ブラザー、SPEEDIO(スピーディオ)向け新サービス 「遠隔サポート」の提供を開始
「すぐにつながり、はやくわかる安心感」 を提供
ブラザー工業株式会社は、コンパクトなマシニングセンタ「SPEEDIO(スピーディオ)」シリーズ向けの新サービス「遠隔サポート」の提供を今月末に開始すると発表した。このサービスは、ネットワークを介してブラザー側で顧客の機械の情報を収集し、サポートを行うもので、JIMTOF2024(第32回 日本国際工作機械見本市)に出品され、デモンストレーションが行われる予定となっている。
昨今の製造業では人手不足の状況が継続し、特に技能人材の不足が深刻化しており、工作機械を使う生産現場においても、機械の保全担当者の確保が課題となっている。また、生産現場における工作機械の故障などの問題は避けられないが、生産が止まる時間を最小限にするためにも、問題発生時には最速での設備復旧が求められる。
近年では、これらの課題を解決するためにDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進がキーワードとなっているが、機器や通信の扱いが高度であり、導入に至らないケースも多い。
そのような課題を解決するのが、このたびブラザーが提供を始めた新サービス遠隔サポートだ。遠隔サポートは、SPEEDIOにサービスキットを取り付けるのみで、簡単接続でき、即日でネットワークが開通するため、すぐにサービスを受けられることが特徴となっている。操作も簡単で、機械正面のサービスコールスイッチを押すだけで、ブラザーのコールセンターにつながり、オペレーターに発生した問題について報告できる仕組みが用意される。迅速に顧客の問題解決を実現し、生産現場におけるダウンタイムの短縮に貢献するサービスとなっている。
新サービス「遠隔サポート」の特長
現在使われているSPEEDIOの本体に遠隔サポートキットを取り付けることで、ネットワークを経由して、遠隔でサービスを受けることができる。
■サポートキットの簡単接続
遠隔サポートキットは、制御盤内に「保守装置」、「アンテナ」、機械操作パネルに「サービスコールスイッチ」を設置。設置直後に接続でき、サービスを開始できる。また、追加オプションで、主軸の振動を監視する「主軸センサ」も用意されている。
■現場で異変を感じたら「すぐつながり診断」
機械のサービスコールスイッチを押下すると、該当する機械の情報をブラザー側でデータベースから取得し、状況を把握して顧客に連絡。機械を使っている顧客が異変を感じたり、異常があったりした際に問題となる原因を分析し特定できる仕組みになっている。
■現場にいなくても「いつでも異常監視」
あらかじめ通知対象にしたいエラーと連絡先のメールアドレスを登録しておくことで、対象エラーの発生時に顧客へメール通知される。
■「気になる変化を分析」
ブラザーが月次レポートを作成し、機械の動作状態を可視化。また、主軸センサを追加している場合には、主軸の振動データを解析し、故障前に メールで通知する。
対象機種
下記のSPEEDIO 6シリーズが対象。
遠隔サポート(参考ユーザー価格)
購入初年
遠隔サポートキット+遠隔サポートサービス: |
3万円 *1 |
遠隔サポートキット+遠隔サポートサービス+主軸センサ *2: |
18万円 *1 |
2年目以降
遠隔サポートサービス: |
2万円/年 |
*1:80台限定の特別価格。 *2:主軸センサは追加オプション。
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