半数の飲食店がキッチンカー参入検討するが、実際の運営は5%にとどまる<飲食店のキッチンカー運営調査>

株式会社シンクロ・フード

飲食店向けプラットフォーム「飲食店ドットコム」と、キッチンカーのプラットフォームサービス「モビマル」を運営する株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤代真一、東証プライム市場:3963)は、「飲食店ドットコム」の会員を対象に、キッチンカー運営に関するアンケート調査を実施いたしました。

本調査について

調査概要

調査対象:飲食店ドットコム会員(飲食店経営者・運営者)

回答数:358

調査期間:2025年6月10日~2025年6月16日

調査方法:インターネット調査

回答者について

本調査にご協力いただいた回答者のうち、70.4%が1店舗運営となっており、また、東京にある飲食店の割合は49.7%(首都圏の飲食店の割合は66.2%)です。これらの背景が結果に影響していると推測されます。

調査結果について

キッチンカーを運営している飲食店はわずか5.1%だが、潜在的関心は高い

最初に、現在の営業形態について聞いたところ、最多は「店舗のみ」で94.4%。「店舗とキッチンカーの両方」と答えた飲食店は4.5%、「キッチンカーのみ」の回答はわずか0.6%で、何らかの形でキッチンカーを運営している飲食店はわずか5.1%にとどまる結果となりました。

あわせて上記の回答の理由について聞いたところ、以下のようにさまざまなコメントが寄せられました。

<「店舗のみ」と回答した人>

店舗を持つことが当たり前、夢だった

・飲食店とはそういうものだと思っていた。(神奈川県/焼肉/1店舗)

・独立して店舗を構えるのが夢だったから(東京都/イタリア料理/1店舗)

・地域に根差した店舗を最初にやるため(神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

業態やコンセプトがキッチンカーに不向き

・提供したい料理とサービスが店舗でなければ表現できないから(大阪府/フランス料理/1店舗)

・炭焼きにこだわりがあるため店舗のみで営業しています。(東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

人手や衛生面の懸念

・人手が足りないのでキッチンカー事業に手が出せない(大阪府/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・衛生面で、私はキッチンカー営業の店で飲み食いしたくないので、私がキッチンカー営業することは考えられません。(東京都/和食/1店舗)

<「店舗とキッチンカー両方」または「キッチンカーのみ」と回答した人>

初期投資の低さやテストマーケティングとして

・キッチンカーの方が店舗を造作するより費用が安かったから(東京都/その他/51~100店舗)

・特殊な商品で、私の飲食業経験も浅いため、トライ&エラーをたくさん出来るようにキッチンカーで始めました。(東京都/その他/1店舗)

コロナ禍やイベント出店をきっかけとした販路拡大

・コロナの時に外販を考えた結果行き着いた(東京都/お弁当・惣菜・デリ/6~10店舗)

・イベント出店依頼が多く、キッチンカーを導入したほうが売上あがるなと思ったため。(東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

その後、キッチンカーを運営していない340名に対し、営業を検討したことがあるか聞いたところ、最も多かったのは「キッチンカー営業を一度も検討したことがない(興味をもったことがない)」で50%と全体の半数を占めました。

次いで、「キッチンカー営業を検討したことはあるが、実施に至っていない(39.4%)」、「キッチンカー営業をしたことはあるが、現在は実施していない(7.1%)」が続きます。さらに「キッチンカー営業を検討・準備している」という回答も3.5%あり、合算すると50%と半数の飲食店が、程度の差こそあれキッチンカー営業に関心を持った経験があることがわかります。

あわせて、キッチンカー営業を実施・継続しなかった理由、あるいは検討したことがない理由を聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられました。

出店場所の確保が最大のネック

・良い場所が取れるかなど場所の問題が大きい(東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)

・出店場所の確保とマージンに苦慮しそうな印象が圧倒的なため(愛知県/洋食/1店舗)

収益性への疑問とコスト負担

・実際のコストと利益のバランスが取れない(静岡県/専門料理/3~5店舗)

・渋谷区恵比寿にて駐車場、月6万円。ドリンクは売れないし、容器代は価格高騰。二度とやらない。(東京都/焼肉/3~5店舗)

人手不足と運営の負担

・人手が足りず検討で終わった(大阪府/イタリア料理/1店舗)

・夏は暑く冬は寒い。一人での営業なので、出来るスタッフが揃えばまたやりたい(東京都/鉄板焼き・お好み焼/1店舗)

・ノウハウが分からなかったから。身近に情報を得られる機会がなかったため。(東京都/和食/1店舗)

期待するは「新たな収益源」と「イベント出店」。コスト面の魅力も

次に、キッチンカー営業に興味を持ったことがあると答えた188名に対し、そのきっかけを聞ききました。最も多かったのは「新たな収益源の確保(52.1%)」、僅差で「イベント出店への興味(51.6%)」が続き、売上拡大への期待が大きな動機となっていることがわかります。

次いで、「初期投資・維持費の安さ(27.7%)」、「参入の手軽さ(26.1%)」といったコストや参入障壁の低さへの期待が続きます。その他、「店舗の認知度向上(18.1%)」や「顧客接点の拡大(13.3%)」など、既存店舗への相乗効果を期待する声も見られました。

7割が「天候」「出店場所」に不安。運営面の課題を強く意識

続いて、飲食店経営者のキッチンカーに対するイメージについて聞いたところ、最も多かったのは「天候に左右されやすい(70.3%)」で、次いで「出店場所がわかりにくい(46.5%)」「運営が大変そう(45.6%)」「衛生面が心配(44.1%)」と続き、運営面の課題やリスクに関するネガティブなイメージが上位を占める結果となりました。

その後、「移動販売ならではの特別感(35.9%)」「手軽に美味しいものが食べられる(28.2%)」といったポジティブな回答が続く一方で、よく語られる「おしゃれ・個性的(15.6%)」「夢がある・自由(14.4%)」は下位にとどまりました。飲食店経営者はより現実的な視点でキッチンカーを見ていることがうかがえます。

さらに、キッチンカー営業に関する不安や課題について、より具体的に聞くと、イメージ調査の結果を裏付ける結果に。圧倒的に多かったのは「出店場所の確保・交渉(75.9%)」で、4人に3人が最大の課題と感じていることがわかります。次いで「天候に左右される(57.1%)」、「集客・販売戦略(49.1%)」、「収益性・安定性(46.8%)」と、事業の継続性に関わる項目が上位に並びました。

キッチンカー運営者が語るリアル。最大の苦労は「出店場所」と「天候」

次に、実際にキッチンカーを運営している18名の方を対象に聞きました。経験年数は「3年~5年未満」が33.3%と最も多く、比較的長く続けている事業者がいる一方、「6ヶ月未満」も27.8%存在しています。

キッチンカーでの営業をして「良かったこと」は、「新たな収益源の確保(55.6%)」がトップ。これは、未経験者が興味を持つきっかけの1位と一致しており、期待が実現されている側面が見て取れます。次いで「初期投資・維持費の安さ(44.4%)」「出店場所を選べる(44.4%)」が続く結果となりました。

一方で、「苦労した点」を尋ねると、「天候に左右される(61.1%)」、「出店場所の確保・交渉(55.6%)」が半数を超え、未経験者が抱く不安が的中していることがわかります。「収益性・安定性」「体力的な負担」もそれぞれ33.3%と、運営の厳しさが浮き彫りになりました。

参入の鍵は「出店場所の情報」。成功・失敗事例へのニーズも

最後に、キッチンカー営業を検討する上で、どのような情報があれば役立つかについて聞きました。結果は、これまでの調査結果を反映するように、「出店場所に関する情報」が75.0%で最多に。次いで「成功・失敗事例(57.4%)」、「許認可・法規制に関する情報(52.9%)」、「初期投資に関する情報(52.6%)」と、参入前の情報収集に高いニーズがあることが明らかになりました。

調査結果の引用時のお願い

・クレジットに「飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ」と明記ください。

・WEB上で引用いただく際には、「飲食店リサーチ」

https://www.inshokuten.com/research/company/)のリンク付与をお願いいたします。

モビマルについて

モビマルは、ITを活用して効率的な移動販売を可能にする、日本最大級の移動販売プラットフォームサービスです。

私たちは、自治体、企業、学校、イベント会社など、さまざまな組織と連携し、「お店に行く」という従来のスタイルから「お店が来る」という新しい文化の創造に取り組んでいます。キッチンカーをはじめとする移動販売の力を最大限に活かし、地域の活性化と地方創生に貢献しています。

【モビマルの提供サービス】

・移動販売プラットフォーム: ITを駆使し、効率的なマッチングと運営をサポートすることで、移動販売をより手軽に、より身近なものにします。

・開業支援セミナー: キッチンカーの基礎知識や開業の流れを学べるセミナーを、リアルとオンラインの両方で開催しています。移動販売ビジネスに興味がある方をサポートします。

・車両販売/事業サポート: 車両の販売も行っており、お客様が実現したい事業計画の策定から車両の準備、そして営業開始まで、トータルでサポートいたします。

モビマルは、移動販売を通じて、人々の暮らしを豊かにし、地域社会に新たな賑わいを創り出すことを目指しています。

【運営サイト】:https://mobimaru.com/

株式会社シンクロ・フードについて

当社は、”多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる”というビジョンのもと、飲食店経営・運営を支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営しています。テクノロジーを最大限に活用し、飲食店の出店開業・運営に必要な「ヒト・モノ・情報・サービス」など多様な選択肢をシンプル・スピーディに提供していくことで、飲食業界の発展・関わる人のしあわせに貢献してまいります。

【本社】 東京都渋谷区恵比寿南一丁目7番8号 恵比寿サウスワン3階

【代表者】 代表取締役 藤代 真一

【上場市場】 東京証券取引所プライム市場

【URL】 http://www.synchro-food.co.jp/

【運営サイト】

▼飲食店開業・運営支援のサービス

・飲食店の出店・運営支援サイト「飲食店ドットコム(https://www.inshokuten.com/home/ )

・飲食業界専門の求人サイト「求人飲食店ドットコム」(https://job.inshokuten.com/ )

・SNSショート動画アルバイト求人サイト「グルメバイトちゃん」(https://gourmet-baito-chan.com/ )

▼飲食業界を超えて広がるサービス

・店舗デザインのポータルサイト「店舗デザイン.COM」(https://www.tenpodesign.com/ )

・キッチンカーシェア・マッチングサイト「モビマル」(https://mobimaru.com/ )

・インテリア業界や建築業界特化型の求人情報サイト「求人@インテリアデザイン」(https://job.tenpodesign.com/ )

・農業の求人情報サイト「農業ジョブ」(https://agrijob.jp/ )

本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。

株式会社シンクロ・フード 広報 今西・大木

Mail:public-relations@synchro-food.co.jp

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿南1-7-8 恵比寿サウスワン
電話番号
03-5768-9522
代表者名
藤代真一
上場
東証プライム
資本金
5億1051万円
設立
2003年04月