マイナビ 「【正社員1.8万人に聞いた】六月病と評価フィードバックに関する調査2026年」を発表
正社員の5人に1人が現在の職場で「六月病」を経験、20代が最多。きっかけは「環境適応に伴う変化」や「賞与・評価への不満」など。企業側の46.1%が「6月は他月よりメンタル不調の相談が増加する」

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)は、20~59歳の正社員を対象に実施した「【正社員1.8万人に聞いた】六月病※1と評価フィードバックに関する調査2026年」を発表しました。
※1新年度の業務や環境に一定程度慣れた後、6月前後に、仕事や私生活のモチベーションの低下や疲労感などを自覚する状態。「五月病」とは違い、6月は連休がないことや特有の気候変化なども影響している可能性がある。医学的な診断を示すものではなく、あくまで回答者自身の認識に基づくものである。
【TOPICS】
◆正社員の5人に1人が現在の職場で「六月病」を経験、20代が27.6%で最多。「六月病」のきっかけは「新年度の環境に慣れる過程で生じる変化」「賞与や評価に対する不満」など【図1、2】
◆「六月病」で感じた自身の変化は「疲れやすさを感じるようになった」が最多。「六月病」経験者の27.7%が、「六月病」がきっかけで「生活リズムや体調管理を意識するようになった」【図3、4】
◆評価に納得感がある人は、職場で丁寧な評価のフィードバックがある傾向。企業側の14.0%は評価のフィードバックを重要視しておらずルール化もしていない【図5、6】
◆企業側の4割超が「6月は他の月と比べて従業員からのメンタル不調に関する相談が増えると感じる」。五月病から続く形で、やる気や集中力の低下を訴える相談が寄せられるケースも【図7】
◆正社員の5人に1人が現在の職場で「六月病」を経験、20代が27.6%で最多。「六月病」のきっかけは「新年度の環境に慣れる過程で生じる変化」「賞与や評価に対する不満」など
20~59歳の正社員に、「六月病」の定義※2を説明したうえで、現在の職場において「六月病の状態を感じたことがあるか」を聞いたところ、全体の19.8%が「ある」と回答した。年代別にみると、20代(27.6%)が最多で、30代(23.8%)が続き比較的若い層で高い傾向がみられた。 六月病のきっかけについて自由回答を分析したところ、主に次の4つの要因に分類された。
【1】新年度の環境に慣れる過程で生じる変化(「緊張感の薄れ」「嫌なところが見えてきた」) 【2】賞与や評価への不満によるモチベーション低下(「仕事や評価に満足できない」「ボーナスの少なさ」)
【3】祝日が少ない時期が続くことによる意欲の低下(「楽しみが無くて無気力」)
【4】梅雨時期の天候や気圧などの影響(「頭痛が起きやすい」「6月になって暑くなった」)
また、「ボーナスの少なさ、日頃の残業の多さ、新年度からの疲れ、新人への指導などで疲労回復に時間がかかり、季節も梅雨でしんどいと感じた(30代女性)」など、4つの要因が単独ではなく、複数重なっている人もいる。これらの結果から、6月前後は新年度の環境に慣れてきたなかで、さまざまな種類の不満が重なりやすい時期であることがうかがえた。【図1、2】
※2本調査における「六月病」の定義を指す
【図1】

【図2】

◆「六月病」で感じた自身の変化は「疲れやすさを感じるようになった」が最多。「六月病」経験者の27.7%が、「六月病」がきっかけで「生活リズムや体調管理を意識するようになった」
六月病経験者に、六月病であると感じた際の自身の変化について聞いたところ、「疲れやすさを感じるようになった(54.0%)」が最多となり、「仕事へのやる気が出にくくなった(53.9%)」も半数を超えた。 また、「気分の落ち込みや不安を感じることが増えた(45.3%)」、「仕事を始める・出社するのが億劫に感じた(43.0%)」も4割を超え、体調面だけではなく心理面での変化を自覚する人も一定数いることがうかがえる。六月病をきっかけにとった行動では、「生活リズムや体調管理を意識するようになった(27.7%)」が最多となり、「意識的に休みを取るようにした(有給休暇の取得など)(23.9%)」が続いた。一方で、「特に行動しなかった」人も29.0%となり、六月病への向き合い方には個人差がみられる。【図3、4】
【図3】

【図4】

◆評価に納得感がある人は、職場で丁寧な評価のフィードバックがある傾向。企業側の14.0%は評価のフィードバックを重要視しておらずルール化もしていない
「六月病」のきっかけでは「賞与や評価への不満によるモチベーション低下」が見られたが、直近の自身の評価への納得感について聞いたところ、「納得感がある(計)」は48.4%と、全体の約半数だった。個人に対する評価のフィードバックの有無については、「フィードバックは無く、結果のみ知らされる(20.0%)」「フィードバックも結果の共有も無い(35.6%)」の合計は55.6%となり、半数以上がフィードバックをされていないことが分かった。評価の納得感別にみると、納得感がある層では「丁寧なフィードバックがある(39.5%)」が高い一方、納得感が低い層では「フィードバックも結果の共有も無い(68.4%)」が高い傾向がみられた。また、企業に対して評価のフィードバックの位置づけについて聞いたところ、「重要視されている(計)」は73.6%で高い一方で、「社内でルール化されている(計)」割合は49.6%にとどまった。また、「フィードバック実施は重要視されておらず、ルール化はされず個人の裁量に任されている(14.0%)」とした企業も一定数あることがわかった。【図5、6】
【図5】

【図6】

◆企業側の4割超が「6月は他の月と比べて従業員からのメンタル不調に関する相談が増えると感じる」。五月病から続く形で、やる気や集中力の低下を訴える相談が寄せられるケースも
企業の中途採用担当者に「6月は他の月と比べて従業員からのメンタル不調に関する相談が増えると感じるか」を聞いたところ、「当てはまる(計)」は46.1%だった。具体的な相談内容を見ると、業務内容が自分に合っていないという悩みや、環境に慣れてきたことで表面化する人間関係への不満、周囲の成果と自身を比較して落ち込むといった声が挙げられた。また、いわゆる五月病から続く形で、やる気や集中力の低下を訴える相談が寄せられるケースもみられた。【図7】
【図7】

【調査担当者コメント】

本調査から、6月は新年度から2カ月が経過し、疲労感やモチベーションの変化を自覚する人が一定数いるタイミングであることがうかがえました。天候や気圧といった外的要因への対応は難しいものの、こうした時期であることを踏まえ、企業は従業員の心身の状態に目を向けた意識的なケアが求められると考えられます。また、ゴールデンウィーク後は祝日が少ない時期が続くことから、有給休暇の取得を促すなど、休息を取りやすい環境づくりも一つの工夫といえるでしょう。加えて、6月は評価や賞与の結果が示されるタイミングと重なる場合もあり、評価に対する受け止め方がその後のモチベーションに影響しやすい時期とも考えられます。本調査では評価に対する納得感が、フィードバックの有無によって異なる傾向がみられました。企業側が評価結果の共有にとどまらず対話の機会を設けることで、節目の時期における従業員の納得感や安心感を醸成する可能性が示唆されます。
マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 朝比奈 あかり
【調査概要】
マイナビ【正社員1.8万人に聞いた】六月病と評価フィードバックに関する調査2026年
○調査期間/2026年5月1日(金)~ 2026年5月8日(金)
○調査方法/インターネット調査
○調査対象/
正社員:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20-50代の正社員
企業側:・従業員数3名以上の企業に所属している全国の経営者・役員または会社員で、中途採用業務を担当しており、前月採用活動を行った人、今後3か月で採用活動を行う予定の人
○調査機関/自社調べ
○有効回答数/正社員:18,464人、企業側:823人
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。
<調査URL>https://career-research.mynavi.jp/reserch/20260526_110900/
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