コート専業54年の工場がつくる「本藍染トレンチ」を応援購入サービス『Makuake』にて8/27(日)~9/29(金)予約販売。~ 技術継承を見据えた工場発ブランドの取り組み ~
「サンヨーソーイング」×「あおもり藍」 協業第3弾。 東京・青森の3か所に試着ができる展示スペースも8/26(土)より順次設置
「サンヨーソーイング」では、技術継承を見据えた若手人材誘致に繋がることを目的の1つとして、”工場発ブランド”の製品開発に取り組み発信力を高めています。今回展開する「本藍染トレンチ」は、藍と天然由来の材料だけで染める“本藍染”の「あおもり藍」で手作業により染色した生地に、縫製からプレスまで各工程で最適な手仕事を施して仕上げるコート専業54年の「サンヨーソーイング」の技術を駆使した、当工場でしか作れないコートです。それぞれの職人が技術と情熱を注ぎ製作したコートを、こだわりの1着を求めるお客さまに向けてご提案いたします。
また『Makuake』サイト上での展開に加えて、東京・青森の計3か所(「SANYO ESSENTIALS日本橋髙島屋S.C. 店」、青森駅前「A-FACTORY」、「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」)に、試着してサイズや色味などをご確認いただける展示スペースを8月26日(土)より順次設置いたします。
『Makuake』掲載ページURL
https://www.makuake.com/project/sanyosewing03/ ※URLは8月27日(日)12:00より稼働
展 開 期 間 : 8月27日(日)12:00~ 9月29日(金)18:00
背景・目的
~ 低下する国内生産比率 ~
2022年から強まった円安傾向とコロナ禍によるサプライチェーンの乱れから、衣料品の国内生産回帰の動きがありましたが、2022年に日本で供給された衣料品のうち国産品が占める数量の割合は1.5%〔※1〕となり、前年に比べて0.2ポイント低下と減少の一途をたどっています。これは工員の高齢化などにより廃業する縫製工場が多く、生産キャパシティー自体の減少が影響しているためといわれています。
※1) 「日本繊維輸入組合 「日本のアパレル市場と輸入品概況2023」より
~ 技術継承を見据え若手人材誘致 ~
当社の製品に加えて他の国内ブランドのコート生産も請け負い、熟練工の技術により上質なコートをつくり続けている「サンヨーソーイング」では、技術継承を見据えた若手人材誘致に繋がることを目的に、工場自ら企画しデザイン・パターン・縫製・販売までを一貫して手掛ける”工場発ブランド”の製品開発を強化。工場のブランディングに貢献しはじめています。そのひとつとして、2021年8月に「あおもり藍」との協業により、当工場にしか生み出せない”Made in Aomori”の「本藍染コート」を製作し、「Makuake」サイト上で各生産工程における技術とコートにかける思いを伝え展開したところ、約3週間で180枚が完売という予想を上回る反響があり、2022年8月には協業第2弾として「本藍染スノーパーカー」を展開しました。この取り組みをきっかけに「サンヨーソーイング」を知り入社する若手社員もでています。
「本藍染トレンチ」製品のポイント
~ 第3弾にして満を持し“トレンチコート”で「あおもり藍」コラボが実現 ~
トレンチコートは、サンヨーソーイングが創業時から54年にわたりつくり続けてきた、最も得意とする工場を象徴するアイテムです。パーツ数が非常に多いため、1着分に必要な生地の面積が非常に大きく、均一に手作業で染め上げるには技術が必要です。このため協業第1弾ではステンカラータイプの「本藍染コート」(2021年展開)、第2弾では「本藍染スノーパーカー」(2022年展開)と、トレンチコートより生地面積の少ないアイテムにより染色を安定させ協業企画を実施してきました。過去2回の経験を経て、第3弾にして満を持して展開するのが「本藍染トレンチ」です。
青森県の地方創生のモデル事業として展開されている地域ブランド「あおもり藍」との協業第3弾として製作した「本藍染トレンチ」は、合成染料を使わずに藍と天然由来の材料だけで染める“本藍染”の「あおもり藍」でコート1着分の生地を手作業により染め上げ、縫製からプレスまで各工程で最適な手仕事を施す「サンヨーソーイング」コート専業54年の技術を駆使した、当工場でしか作れないコートです。
「本藍染トレンチ」は、丁寧な染色とはっ水加工により色落ちしにくく、経年変化を楽しみながら長くお召しいただくことができる1着です。
<デザイン> 洗練されたシルエットと美しい発色
色・生地
・薄めの青の「空色」と、深い青の「藍色」の2色を用意〔※2〕
・トレンチコートのシックな雰囲気にマッチするようグレーの綿ギャバジンを藍で染め、スモーキーな色合いに仕上げました
・厚すぎず、しっとりとした風合いながらもデニムとは異なる張りのある生地
※2)手作業で染めるため、染め上りにムラがある場合があります。色合いやムラ感は一つひとつ異なります。「藍色」よりも「空色」の方がムラ感が出やすいです。
サイズ・形
・ユニセックス(男女兼用)で6サイズ展開
・サンヨーソーイング製の特長である生地がすっと落ちる様な美しいシルエット
・ゆったり羽織れるパターン設計。袖部分もラグランスリーブの仕様とし、カジュアルやビジネスなど様々なスタイルの上に羽織ることができる合わせやすいデザイン
・コートの顔ともいえる襟は手作業で縫製し、襟が首になじみ、襟を立てたときに美しいシルエットとなるように仕上げています
<機能性> 軽い雨の日なら安心して着用できる “はっ水性”
藍染は一般的に色落ちや衣類への色移りがしやすいイメージがありますが、「本藍染トレンチ」は丁寧に染める作業を繰り返し、さらに染色後の生地にはっ水加工を施すことで、軽い雨の日なら安心してお召しいただけます〔※3〕
※3)生地が濡れたり湿った状態で摩擦すると、バッグやシャツに色移りする可能性があります。生地が湿ってしまった場合は、取扱いに十分ご注意ください。洗濯はドライクリーニングを推奨いたします(ドライクリーニングにより表面の藍が落ち、色合いが変化したり、ムラ感を強く感じるようになることがあります)。
<ディテール> ボタンも「あおもり藍」で染色したこだわりのディテール
・身頃は半裏仕様、袖裏付きのため、さらっと着用しやすい仕様
・後裾は足さばきの良さと美しいシルエットを両立させたインバーテッドプリーツ仕様
・ボタンは天然本水牛ボタンを「あおもり藍」で染色。元の色により透明感のある青色や、黒っぽい仕上がりのものなど、藍染の生地にマッチする「本藍染トレンチ」オリジナルのボタンを使用
・背裏にはミシンをモチーフとした「SANYO SEWING」のブランドロゴ刺繡を入れ、オリジナル性を表現
「本藍染トレンチ」製品概要
製品名:本藍染トレンチ
デザイン:トレンチコート
素材:表地 綿100%、裏地 綿50% / キュプラ50%
定価:¥93,500 (税込)
色展開:空色(ブルー)、 藍色(ネイビー)
サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL の6サイズ (ユニセックス)
受注期間:8月27日(日)12:00~ 9月29日(金)18:00
販路:応援購入サービス『Makuake』にて展開
https://www.makuake.com/project/sanyosewing03/ ※URLは8月27日(日)12:00より稼働
納期:2024年3月中旬~下旬にかけて発送予定
「サンヨーソーイング」 技術のこだわり・強み
「サンヨーソーイング」では、肩から裾にかけて歪みやよどみがなく、整然と生地が落ちる様なシルエットを理想としており、そのシルエットを表現するために「パターン(設計図)」「縫製」「仕上げプレス(アイロンがけ)」という3つの工程を重視しています。コート専業54年間で蓄積された工場の技術を全て掛け合わせ、オーラを放つ1着に仕立てています。
➀<工業化パターン技術> 生地特性も反映した緻密な設計図
パターンとは型紙のことで設計図でもあります。縫製や熱を加える仕上げの過程で生じる寸法変化や、その他の生地特性を確認してから寸法を調整しパターンに反映します。歪みやサイズ感のズレを防ぎ、縫製する際に縫いやすく設計通りのサイズ・シルエットに仕上がる緻密(ちみつ)なパターンを作成することで、正確な縫製が可能となり、同じクオリティーの製品を作り続けることができます。
②<縫 製> 鍛錬された手仕事が生み出すシルエット
引き縫い:真っ直ぐ縫うだけのように見える部分に”引き縫い”という技術があります。ミシンをかける際に布が糸に引っ張られることによる縫い縮みを見込んで、鍛錬された力加減で生地を両手で前後に引っ張りながらミシンをかけるのが”引き縫い”です。縫い目1本1本のディテールに合わせた力加減により、真っ直ぐな縫い目と、表面に歪みやよどみのない美しいシルエットを生み出します。「サンヨーソーイング」の縫製技術において最も基礎的かつ重要だと言っても過言ではないのがこの”引き縫い”の技術です。
襟周りの手縫い:コートの顔ともいえる襟の部分は、外側はミシンで縫い合わせ、内側はカーブに合わせて手作業のまつり縫いで縫製しています。職人が曲線と生地の風合いを見極めながら仕上げることにより、ミシンステッチよりも柔らかく襟が首になじみ、襟を立てたときに端正なシルエットとなるよう仕上げています。
③<仕上げプレス> 各工程で施された技術が品質となり形に
コート生産における最後の仕上げとなるアイロンがけは、熱・蒸気・温度を調整しながら一枚一枚職人の手によっておこなわれます。アイロン台やプレス機はコートを美しく仕上げるために「サンヨーソーイング」のために特注で設計された設備です。ボタンの周りや布と布の繋ぎ目など細かい部分はコートの形に合わせてつくった小道具を用いてハンドプレスで仕上げます。
この仕上げプレスによって、数々の工程の中で随所に施された技術が品質となり現れます。
あおもり藍の特長と「本藍染トレンチ」 の染色工程について
~ 「あおもり藍」の特長 ~
藍染として従来から伝わる一般的な技法は、タデアイの葉を乾燥させた後に熟成・発酵させる “すくも” を用いる方法です。この技法は職人の勘に頼った染色工程であることから大量生産が困難などの問題が課題ともいわれています。
「あおもり藍」の藍染は、従来の技法をイノベーションし、乾燥した藍葉をパウダー化するという独自の手法を用いた、抗菌性・防臭性などにも優れた新世代の藍染です〔※4〕。
染色工程をデータ管理することで標準化し、藍白(薄水色) から濃藍(濃紺色)まで8色に染め分けを可能にすると共に、染め上がりの品質の均等化や再現性を向上、色落ちの問題解決にも挑戦し染色時間の短縮にも成功しています。
そして、合成染料を使わず藍と天然由来の物だけで染める“本藍染”でもあります。
※4): 「あおもり藍」については高い抗菌効果や防臭効果が確認されていますが、今回のコートに使用されている表地は本藍染にはっ水加工をかけたもので、抗菌効果や防臭効果等が確認出来なくなる可能性があり、それらに関する試験は行っておりません
~染色工程~
「本藍染トレンチ」は、「サンヨーソーイング」の特長の一つであるステッチ(縫い目)の美しさを活かせるように、藍染めで一般的な縫製してから染色する工程の“製品染め”ではなく、均一に染まるよう1着分の生地を染めてから裁断・縫製してつくります。染色の質を高めるために手作業で、染め・すすぎ・乾燥の工程を複数回繰り返し、時間をかけてきれいな色に染め上げます。
「本藍染トレンチ」 販路について
応援購入サービス『Makuake』にて展開
青森産のこだわりのつまった「本藍染トレンチ」の販売は、“新しいものに出会いたい”という方に広く知ってもらうことを目的に、応援購入サービス『Makuake』サイト上にて8月27日(日)~9月29日(金)の期間展開し、受注生産にて販売いたします。
「本藍染トレンチ」は1着1着を手仕事で染色するなど通常のコート生産よりも工程数が多く、原材料を無駄なく準備する上でも受注生産が最適であることから、“商品の背景を知って購入したい”という思いを持ったユーザーへの訴求ができ、受注生産となる『Makuake』にて展開いたします。
『Makuake』掲載ページURL
https://www.makuake.com/project/sanyosewing03/ ※URLは8月27日(日)12:00より稼働
展 開 期 間 : 8月27日(日)12:00~ 9月29日(金)18:00
(下):『Makuake』掲載ページ(イメージ)
展示・試着について
「本藍染トレンチ」は東京・青森の下記3か所にて展示いたします。試着してサイズ、色味などをご確認いただけます。
展示・試着会場 、期間
①東京 : SANYO ESSENTIALS(サンヨー エッセンシャルズ)日本橋髙島屋S.C. 店、 期間 8/27(日)~9/29(金)
(東京都中央区日本橋2-5-1 新館3階)
②青森 : 青森駅前 A-FACTORY、 期間 8/27(日)、9/16(土)、9/17(日)
(青森県青森市柳川1-4-2)
③青森 : サンヨーソーイング 青森ファクトリー、期間 8/26(土)~9/29(金) ※日曜・祝日及び9/2(土)は休業日
(青森県上北郡七戸町字荒熊内67番地18、TEL:0176-62-2011、MAIL:aomori-ss@sanyosewing.co.jp)
「サンヨーソーイング 青森ファクトリー」について
総合アパレルメーカー三陽商会の子会社。三陽商会の祖業アイテムでもあるコートを生産するコート専業工場として1969年に設立。工程数の多いコートを正確に縫製し仕上げる技術は、当社製品の生産に加えて、近年ではセレクトショップなど他のアパレルメーカーからも多くの受注を受け、中でも綿のギャバジン素材によるトレンチコートの生産技術については高い評価をいただいております。
2015年にはJ∞QUALITY(Jクオリティー)〔※5〕 企業認証第1号を取得。2019年には、品質を追求した国内生産によるコートの価値の訴求や国内外の市場拡大を図るため「サンヨーソーイング」直販のオンラインストアを開設し、工場オリジナルのコートの販売を開始しました。
2021年2月、複数の設備投入をおこないR&D 〔※6〕機能を持たせることで、近年の需要に即した生産体制を確立。ダウンコート生産の内製化や新アイテムの開発など、トレンチコートに留まらない製品の生産に取り組んでいます。
※5) J∞QUALITY : 2015年に日本ファッション産業協議会主導で設立された承認制度(2021年8月より一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会が継承し運営)。3つの工程 「織り・編み、染め、縫い」 を全て日本国内で行った日本製商品のみ 「J∞QUALITY」 商品として承認され、品質を限りなく追求した日本製であること、各工程の背景が見えること、安心して購入できる安全な商品であることを意味する。J∞QUALITY企業認証は、その生産工程を担う企業として「社会的責任と法令遵守」 「消費者の安全担保」 の面から所定の基準を満たしていることを認められた事業者に与えられる認証。 https://jquality.jp/
※6)R&D: Research and Development 企業の研究開発業務および部門
公式サイト http://sanyo-factories.jp/aomori_factory
あおもり藍」について
「あおもり藍」は青森県の「あおもり藍産業協同組合」が手掛けるブランドです。2003年から研究が開始され、2006年に独自の染色法を確立しました。
「あおもり藍」は農薬不使用で育てられたタデ科の植物であるタデアイを使用しています。染色だけでなく、藍そのものの成分の研究を重ね、抗菌効果や防臭効果などの様々な効能があることが解明され、抗菌スプレー、お茶やスウィーツ、さらには農業への応用など、藍染に限らず多くの分野へと活用が進んでいます。
また、2010年にJAXAに宇宙飛行士の船内着として採択されたことで国内でも認知され始め、大手百貨店とその店舗内40以上のデザイナーズブランドとコラボレーションするなど、多くの実績を積み上げています。
青森の藍の歴史と「あおもり藍」の目的
りんごが西洋から伝えられる以前、江戸時代の津軽藩士たちは藍を育て、藍染を生業の一つとしていましたが、産業革命とともに衰退の一途をたどりました。
「あおもり藍」は、伝統のある藍に科学の革新を取り入れ、“青”を冠する青森で再び藍が生業となること、また、後継者問題を抱え年々増加する休耕田を活用することで農家の方々への還元となることを目指し、農薬不使用で藍を育てるところから取り組みを始めた地域ブランドの一つです。2014年には青森県の藍の生産量は「0から全国4位」へ。その後も着々と生産量を伸ばしています。
地元青森から新たな地域産業構築を目指すプロジェクトとして、農家・企業・学術研究機関・金融・行政の各方面が賛同・協調しながら青森の地域全体の取り組みへと成長させ、地方創生のモデル事業として展開されています。
公式サイト https://aomoriai.com/
関連情報
・「サンヨーソーイング」 × 「あおもり藍」 協業第1弾プレスリリース: 2021年8月20日 配信
コート専業50年の工場がつくる「本藍染コート」を応援購入サービス『Makuake』にて8/20(金)~9/29(水)の期間展開
⇒ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000463.000009154.html
・「サンヨーソーイング」 × 「あおもり藍」 協業第2弾プレスリリース: 2022年8月5日 配信
コート専業50年の工場がつくる「本藍染スノーパーカー」を応援購入サービス『Makuake』にて8/5(金)~9/29(木)予約販売
⇒ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000538.000009154.html
以上
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像