千葉大学墨田サテライトキャンパスと環境ISO学生委員会の取り組み事例で「第9回サステイナブルキャンパス賞」をダブル受賞
サステイナブルキャンパス賞について
一般社団法人サステイナブルキャンパス推進協議会が運営し、サステイナブルキャンパス構築に係る取り組み事例を表彰する制度で、持続可能な環境配慮型社会の構築に貢献することを目的に、2015年度より毎年実施されています。
詳細 http://casnet-japan.org/info/5125552
【表彰部門】
第1部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した建築・設備部門
第2部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した大学運営・地域連携部門
第3部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した学生活動部門
受賞概要について
大学運営・地域連携部門「サステイナブルキャンパス賞」
受賞者:国立大学法人千葉大学、墨田区、UDCすみだ
受賞事例:公的資源を活かし再生する「街と一体となったキャンパスづくり」~千葉大学墨田サテライトキャンパスの開設と運営:千葉大学×墨田区×UDCすみだ~
審査講評:街と一体となったキャンパスづくりとして、産官学民の活動拠点を集約した複合施設の好事例であり、実現にたどり着けた成果は非常に大きい。施設内には、アトリエ・シミュレーションスペース・コモンスタジオ・モデルショップ(工房)など、多彩な空間が用意され、今後の地域連携施設を考えてゆく上で、大きな示唆に富む施設構成と運営形態となっている。自治体が大学と連携して公共施設の再生と利活用を成し遂げた点も高く評価でき、サステイナブルキャンパス賞に相応しい取り組みである。今後、公民学連携による自立型社会形成の成功事例として、さらなる発展的展開に期待したい。
学生活動部門「サステイナブルキャンパス賞」
受賞者:千葉大学環境ISO学生委員会、そごう千葉店、千葉テレビ放送株式会社
受賞事例:みんなでSDGs~食農体験プログラム~
審査講評:大学と地元企業の連携による食育推進事業、特に、小学生を対象とする食農体験プログラムの実施において、親と子どもを結びつけた食育を通じた学びからSDGsへの繋げる取り組みは高く評価できる。子供の心を育てるとともに、地域のリーダー育成や地域の食文化の継承、将来的には地域創生につながる一手段とも考えられる。多くの大学でも類似の活動ができるのではと思わせる好事例であり、サステイナブルキャンパス賞とした。今後、継続したプロジェクトの実施によるさらなる成果に期待したい。
千葉大学環境ISO学生委員会は2015年度、2017年度、2021年度に続き、4度目の受賞となりました。
▶2015年度の受賞内容 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000015177.html
▶2017年度の受賞内容 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000015177.html
▶2021年度の受賞内容 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000548.000015177.html
受賞事例について
国立大学法人千葉大学、墨田区、UDCすみだ
「公的資源を活かし再生する「街と一体となったキャンパスづくり」~千葉大学墨田サテライトキャンパスの開設と運営:千葉大学×墨田区×UDCすみだ~」
墨田区は、東京23区で唯一大学がない区でした。千葉大学と墨田区が、2017年3月22日に新キャンパス構想に向けた包括連携協定を結び、「公的資源を活かし再生する“街と一体となったキャンパスをつくる“」という基本構想のもと、2021年4月1日にサテライトキャンパスを開設しました。地域における技術開発支援やものづくり研究等、地元企業の経営・技術支援の拠点であった「旧すみだ中小企業センター」の施設を、所有者である墨田区が改修し、千葉大学が借用する形で活用しているキャンパスになります。キャンパスは、「キャンパスのようにまちをつくり、まちのようにキャンパスをつかう」「生活の全てをシミュレートする」をコンセプトとし、分野横断的デザイン教育研究を展開する千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート(dri)の活動拠点の他、墨田区が目指す「大学のあるまちづくり」を推進するために設置された公民学連携組織「UDCすみだ」の活動拠点にもなっており、本キャンパスが地域住民・企業等との共創活動の中核となることを目指し活動しています。
■千葉大学墨田サテライトキャンパスの取り組み
・千葉大学ビジョン「Chiba University Aspirations」に基づき、社会に貢献する卓越した知と人材の集積拠点として、地域社会との共創を目指す
・周辺敷地との隔たりを廃すとともに地域連携スペースを設定し、地域住民がキャンパスに入りやすい動線を整備
・イノベーションアトリエは、旧体育館を改修し、多様な活動が可能なフレキシブルな大空間を整備。天井高を活かした実物大モデル実証空間、活動発表会場としても利用可能
・シミュレーションスペースでは、カウンセリングなどにも利用可能なセミクローズド空間を配備
・コモンスタジオでは、地元商店街をフィールドにしたデザイン教育研究活動等、地域に根付した活動を展開
・モデルショップ(工房)を整備し、中小企業や町工場で排出される廃材をデザインワークに活用し、地域の子ども達に向けた創作活動等のプログラムを実施
・墨田区と共同研究等の実績
2021年度実績:共同研究・受託研究(12件)
2022年度事績:共同研究・受託研究(17件)
2023年度進行中・予定:共同研究・受託研究(15件)
千葉大学環境ISO学生委員会、そごう千葉店、千葉テレビ放送株式会社
「みんなでSDGs~食農体験プログラム~」
千葉県内の小学生を中心に、食育を学ぶ機会の提供。それに伴う、県民の食育感の醸成を目的としています。
年に6回のそごう千葉店でのワークショップ、年に2回の体験プログラムを通じ、千葉の豊かな県産品を活かした食育活動を行いました。各プログラム内容は、千葉大学環境ISO学生委員会、千葉テレビ放送、そごう千葉店で、企画立案し、実行しました。各団体の強みを活かし、且つ地元放送局の媒体を活用し、活動の様子を県民に届けました。
【食育授業とワークショップ】
小学生向けにシェフによる食育授業とワークショップを実施しました。
シェフによる食育授業は地元野菜や伝統料理の理解、実際の試食。ワークショップは「子供たちが楽しく学べる」をコンセプトに、千葉大学が野菜レース、野菜バスケットなど、オリジナルの教材を考案し実施しました。
実施日:2022年6月・7月・9月・10月・2023年2月・3月の計6回
総参加者数:親子70組
【体験プログラム】
小学生向けに2日間の食育体験プログラムを夏と冬に実施しました。
実際の食育現場を見学し、料理と発表会に学びを昇華しました。また、それらの様子を番組にしています。
【夏】題材:梨 1日目:梨園⇒梨加工工場 2日目:料理教室⇒発表会
【冬】題材:牛乳 1日目:牧場⇒牛乳工場 2日目:料理教室⇒発表会
総参加者数:小学生32名
表彰式の様子
表彰式は2023年11月18日(土)に千葉大学墨田サテライトキャンパスで開催された、「サステイナブルキャンパス推進協議会2023年次大会」(主催:一般社団法人サステイナブルキャンパス推進協議会)において行われました。
年次大会詳細 https://cdn.goope.jp/187847/231123041433-655e5319811be.pdf
本件に関するお問い合わせ
千葉大学企画部渉外企画課広報室
043-290-2018
koho-hp@office.chiba-u.jp
すべての画像