「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」大倉小枝さんの『流動』が最優秀賞を受賞
フランス国家最優秀職人章 Hat & Head-piece designer 日爪ノブキ氏が本格審査Shibuya Sakura Stage 4F 404 Not Foundにて最優秀賞授賞式を開催
グローバル刃物メーカーの貝印株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼COO:遠藤浩彰)は、11月6日(木)に、「KAI Hat & Head-piece Competition 2025 最優秀賞授賞式」をShibuya Sakura Stage 4F 404 Not Foundにて開催しました。最優秀賞には大倉小枝さんの『流動』が選出されました。また、審査員特別賞にはチェンシィー恵蒔ルイースさんの『開花』が選ばれました。


「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」について
裁縫ハサミの開発・製造において40年以上の歴史を誇るグローバル刃物メーカー貝印が主催する帽子・ヘッドピースのデザインコンテストです。審査員にフランス国家最優秀職人章の称号をもつ、Hat & Head-piece designerの日爪ノブキ氏と、株式会社栗原 代表取締役社長の栗原亮氏、「フミエタナカ」デザイナーの田中文江氏、SHIMA ヘアメイクアップ アーティストとして海外のアーティストやセレブを手掛けている奈良裕也氏を審査員にお招きした帽子とヘッドピースのデザインコンテストを開催しました。

4年目を迎える2025年は「越境」をテーマに作品を募集し、多数の応募デザインの中から30作品を選定し、8月に一次審査通過者を発表いたしました。通過者にはデザイン画から帽子を実制作いただき、その中から本イベントでは、入選、優秀賞、審査員特別賞、最優秀賞を発表いたしました。最優秀賞には大倉小枝さんの『流動』、審査員特別賞にはチェンシィー恵蒔ルイースさんの『開花』が選ばれました。
また、最優秀賞と審査員特別賞の作品は、2025年11月7日(金)から10日(月)にShibuya Sakura Stage 4F 404 Not Foundで行われる貝印のデザイン展、「切れ味とやさしさ展」にて展示されます。
■「KAI Hat & Head-piece Competition 2025 最優秀賞授賞式」 開催概要
<日 時>2025年11月6日(木)13:00~
<会 場>Shibuya Sakura Stage 4F 404 Not Found(東京都渋谷区桜丘町1-1 4F)
<登壇者>貝印株式会社 社長 遠藤浩彰/貝印株式会社 CCO/CMO 鈴木曜/日爪ノブキ氏(Hat & Head-piece designer)/田中文江氏(ファッションデザイナー)/奈良裕也氏(SHIMA ヘアメイクアップアーティスト)
<内 容>
・貝印株式会社 社長 遠藤浩彰 挨拶
・「KAI Hat & Head-piece Competition」紹介
・「KAI Hat & Head-piece Competition 2025 最優秀賞授賞式」
・フォトセッション
貝印株式会社 代表取締役社長兼COO 遠藤浩彰 挨拶

はじめに、今年で117年を迎えた貝印グループについて説明し、お客様一人一人と対話し、大切に考えて、ものづくりする「野鍛冶の精神」を大切にしていると話しました。また、40年縫製ハサミを製造している貝印とHat & Head-piece Designerの日爪氏と共に開発した縫製ハサミ「O(オー)」についても話し、開発する過程で本コンテストの話が立ち上がり開催する運びとなったと伝えました。そして今年は、応募者数が昨年度比230%に伸び、14の国と地域からご応募いただいたこと、また今後も本コンテストが5年、10年と続いていくように尽力していき、皆様と一緒に、ファッション・帽子業界を盛り上げていきたいとお伝えしました。
「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」最優秀賞作品発表
最優秀賞には大倉小枝さんの作品『流動』、審査員特別賞にはチェンシィー恵蒔ルイースさんの作品『開花』が選ばれました。最優秀賞に選ばれた大倉さんは、「この作品を制作する過程で、たくさんの人にお世話になったし、両親も応援してくれて、感謝の気持ちでいっぱいです。そして、こちらの審査員の方々に選んでいただけたことが今一番嬉しいです。」とコメント。審査員特別賞に選ばれたチェンシィーさんは、「私は学生で、課題をやりながらこの作品を作っていたので、形になるか不安でしたが、満足できる仕上がりになり、このような賞をもらえて嬉しいです。」とコメントしました。
また、審査員の方々にも講評をいただきました。まず、審査員特別賞の講評を日爪さんと奈良さんよりいただき、日爪さんからは「課題と並行して制作されていたと聞き驚きました。完成度が高く、特にシェイプラインに惹かれました。ファーストインプレッションからこの作品だと感じました。」奈良さんからは「学生さんと聞いてびっくりしました。クオリティが高く、世界観が伝わる作品です。審査員の中でも皆が『良い』となって選ばれました。」とコメントいただきました。



次に、最優秀賞の講評を田中さんと貝印鈴木よりいただき、田中さんは「見た瞬間から、テーマの『流動』の通り、まさに動いているようでした。360度どの角度から見ても美しく、流動感や力強さの中にも繊細な部分が見え、感動しました。これに合わせてお洋服を作りたくなりました。」とコメント。鈴木からは「『越境』というコンセプトを『流動』という作品に落とし込み、それがストーリーとしてしっかりしていました。実物を拝見した時、本当に具現化されており、努力と技術力を感じました。帽子なのかヘッドピースなのかという境界線さえも越境しており、今回のテーマを一番体現されていたと思います。」とコメントしました。
最後に、日爪さんより「素晴らしい作品、本当にありがとうございました。今回で4回目となりますが、応募者数も桁違いに増え、参加される国も増え、いよいよ全国的にも、世界的にも認知が増え始めていると感じ、嬉しく思っています。前回に比べてさらにレベルが上がり、審査も大変でしたが、来年・再来年ももっと多くの方に挑戦していただき、レベルの高いコンペティションにしたいです。一度しかない人生で、どこにチャンスがあるかわからない中、このコンペティションに参加し、自分の可能性と向き合うのはすごく良い機会になると思います。忙しい中の制作、本当にお疲れ様でした。」と総評をいただきました。



「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」 最優秀賞 受賞作品(敬称略)
大倉小枝 / 「流動」


「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」 審査員特別賞 受賞作品(敬称略)
チェンシィー恵蒔ルイース / 「開花」




「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」 優秀賞 受賞作品(敬称略・順不同)

「KAI Hat & Head-piece Competition 2025」 入選 受賞作品(敬称略・順不同)

最終審査会の様子
最終審査は、10月末に貝印本社で実施されました。5名の審査員が作品を一つひとつ手に取りながら審査を行いました。



貝印登壇者 プロフィール

遠藤 浩彰
貝印株式会社 および カイインダストリーズ株式会社
代表取締役社長 最高執行責任者 (COO)
2008年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、同社入社。
生産部門のカイインダストリーズ株式会社や海外関連会社kai U.S.A. ltd. への出向を経て14年帰任。国内営業本部と経営管理本部では副本部長、グループの核となる経営戦略本部、マーケティング本部、研究開発本部の3部門にて本部長に歴任。
取締役 副社長就任を経て、2021年5月25日に貝印株式会社およびカイインダストリーズ株式会社 代表取締役社長 最高執行責任者 (COO)に就任。

鈴木 曜(審査員)
グローバル刃物メーカーの貝印にてCCO / CMOとしてマーケティングとデザインを統括。スウェーデンのクリエイティブ企業、グレートワークスでもCCOを兼任。近年は、クリエイティブディレクターとして、国内外で表現制作や企業プロモーション制作を行いながら、俳優の夏木マリ氏のパフォーマンス「PLAY×PRAY」の動画演出や舞台背景の制作、漫画家のタナカカツキ氏が手掛ける「渋谷SAUNAS」のエグゼクティブアドバイザーもつとめるなど幅広く活動。2019年には、ForbesJapan誌「世界を変えるデザイナー39人」に、2021年には日経「マーケターオブザイヤー2021」にも選出。グルーミングブランドAUGERのブランドディレクター。
審査員 プロフィール

日爪 ノブキ氏
文化服装学院アパレルデザイン科を首席で卒業後、2004年に渡伊。イタリアのメーカーでアンダーウェアのデザインを手がけ、コレクションを発表する。帰国後は舞台芸術や音楽の現場で、国内外のアーティストたちのために帽子・ヘッドピースを制作。アーティスト名義「NOBUKI HIZUME」としての活動も開始し、2009年にフランスへ拠点を移す。以後、数々のグランメゾンのために、パリ・コレクション用の帽子を手がけ続けている。
2019年には、フランスの職人にとって最高の栄誉とされる国家最優秀職人章(M.O.F.)に認定。同年、帽子ブランド「HIZUME」を立ち上げる。
COMME des GARÇONSおよびCOMME des GARÇONS Homme Plusとのコラボレーションを通じてパリコレクションにて作品を発表。LOEWEのコレクションでは、伝統的な帽子作りの技術を衣服制作へと昇華させた挑戦も行っている。MBS『情熱大陸』出演など、現在もっとも注目される帽子デザイナーの一人である。

栗原 亮氏
株式会社栗原 代表取締役社長、兵庫県出身。
青山学院大学卒業後、大手アパレルメーカーのワールドに入社。
その後、家業の栗原に入社し、「裏原宿」と呼ばれる地域にオープンした、カジュアルな帽子専門店「OVERRIDE」を成功させる。以降、直営店による多店舗展開を実現する。2003年、社長に就任。

田中 文江氏
1975年生まれ、大分県出身。大阪モード学園を卒業後、1998年、ワールド入社。サザビーリーグを経て、自身の会社を設立。2016-2017年秋冬シーズンにザ ダラスを立ち上げる。2020年春夏シーズンにフミエタナカをスタート。以降、東京を拠点にフミエタナカのコレクション発表を続ける。2022年には、第40回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞。自立し凛とした女性像をテーマに、自然体に居心地のよさを感じる大人の女性に向けて、ラグジュアリーで優美な装飾が象徴的なレディスウエアとアクセサリーを展開。

奈良 裕也氏
東京トレンドサロンSHIMAでのサロンワーク、また、ヘア&メイクアップ アーティストとして海外のアーティストやセレブを手掛け、ファッション誌や業界誌、ヘアショー、コレクショ ン等で活躍中。ヘアメイクだけに留まらず、モデルやDJとしての活動など、東京のファッションアイコン的存在で活動は多岐にわたる。
貝印株式会社
1908年、刃物の町として有名な岐阜県関市に創業。現在、生活に密着した刃物を中心とするカミソリ、メンズグルーミング、ツメキリなどの身だしなみやビューティーケア、包丁をはじめとする調理・製菓、医療用など1万アイテムにもおよぶ商品を展開し、商品の企画開発から生産、販売、物流までの一連を行っているグローバル刃物メーカー。
本社:東京都千代田区岩本町3-9-5
代表取締役社長兼COO 遠藤 浩彰 https://www.kai-group.com
本件に関する読者の皆様からのお問い合わせ先
貝印株式会社 お客様相談室
〒101-8586 東京都千代田区岩本町3-9-5
TEL:0120-016-410 (フリーアクセス・ひかりワイド)
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