最新! 外食&中食タウンランキング【首都圏版】「ホットペッパーグルメ外食総研」によるタウン別・飲食動向調査

外食市場規模の第1位は「新宿(代々木)」、中食市場規模の第1位は「池袋・大塚」家族で飲食するのは「越谷レイクタウン」、一人利用では「荻窪」

株式会社リクルート


株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)では、首都圏・東海圏・関西圏の男女約1万人を対象に毎月実施している「外食市場調査」の結果を元に、2018年度のタウン別ランキングを発表します。



2018年度外食&中食タウンランキング【首都圏版】

■2018年度外食市場規模ランキングトップ10




■2018年度中食市場規模ランキングトップ10

※首都圏:70タウンを設定
※★:半径1kmのタウン、無印:半径2kmのタウン、◎:半径4kmのタウン
※今年度、名称が変わったタウンがあるが、タウンに含まれる駅は変わっていない。タウンの名称は、外食件数が一定より上位の駅名を含める形で表示している。



「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員・稲垣 昌宏が首都圏の外食動向を解説!
職場の飲み会が減り、居住地近辺での外食に勢い

外食数の多い駅をコア駅として首都圏で70タウンを設定、各タウンの特徴をランキング化しました。外食市場規模では「新宿(代々木)」、中食市場規模では「池袋・大塚」がそれぞれ6年連続の1位。外食には主に①居住地近辺 ②通勤、通学先やターミナル駅 ③お出かけ先、の3つの実施場所がありますが、近年は職場の飲み会が減り、家族での外食が増える傾向で、①居住地近辺、の外食が注目されます。家族・親族での利用が多い「越谷レイクタウン」や一人利用が多い「荻窪(西荻窪・阿佐ヶ谷)」が、こうしたライフスタイルの変化を象徴するタウンになっています。

「ホットペッパーグルメ外食総研」
  上席研究員 稲垣 昌宏




2018年度外食タウンランキングトップ5【首都圏版】

■外食市場規模の前年伸び率が高いタウン

 

外食市場規模の伸び率トップは「本八幡(市川)」で、外食単価と延べ外食回数がともに10%以上伸びたことで前年比2割以上の市場規模拡大となった。東京外環自動車道の開通でアクセスが良くなったことなどから住宅地としての人気が上昇しており、人口増加が外食回数の増加につながり、外食に比較的お金をかける層が流入して単価も増加しているのではないかと考えられる。居酒屋、焼肉・ステーキ業態などで市場規模が大きく伸びた。



■外食単価が高いタウン

外食単価の高いタウンは2013年の調査開始以来、6年連続して「六本木(赤坂・青山一丁目)」、2位も6年連続「銀座・有楽町」であった。「六本木(赤坂・青山一丁目)」は過去一度も単価4,500円を割っておらず、2018年度は初の5,000円台を記録した。単価が比較的高い「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」業態の利用シェアが全タウン中1位であること等が平均単価アップに寄与していると考えられる。



■外食単価が低いタウン

外食単価の低さは、飲酒の有無との相関が強く、飲酒率の低さでも「越谷レイクタウン」は3位、「多摩センター」は4位、「橋本」は2位等となっている。「越谷レイクタウン」は大規模駐車場を有する巨大ショッピングモールを中心に外食数を伸ばしてきたタウン。休日に車でショッピングモールに出かけての外食が多いため、飲酒を伴うことが少なく、単価が低く抑えられていると考えられる。



■一人の利用シェアが高いタウン

一人での外食が多いトップ2はともに中央線沿線の「荻窪(西荻窪・阿佐ヶ谷)」「中野・高円寺(東中野)」という隣り合ったタウンであった。両タウンとも、近年テレビなどで若手芸能人・お笑い芸人等が東京に上京して最初に住む街としてのイメージも定番 になりつつあり、物価が比較的安く、ひとり暮らしがしやすい街として定着してきた。このため、一人暮らしの男性などの外食利用が順位を押し上げた可能性がありそうだ。



■カップルの利用シェアが高いタウン

※カップル:外食の相手が「恋人や異性の相手と2人で」を集計

外食デートで利用されるタウンには、今年は順位変動があった。2016・2017年度で1位だった「下北沢」が2位に、替わって「恵比寿・目黒(中目黒)」が、前年度4位から2015年以来の1位に返り咲いた。3位には「上野・御徒町」が前年度11位から急上昇。上野動物園のパンダ人気や国立科学博物館や複数ある美術館の展示がコストパフォーマンスの良いデートに向いているとあって、再注目を集めている。


■家族・親族との利用シェアが高いタウン

郊外の住宅地が上位を占めた。1位の「越谷レイクタウン」は「ファミリーレストラン、回転すし等」利用のシェアが高いタウンでも1位になっており、「多摩センター」も同6位、「志木(朝霞台・和光市)」も同5位。大規模ショッピングモールを中心に市街地開発の進んだエリアでは、休日にショッピングモールで外食をすることが、家族の手軽なレジャーになっている様子がよく分かるランキングとなっている。



■地元住民の利用シェアが高いタウン

※地元住民が利用するシェア:延べ外食回数のうち、当該タウンのコア駅(外食数が一定以上上位の駅)が所在する市区町村と同じ市区町村に住む人によっておこなわれた外食回数の割合

在住者による飲食シェアの多いタウン1位は「小岩・新小岩」。タウンのコア駅の小岩駅は江戸川区、新小岩駅は葛飾区で、この2区の居住者による飲食が76.9%を占める。同タウンには、縁辺から通勤・通学してくるような大企業や大工場、マンモス校などが少なく、「牛丼、カレー等、一品もの専売業態」利用のシェアが1位等、日常的な外食店が多いことから、地元に住んでいる人の飲食比率が高くなっていると考えられる。



■飲酒を伴う外食のシェアが高いタウン

いわゆる“飲み屋街”というと、どこを想像しますか? という問いに対する回答となるのがこちらのランキング。1位「新橋・浜松町(虎ノ門)」は飲酒率のデータを取り始めた2015年度から4年連続の1位。飲酒を伴う外食のシェアが唯一7割を超えているタウンで、しかもこの4年間で飲酒率は70.9%から75.6%へと、上昇し続けている。まさに押しも押されもせぬ飲酒の街と言って良いだろう。



■「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」の利用シェアが高いタウン

意外なタウンが上位に並んでいるのがこちらのランキング。1位は「亀有(綾瀬)」、2位は昨年同率1位だった「川口・蕨」が、変わらず上位にランクイン。亀有は葛飾区、綾瀬は足立区と2区にまたがるが、ともに駅近に多数の焼肉、ホルモン焼きの店舗があり、競い合うことで平均的な店のレベルが上がり、高ランクを維持しているのではないかと思われる。



■インターネット予約のシェアが高いタウン

インターネット予約の進んでいるタウン1位は「渋谷・表参道(原宿)」。首都圏平均8.7%の倍近い15.9%の予約シェアだった。そもそも予約しての飲食が多いタウン(首都圏平均26.3%に対し該当タウンは38.1%)だが、特に男性20代、女性30代・50代のインターネット予約が多く、フレンチ・イタリアン料理店、焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店、カラオケボックス等の予約が盛んだ。


詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
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