千葉大学環境ISO学生委員会が「サステイナブルキャンパス賞2021」を受賞 

継続・発展させてきた「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」の成果

国立大学法人千葉大学

千葉大学環境ISO学生委員会は、12月4日に開催されたサステイナブルキャンパス推進協議会(CAS-Net JAPAN)年次大会2021において、「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」の継続的な取り組みが評価され、「サステイナブルキャンパス賞2021 学生活動部門」を受賞しました。
  • サステイナブルキャンパス賞とは

 

サステイナブルキャンパス構築に係る取り組み事例を表彰する制度で、持続可能な環境配慮型社会の構築に貢献することを目的に、2015年度より毎年実施されています。
▶応募要項 https://www.esho.kyoto-u.ac.jp//wp2/wp-content/uploads/2021/06/sc-award2021_oubo_210531_s.pdf

 

賞状賞状


【表彰部門】
第1部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した建築・設備部門
第2部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した大学運営・地域連携部門
第3部門:キャンパスのサステイナビリティに配慮した学生活動部門

【表彰式】
サステイナブルキャンパス推進協議会2021年次大会
2021年12月4日(土)(会場:大阪大学 & オンライン)
▶詳細 https://www.esho.kyoto-u.ac.jp/wp2/wp-content/uploads/2021/10/2021_nenji.pdf
 
  •  千葉大学環境ISO学生委員会が「学生活動部門」を受賞
受賞事例
「学生・企業・市民で作るサステイナビリティ ~千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト~」

審査講評(審査委員長 朴 恵淑・三重大学 特命副学長)

 

朴 審査委員長より賞状と楯を受け取る学生朴 審査委員長より賞状と楯を受け取る学生

学生活動が中心となって、地域の産官学民とのパートナーシップ、特に、京葉銀行との協働によるecoプロジェクトは、持続可能な大学および地域創生の「千葉大モデル」として高く評価できる。コロナ禍においても、ecoプロジェクト活動が委縮されることなく、発展的展開を図っていることは、学生たちのイニシアチブによるSDGsの成功事例として、日本のみならず、世界の成功事例として高く評価できる。
過去にも(サステイナブルキャンパス賞の)受賞歴があるが、2017年以降から活動の成果を丁寧に検証していて、国内外への学生派遣、学生委員会による企業の認証取得のコンサルティング、学生発案の環境貢献企画など、ユニークで活発に発展・展開している点も高評価を得た。
毎年構成員が入れ替わる学生団体は、継続的な活動の維持に苦労することが多いが、この取り組みが、年々進化を伴って成果を上げていることは、真の持続可能性という点からも、サステイナブルキャンパス賞にふさわしい取り組みである。

受賞者の集合写真(左から3番目:千葉大の学生)受賞者の集合写真(左から3番目:千葉大の学生)

 

 

 ​千葉大学環境ISO学生委員会は2015年度と2017年度に続き、3度目の受賞となりました。
▶2015年度の受賞内容 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000015177.html
▶2017年度の受賞内容 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000015177.html
 
  • 受賞した学生の声(「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」2021年度プロジェクトリーダー 須山優理乃)

 

受賞事例のプレゼンテーションを行う須山さん受賞事例のプレゼンテーションを行う須山さん

本プロジェクトには、学生だけの力では成し遂げることができない企画が数多くあり、京葉銀行を含む多くの企業や地域の方の力を借りて企画を実施してきました。私自身本プロジェクトに参加してから2年が経ちますが、誰かからの目に見える利益のために実施するのではなく、自発的に「SDGs、環境問題の現状を改善したい」という1人1人の思いからプロジェクトが行われていると思います。
2019年度までは対面活動が自由にでき、学生たちの自由な発想で企画が実践されてきました。しかし、2020年度はコロナ禍で一時は対面活動が一切できない状況になりました。中止せざるを得なかったこともたくさんありましたし、やりたかった企画ができないこともありました。そのような中でもこのプロジェクトの歩みを止めるのではなく、オンラインでできることは切り替えたほか、極力対面を減らした形に変更することはできないか、とアイデアを出し合い、プロジェクトを継続してきました。
私たち学生委員会の目標は、より多くの人に今の地球が置かれている状況を把握し、それに対して行動してもらうことまでが目標です。またそれに伴い、学生・企業・市民の三者でサステイナブルな社会を構築することも目標であります。日常の小さな行動の積み重ねで環境問題は左右されるので、状況を把握し行動を改めてもらえるよう、今度も精進していきます。
 
  • 受賞事例について
「学生・企業・市民で作るサステイナビリティ ~千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト~」
千葉大学と京葉銀行は、「地域の環境負荷削減と環境意識の向上に貢献することで、SDGsの達成に貢献したい」という双方の想いから、2017年7月に本プロジェクトを発足しました。
公式サイト  https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/
 

本プロジェクトでは、3つの柱を元に企画が行われています。

 

1)環境ISO学生委員会の情報発信強化と活動支援

学生を国内外の環境系のシンポジウムや大会等に派遣し、環境やSDGsに関する先進的な取り組みを発信することにより、サステイナブルキャンパスの推進に貢献します。また、学生にとってはプレゼンテーション経験や他大学との交流ができる機会となります。京葉銀行には学生派遣の旅費等の資金をご提供いただくほか、企業が持つ知見やノウハウを活かしアドバイスするなど学生を支援していただきます。2017年~2019年までの3ヵ年で計13カ所(国内7カ所、海外6カ所)に延べ48名の学生を派遣しました。


2)エコアクション21取得コンサルティング
地域の環境負荷削減や環境意識の向上のため、京葉銀行が千葉県内の取引先企業を紹介し、学生が企業のエコアクション21※取得のコンサルティングや環境経営レポート作成補助を行います。学生にとってはコンサルティングを通じた環境教育と企業とのかかわりによる社会経験となります。2021年度には新たに1社に対してオンラインでコンサルティングを開始しました。
※エコアクション21とは環境省が策定した環境マネジメントシステムのガイドラインです。

3)学生発案の7つの環境貢献企画
学生が立案し、地域の方や企業の方など幅広い層に対して環境負荷削減・意識向上を呼びかける企画です。主に学生が具体的な計画やコンテンツの作成と当日の運営を行い、京葉銀行には関係先との交渉や開催の段取りを行うという役割分担で進めています。学生にとって、普段の活動ではあまり実現できない環境教育や実務教育の機会となります。毎年少しずつ内容を変えながら7つの企画を継続して実施し、延べ400名以上の学生が参加することができました。また、企業関係者、未就学児~中学生、高校生、大学生、県民、京葉銀行員など、子どもから大人まで約3,000名以上に対し、様々な企画を通じてエコ意識を啓発することができました。

プレゼンテーション資料の一部プレゼンテーション資料の一部

① 千葉大生と考える環境ゼミナール
企業関係者を対象に学生が講師を務め、オフィスでの環境配慮、SDGsへの取り組み事例などについて研修やワークショップをする企画です。コロナ禍はオンラインで実施したほか、新たに1社個別に「SDGs教室」を開催しました。

② こどもエコまつり
ゲームや工作体験を通じて地域の子どもたちに環境について考える機会を提供するために、様々な場所でイベントを実施する企画です。2019年度までは道の駅や商業施設などでイベントを開催していました。2020年度は環境啓発動画を作成し、京葉銀行の全支店の待合スペースのディスプレイで放映していただきました。

③ 千産千消フェア~ちばを食べてエコしよう~
地産地消は食材の輸送距離を減らすことで輸送に伴うCO2の排出を抑える環境負荷低減と、地元の農業活性化を図るというメリットがあります。千葉の地産地消を促進するというこの「千産千消」企画は、学生委員会が主催する環境イベントで、京葉銀行の取引先の農業法人や食品加工業者などが地元産品の販売を行うことで、来場者に地産地消をアピールするものです。コロナ禍でイベント開催ができなくなったため、2020年度は農家等に学生が取材をして、リーフレットを作成して京葉銀行の支店で配布するという形に変更して実施しました。

④ Chibaクリーンアクション
学生と行員、地域住民が共同で環境保全のためのボランティア活動を行う企画です。2019年度までは館山市の海藻再生活動や海岸清掃を行っていましたが、2021年度は竹害について学び、実際に竹林に赴いて整備活動を実施しました。

⑤ 映画祭 Chiba
2019年度に中学校で「映画」を使った環境教室を実施しました。1学年を体育館に集めて実施するため、2020年度は実施できませんでした。2021年度は動画を使った教材を作成しています。

⑥ エコ発信局
京葉銀行の ウェブサイトやチラシ、動画の配信を通じて、環境負荷削減のためのアイデアなどを学生目線で発信し、環境意識・SDGsの啓発を促す企画です。本プロジェクトの特設サイトやエコアイデアを紹介する「いそちゃんの部屋」というページやSNSでの発信を行いました。2020年度はコロナ禍で増えるおうち時間を使って、自産自消を推奨するため、動物園で親子連れに対してリーフレタスミックスの種を配布する企画を行いました。

⑦ 京葉銀行エコチャレンジ
学生と京葉銀行との交流を通じて京葉銀行内部の環境意識向上と環境負荷軽減を目指す企画です。2019年度までは紙資源の削減の為に学生から提案を行ったり、啓発ツールを作ったりしました。2020年度はマイボトルとマイストローをオリジナルデザインで作成し、行員向けに販売等を行いました。
 
  • 千葉大学環境ISO学生委員会について

マスコットキャラクターいそちゃんマスコットキャラクターいそちゃん

千葉大学は、環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格であるISO14001を2005年に取得して以来、地域社会に開かれた形でEMSを運用していくことを「環境・エネルギー方針」の柱の1つとして掲げて活動をしています。また、千葉大学ではEMSを学生主体で運用することを教育の一環としており、2003年に設立された「千葉大学環境ISO学生委員会」が中心となって、学内・地域社会でEMSや様々な環境活動を実施しています。
毎年1~3年生まで約200名が所属し、内部監査員や環境報告書の作成のほか、エネルギー班、紙班、ごみ班、堆肥化班、学内緑化班、構内美化班、学外教育班、環境報告書班、地域交流班など、活動の内容に応じて20ほどの班や担当があり、環境負荷削減の意識啓発活動や、小中学校幼稚園への環境教育活動、緑化や堆肥化といった活動、エコグッズの作成など、幅広い活動を行っています。近年ではSDGsの達成を目指して、企業と連携したプロジェクトもいくつか実施しています。また、2009年にNPO法人格も取得し、NPO法人として企業と協力して里山保全活動を行ったり、地域の学校へ環境出前授業を行ったりしています。
◆公式サイト http://chiba-u-siso.xrea.jp/chibasiso/
◆近年の受賞歴
・International Green Gown Awards 2017-2018 学生関与部門賞
・International Green Gown Awards 2019 学生関与部門 奨励賞
・ISCN Sustainable Campus Excellence Awards 2017 学生リーダーシップ部門賞
・ASCN(アジアサステイナブルキャンパスネットワーク)2019年次大会 最優秀学生活動賞
・第25回地球環境大賞 文部科学大臣賞
・平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰
・第1回・第3回 サステイナブルキャンパス賞 学生活動部門
 
  • 本件に関するお問い合わせ​

千葉大学環境ISO事務局
kankyo-iso@office.chiba-u.jp
Tel:043-290-3572

◆千葉大学の環境への取り組み
https://www.chiba-u.ac.jp/general/approach/environment/index.html
https://www.keiyobank.co.jp/ir/eco_project/chiba_u_csr.html

▼千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクトに関連する2020年度・2021年度のプレスリリース
【親子参加者募集】12月11日(土)家族でエコにちょうせん!~クリーン&カラー~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000545.000015177.html
京葉銀行の取引先の農園で千葉大生が農業体験をするプログラムを実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000527.000015177.html
千葉大生が作成した「千産千消」リーフレットが完成!京葉銀行全店舗で配布開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000502.000015177.html
SDGsへの取り組みを強化「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」が5年目突入
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000508.000015177.html
千葉大生が環境・SDGs啓発を目的にマイストローをデザイン
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000501.000015177.html
千葉⼤⽣が企画 環境と近隣飲⾷店の応援を兼ねた「⻄千葉グルメキャンペーン♪」スタート
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000482.000015177.html
千葉⼤⽣がコンサルティングに挑戦 企業の「エコアクション21」取得を⽀援
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000484.000015177.html
京葉銀行でマイボトル利用推進 千葉大生がデザインしたボトルを贈呈
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000477.000015177.html
コロナ禍の2020年度の活動を振り返る「千葉大学×京葉銀行ecoプロジェクト」実施報告会
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000474.000015177.html
千葉大生が企業関係者に向けて講演 SDGsの達成に向けた取り組みを考える
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000470.000015177.html
おうち時間に親子で園芸体験を!千葉大生がレタスの種を千葉市動物公園で配布します
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000467.000015177.html
千葉大生が制作した環境意識啓発CMを京葉銀行の全店舗のディスプレイで放映開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000455.000015177.html
 

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会社概要

国立大学法人千葉大学

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URL
https://www.chiba-u.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33  
電話番号
043-251-1111
代表者名
横手 幸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2004年04月