HKRITA、H&M ファウンデーションの支援で音波によって廃水からマイクロプラスチックを分離する画期的な技術「Acousweep」を開発
HKRITA(香港繊維アパレル研究所)は、H&M Foundation(H&M ファウンデーション)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離することができる技術を開発しました。Acousweep(アクスイープ)は、プラグを挿すだけで使用可能なアプリケーションであることから、簡単に持ち運びができ、どんな廃水施設にも接続することで使用することができます。この技術を産業規模で導入できるようになれば、ファッション業界のサステナビリティにおける負荷の軽減に非常に大きな効果をもたらすことにつながります。
世界的な問題であるマイクロプラスチック汚染は、生態系、動物、人間への脅威となっています。マイクロプラスチックは、より大きなプラスチック破片が分解されて段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生します。海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、世界全体の約16%~35%を占めると言われています(*)。
*引用元:欧州環境機関(https://www.eea.europa.eu/publications/microplastics-from-textiles-towards-a#:~:text=About%208%25%20of%20European%20microplastics,global%20marine%20environment%20each%20year.)
業界全体の変革を目指す非営利団体のH&M Foundation は、気候や水、海、生物多様性、土壌のすべての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心の下に、必要な解決策を引き出すために、リスクを負いながら緊急性をもって行動を行っています。
「非営利団体である私たちは、プラネット・ポジティブなファッションの未来へと導いてくれるような画期的な研究を支援して変化を起こすことに、すぐにでも取り組むべき機会があります。イノベーションは変革であり、これ以上待つべきではない緊急を要する研究に投資する価値があることを、Acousweepが証明しています。」
H&Mファウンデーション 戦略責任者、クリスティアン・ドルヴァ(Christiane Dolva)
香港科学技術大学環境研究所のチーフ・ディベロップメント・ストラテジスト、クリスティン・ロー(Christine Loh)教授も、この技術が大きな可能性を秘めていると賛同しています。
「この技術の開発によって、グリーンテクノロジー(環境配慮技術)は、香港で飛躍的な進歩を遂げました。Acousweepは、衣料品やその他の産業による非常に有害な汚染の形態を阻止する手助けとなるものです。HKRITAは、音波を利用した装置でマイクロプラスチックを除去する新しい技術を使うことで、マイクロプラスチックが海に流れ込み、海洋生物によって摂取され、食物連鎖によって人間が摂取する可能性を阻止することができるのです。Acousweepには、産業に革命を起こす力があります。」
香港科学技術大学環境研究所チーフ・ディベロップメント・ストラテジスト、クリスティン・ロー(Christine Loh)教授
- Acousweepについて
Acousweepに関する詳細はこちらからご覧いただけます。(英語のみ)
https://hmfoundation.com/project/acousweep-sound-wave-technology-separates-microplastics-from-water/
- HKRITAについて
詳細については、http://www.hkrita.com/about-usをご覧ください。
- H&Mファウンデーションについて
詳細については、hmfoundation.com、またFacebook、Instagram、YouTube、LinkedInでは@hmfoundationにてご覧いただけます。
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