「試行力」「決断力」「主張力、否定力、説得力」は低い傾向であった。
・ ゆとり世代と比較し、Z世代は会社基盤・施設環境・制度待遇を重要視する傾向にあった。
また、レシーブ指向やファーマー指向が高い傾向であり、アタック指向やクリエイト指向は低い傾向であった。
今後の課題
今回の調査結果からは、企業が「進化・挑戦を重視する人材」を求める中で、Z世代には「納得感と整合性を重視する傾向」があるため、経営あるいはマネジメント上のすれ違いが生じやすくなっていることが浮き彫りになりました。今後は、Z世代の特性を踏まえ、挑戦と納得を両立させる仕組みづくりが求められるようになるでしょう。
例えば以下のようなポイントが挙げられます。
◆意義の共有:なぜその挑戦が必要なのか、目的や背景を丁寧に伝える。
◆プロセスにおける承認:大きな成果だけではなくプロセスや段階的な成長を承認する。
◆心理的安全性の確保:失敗や意見の違いを受け入れる文化を醸成する。
企業の「挑戦・変革志向」とZ世代の「納得感と整合性を重視する傾向」を活かす接点を設計していくことが重要です。世代の違いを固定的に捉えるのではなく「タイプを理解し、意義を共有し、共に動く」ことが大切になるのではないでしょうか。
▶過去のレポート一覧はこちら
https://www.lmi.ne.jp/about/me/finding/
会社概要
代表取締役会長:小笹 芳央
資本金:13億8,061万円
証券コード:2170(東証プライム)
本社:東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー15階
創業:2000年4月
事業内容:
・組織開発Division(コンサル・クラウド事業、IR支援事業)
・個人開発Division(キャリアスクール事業、学習塾事業)
・マッチングDivision(ALT配置事業、人材紹介事業)
・ベンチャー・インキュベーション
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
