「賃上げ倒産」急増の前兆 従業員の転退職で倒産、3年ぶり増加 高まる賃上げ機運 賃上げ難の企業で人材流出進み、経営に行き詰まる懸念も
「従業員退職型」人手不足倒産動向
帝国データバンクは、人手不足倒産における「従業員退職型」について調査・分析を行った。
<調査結果(要旨)>
2022年の「従業員退職型」を業種別にみると、人手不足倒産に占める割合が最も高いのは建設業で50.0%と半数を占めた。設計者や施工監理者など、業務遂行に不可欠な資格を持つ従業員の離職により、事業運営が困難になった企業などが目立つ。人手不足感が高止まりするサービス業も、人材の獲得競争が激しいソフトウェア開発や老人福祉などの業種で多い。
・調査期間:2023年2月時点まで
・調査方法:自社調査
・調査対象:負債1000万円以上の法的整理企業
- 従業員や経営幹部などの退職・離職が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の人手不足倒産は、少なくとも57件判明
- 満足に賃上げされないことを理由に従業員が辞めることで経営に行き詰まり、倒産する中小企業の増加が懸念される
2022年の「従業員退職型」を業種別にみると、人手不足倒産に占める割合が最も高いのは建設業で50.0%と半数を占めた。設計者や施工監理者など、業務遂行に不可欠な資格を持つ従業員の離職により、事業運営が困難になった企業などが目立つ。人手不足感が高止まりするサービス業も、人材の獲得競争が激しいソフトウェア開発や老人福祉などの業種で多い。
・調査期間:2023年2月時点まで
・調査方法:自社調査
・調査対象:負債1000万円以上の法的整理企業