コンタクトセンターのテクノロジーと難関大生DBを活用したLINEでの学習相談事業で協業
経済産業省未来の教室モデル校事業など2領域にて実証を実施SNS学習相談・生活相談窓口の普及を目指し、自治体や教育機関向けの導入を支援
●事業目的
教育を取り巻く環境は、学習の個別化(AO入試や探究学習の拡大)や教員の働き方改革による教育人材の不足、地域や経済力に伴う教育格差の拡大など変化点に差し掛かっています。こうした環境変化に対応する新しい学びのインフラとして、LINEを活用した学習相談事業を開始しました。本事業は、トランスコスモスおよびtranscosmos online communicationsが持つコンタクトセンターのテクノロジーと、トモノカイの国内最大規模の難関大学生DBをベースに、個別化する生徒の多様な学習の悩みに応える教育環境の実現を目指すものです。
トモノカイは、家庭教師事業や首都圏33校に展開している中高向け放課後学習支援事業の知見および31万人の難関大生DBを活用し、学習メンター🄬 (*)による学習相談プログラム設計、人材管理、履歴分析に基づくサービス改善を行います。
(*)学習メンター(R)は、トモノカイが中学校・高等学校向けに提供している放課後学習プログラムの運営を担う首都圏の難関大学を中心とした大学生の総称です。
トランスコスモスは、LINEを活用したいじめ相談・自殺相談など多数のSNS相談事業の立ち上げ・コンタクトセンターの運用ノウハウを活かし、コンタクトセンターの運用・構築・LINE公式アカウントの開設から相談受付システム体制整備などの支援を行います。
transcosmos online communicationsは、LINEを活用したカスタマーサポートツール「KANAMETO(カナメト)」の提供と、自治体での豊富な実績を基にLINE公式アカウントの活用方法のアドバイスや、リッチメニューや自動応答メッセージ等の具体的な企画・設定支援を行います。
■LINE公式アカウント / KANAMETO×学習メンター🄬による学習相談の体制イメージ
●実証事業① 経済産業省未来の教室モデル校事業(長野県坂城高校)での活用
トモノカイが参画している「経済産業省未来の教室モデル校実証事業」にて、KANAMETOを導入し、プロジェクト学習におけるリフレクション、教科学習への接続など、個別の内省を深めるツールとして効果検証しました。プロジェクト学習では、資料作成や発表のスキル面にとどまり、自分事化まで深め切れない傾向があります。「チームでやって楽しかった」から、教科学習への意欲、将来に紐づけたキャリア意識醸成まで繋がる成果を確認することができました。
対象: 長野県立坂城高校1年生約15名
時期: 2019年12月26日~2020年1月22日
体制: トモノカイのオンライン学習メンター🄬4名(プロジェクト全体では各回10名が対応)
環境: LINE公式アカウント「トモノカイ学習相談@長野県坂城高校」、KANAMETO、生徒個人スマートフォン
内容: STEAMプロジェクト学習における個別相談、教科学習の関する相談、進路に関する相談
●実証事業② 大学入学前教育プログラム(UNIVAS×株式会社KEIアドバンス)での活用
株式会社KEIアドバンスがアカデミックパートナーを務めるUNIVAS(一般社団法人大学スポーツ協会)と取り組む「入学前教育プログラムの実証調査」において、学習サポートとして活用されています。スポーツ推薦等で進学が決まった高校3年生を対象に、e-learningによる入学前教育プログラムを展開しており、LINEを通じて課題の提出・自己学習の進捗を促すためのコミュニケーションを行っています。
対象: UNIVAS・KEIアドバンス社の入学前教育プログラム実証調査参加の高校3年生(7大学・数百名規模)
時期: 2020年1月6日~3月31日(予定)
体制: トモノカイの学習メンター🄬約20名(各種スポーツ部活動に取り組むロールモデルとしての先輩大学生)
環境: LINE公式アカウント「UNIVAS入学前教育学習サポート」、KANAMETO、生徒個人スマートフォン
内容: KEIアドバンスe-learningシステムの利用促進チアアップ、主要3教科の学習相談、キャリア相談
まだ部活動で忙しい中、通学や休憩時間など時と場所を選ばず相談できる環境がよい評価を得ています。
●今後の展開
学習の個別化が浸透し始め、より一人一人に寄り添ったサポートが求められる一方で、教員の働き方改革も2020年4月からの罰則適用など厳格化が進み、教育現場は難しい舵取りを迫られているとのご相談が増えています。こうしたトレードオフ緩和解消のひとつの手段として、自治体や教育機関の協力のもと学習相談窓口を全国に広げてまいります。更に、学習相談ログの蓄積を通じて多忙化・多様化する生徒のライフスタイル別の相談対応の精度向上を進めます。
また、トモノカイが別途保有する留学生DBを活用し、文化による教育格差解消に向けた外国人生徒向けの学習相談・学校生活相談のサポートも検討中です。
(株式会社トモノカイについて)
トモノカイは、東京大学家庭教師サークルを母体に2000年設立、以降、31万人の登録大学生を軸に教育業界をサポートする事業を展開しています。家庭教師、塾講師、最近では学校様向けの放課後学習支援を展開し、現在首都圏中心に33の学校様をご支援しています。また、独自のキャリア教育プログラムは修学旅行生中心に年1万名にご参加頂いています。こうした教育活動を支える大学生をパートナーとして多様な生徒様・現場に寄り添った学習支援プログラムを構築運用しています。(学習メンター🄬として商標登録)
https://www.tomonokai-corp.com/(会社HP)https://toyokeizai.net/articles/-/311581(主体的学修の研究)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000005633.html(新型コロナウィルスによる休校対策支援)
(トランスコスモス株式会社について)
トランスコスモスは1966年の創業以来、優れた「人」と最新の「技術力」を融合し、より価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の競争力強化に努めて参りました。現在では、お客様企業のビジネスプロセスをコスト最適化と売上拡大の両面から支援するサービスを、アジアを中心に世界30カ国・169の拠点で、オペレーショナル・エクセレンスを追求し、提供しています。また、世界規模でのEC市場の拡大にあわせ、お客様企業の優良な商品・サービスを世界48カ国の消費者にお届けするグローバルECワンストップサービスを提供しています。トランスコスモスは事業環境の変化に対応し、デジタル技術の活用でお客様企業の変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しています。(URL: https://www.trans-cosmos.co.jp)
(transcosmos online communications株式会社について)
transcosmos online communications株式会社は、トランスコスモス株式会社とLINE株式会社の合弁会社として、2016年5月に設立されました。2017年10月には米国セールスフォース・ドットコムの投資部門であるSalesforce Venturesからも出資を受けています。LINEのプラットフォーム・ユーザー基盤とトランスコスモスの営業・開発力などを活かし、企業とユーザーのより良い関係構築を実現するさまざまなソリューション・サービスの提供に向けて取り組み、企業とユーザーの新たなコミュニケーションのデファクトスタンダードを目指しています。なお、2017年9月にはLINE公式アカウント対応のセグメントメッセージ配信ツール「KANAMETO」を開発、販売を開始しています。
(URL: https://transcosmos-online.com/)
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